繕ひしハートや十一月尽

　　　　　　　　　　　　　　ジオラマの街見つ十一月尽

　　　　　　　　　　　　　　失くしたる切符や十一月尽

　　　　　　　　　　　　　　迷ひ込む林や十一月尽

　　　　　　　　　　　　　　十一月尽雨の路面電車

　　　　　　　　　　　　　　路地裏のカフェにて十一月尽



「どこでも障子」でミラノに行って来ました♪
大聖堂で永眠した友の冥福を祈って来ました。

二人の娘さしだし迷ふ冬いちご

　　　　　　　　　　　　　　三粒ずつ分くるや高き冬苺

　　　　　　　　　　　　　　奪ひあひケーキに尖る冬いちご

　　　　　　　　　　　　　　冬いちご断面淡き恋の色

　　　　　　　　　　　　　　一粒の恋の始まる冬いちご

　　　　　　　　　　　　　　どうかあなたへ恋の灯の冬苺



今年は原油の高騰で、苺農家にも大打撃で、ケーキ屋さんもバターも苺も高く、みんなみんな大変です。
何か画期的なエネルギーを作り出してほしい。
今朝も冷え込んだ。昨日も寒かったけど、風が無かったから日向ぼっこが出来た。
朝寒いと頭も体も車のエンジンがかかりにくいのと同じだ。
昨日、多重人格について調べてみたら、どうも原因が子供の頃の自分の環境に当てはまってるようだ。小1から3年間の過度のストレス。この頃の写真を見ても何だか真っ直ぐ向いていない。まあ、人に迷惑をかけていないから良しと思う。

父しのぶ五右衛門風呂や柿紅葉

　　　　　　　　　　　　　　暮れ残る陽のこぼるるや柿紅葉


　　　　　　　　　　　　　　夕日のスポットライトや柿紅葉


　　　　　　　　　　　　　　抽象画の展覧会柿紅葉


　　　　　　　　　　　　　　柿紅葉ひとひら入れたるミニ額


　　　　　　　　　　　　　　柿もみぢ猫はいつでもマイペース


　　　　　　　　　　　　　　柿紅葉ふたのどっしり竃飯


　　　　　　　　　　　　　　柿もみぢ座席に置いて驚かす


　　　　　　　　　　　　　　柿紅葉そろそろ老眼鏡かな



今朝も冷え込むけど早起きだ。顔を洗って一番に大根おろしをポン酢で食べた。
それからパンに黄な粉を付けてコーヒーと食べた。でもあくびが出る。もうカフェインが切れたらしい。
軽い鬱もどうやら治って来たようだ。
さて、コーヒーをもう一杯いれよう。

枯萩の枝垂れしままに美しく

　　　　　　　　　　　　　　枯萩の枝垂れしままのかたちかな


　　　　　　　　　　　　　　枯萩の切られ括られ仕舞ひけり


　　　　　　　　　　　　　　枯萩や柱時計の鈍き音


　　　　　　　　　　　　　　枯萩や茶をすすりたる皺の口



萩の大方は枯れたけど、まだ緑を残した葉もあって、花が咲いてる枝も見ました。萩の帰り花？この時期いろんな帰り花を見かけるから。

木枯を杖で叩きて歩きゆく

　　　　　　　　　　　　　　木枯や軒下に積み上げし薪

　　　　　　　　　　　　　　木枯の第三楽章アレグロ

　　　　　　　　　　　　　　木枯や街路樹はみなビュッフェの絵


　　　　　　　　　　　　　　木枯のノックを見つつ喫茶かな

　　　　　　　　　　　　　　木枯や頼もし自動販売機


　　　　　　　　　　　　　　木枯や落ちしタコ焼き転げゆく

　　　　　　　　　　　　　　木枯やスパイダーマンビルを駆く



昨日は小春日和が戻って来るかと期待したけど、雲の多い一日だった。
夜中に時雨があったような。今日も昨日に似た寒い一日になるのかな。冬は苦手だ。もう冬眠したい気持ちになる。