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今日も元気さんぽ俳句メシ

散歩は吟行まいにち吟行雨の日はぐるぐる部屋でさんぽ

黒文字の花や昼餉は握り飯

2022-04-17 15:38:34 | 春の俳句



              黒文字の花や転がる握り飯





              黒文字の花や引込思案の子



黒文字の花を撮ろうと、ここ数年思ってて時期を逃していました。
今年やっと撮ることが出来ました。うっかり見逃してしまいそうな花です。
一つずつ袋入りで、表面をちょっと残してる楊枝はこれです。黒文字の楊枝は香りが良いそうです。和菓子に添えられてるのもそうかと思います。黒文字とは知らずに「いい匂いがする。」と思ったことを思い出します。葉や木は漢方薬にもなるようです。

青空の硝子のごとく花水木

2022-04-16 11:41:46 | 春の俳句



              花水木つまづき仰ぐ老いの恋





              花水木めかすネクタイ白と赤





              学び舎に聴く歌声や花水木


              新築のマンション建ちて花水木





              おつかいの道草すずめのてっぽう


              空腹のピーピー雀の鉄砲


              合図は雀の鉄砲ひみつきち



今、田んぼなどにレンゲと一緒に雀の鉄砲がたくさん生えています♪
子どもの時、これを抜いて、穂を引き抜いたところへくちを当てて「ピーピー」と鳴らして遊びました。\(^O^)/子どもたちは「ピーピー草」と呼んでいたように思い出します。ソラマメの葉でも鳴らしてたように思います。音は違いました。「ヴィーヴィー」と厚みのある震えた音が出たように思い出します。今年はイタドリは採りそびれたなァ。スカンポと呼ぶ所もあるようですが。俳句だと別のものですね。地方によって呼び名がいろいろあるようです。九州の僕の所ではイタドリを「サトガラ」スカンポを「シージントウ」と呼んでいました。

いつ死んでも良ひ気のする春夕焼

2022-04-14 16:50:29 | 春の俳句



              電車過ぎレールに残る春夕焼


              祖父母のゐさうな辺りや春夕焼


              平和の脆さ尊さよ春夕焼


              仲間よびつづけるからす春夕焼


              春夕焼の成分はポリフェノール


              ストローで子ら飲む真似す春夕焼


              春夕焼つつみ込み焼く屋台かな


              幼子の大きなおなか春夕焼


              完成の積み木バンザイ春夕焼


              春夕焼ちんからりんとロバのパン


              郵便夫おりて来さうな春夕焼



   コーヒーの酸化の早し春深む
昨日、一昨日など夕方から夜にかけて湿度がだいぶ高くて、冷房かけたいほどでした。でも、夜中に急に気温が下がって慌てて布団を出しました。タオルケットで丁度よい感じでしたから。
コーヒーの袋を粉で買って来たから、早く飲まないと品質がどんどん落ちています。もう不味い段階になってるけど。
もったいないので飲んでいます。次回からは豆で購入します。
桜も散ってしまいました。春が深まります。

幼な日や紫雲英畑の智子ちゃん

2022-04-12 15:02:44 | 春の俳句



              競ひたるれんげリースやをみなごら





              げんげんやをのこらはプロレスごっこ





              滑るごと紫雲英の上をゆく電車





              寝転びし跡のやさしき紫雲英かな



紫雲英、げんげん、蓮華草、れんげ、五形花など、呼び名があるようです。中国原産です。
「智子ちゃん」は近所の子。幼稚園から小学校、中学まで一緒。そんなに話したことはなく、高校入学してからは出会うことも無かったけど、自転車で帰る道で、高3になってた智子ちゃんに出会った。すっかり美人になって、セーラー服姿がスターのように似合ってた。「〇ちゃん!」と僕を呼び止め、「載せて」と積極的に自転車の荷台に僕の腰を掴み、横乗りになった。もうあとわずかの距離だった。そのわずかの時間、二人とも話しかける言葉が出て来なかった。智子ちゃんの家へと入る小道は、歩いてももうほんとにわずかな距離だったのに。疲れてもいなかっただろうに。
話しかけるはずが、ペタルを踏み出したら、言葉が互いに出て来なかった。まるでペタルを逆回しに踏んでるような…。
数年間の時の流れを、背中でそれを感じた。
「ありがとう。」と明るく降りて小道の奥へ帰って行った智子ちゃん。
それから二年後、僕の家から少し奥へ行った所に住んでた5,6歳上の人と結婚したと姉から聞いた。

池の面の残照に映ゆ夕桜

2022-04-11 15:47:44 | 春の俳句



              夕桜すぎゆく今日を見つめけり


              陽に透くる今日のひとひや夕桜






              住職の頭の照りたり夕桜


              山に陽のたちまち沈み夕桜






              ぼんぼりの連なりし灯や夕桜



早起きしたけど、二度寝したから一日が早い。
午後から気温が一気に上がるからか、頭がスカッとしない。微熱かな?
そういえば、新学期が始まっているんだ。
小学校に入学してすぐの頃、朝の朝礼で校長先生が高台でお話してる時、お腹の具合の悪いのを、グルグル鳴るのを必死で堪えていたけど、「あー-…。」とババ垂れたこと。周りのクラスメイトもみんなクモの子ちらすように逃げたこと…。毎年この時期に思い出す。
先生に手を引かれて、中学校の門の前に流れてる浅い疎水に浸かり先生にお尻を洗ってもらったこと。咲き残ってる桜が冷たい疎水に流れてたこと。先生が白のパンツを買って来て穿かせてくれたこと。そしていったん、学校に戻ると先生の自転車で家まで送ってくれたこと。
みんな覚えている。貴重な体験といえば貴重だけど。