
寒戻り雀もゐない寺の屋根
囓る音高きえびせん寒戻る
寒戻りメモリ調整パン焼き機
寒戻るパン皿割るる手の滑り
むずむずと鼻むずむずと寒戻る
アテなしの夜半の一杯寒戻る
僕の部屋は季節をなぜ早く感じられるのか。
目覚めたベッドの上でぼんやりとと考えてみました。
毛布を引き寄せながら、すぐにわかりました。
それは、隙間風が入って来るからです。
そのために空気がよどむことがありません。
結露なんか出来ないから窓はいつもカラカラ開きます。
春の匂いも雨の匂いも秋の訪れもいち早くわかります。
寒さは、ちょっと辛抱です。
部屋の空気はいつも新鮮です。