『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/8/6分)

2023-08-11 22:23:46 | 日記

ウルトラマンブレーザー

ついに、私が住んでいる地域でも、『ウルトラマンブレーザー』の放送が始まってくれました。第一話「ファースト・ウェイブ」、もう、のっけから面白いじゃないか、『ウルトラマンブレーザー』と心を震わせてくれるストーリー展開でした。他のウルトラマンも負けちゃいないけど、第一話での大当たり感は、こりゃ、断トツかも・・・

私に、そう感じさせる理由は色々とありますが、やはり、大きいのは、ウルトラマンブレーザーに変身するヒルマ・ゲントを演じる蕨野友也さんの存在ですね。もう、何か、こう、貫禄が凄い。特殊部隊の隊長って立場も相まって、大人の風格がゲントにはあるんだけど、それは、蕨野さんだからこそ出せるもの。ニュージェネ世代ウルトラマンに変身する主人公を演じてきた方々を貶す気は一切ないけど、やっぱり、蕨野さんには、『仮面ライダードライブ』でハートを演じた経験があって、それが良い武器になっているんだろうな。蕨野さんを主役に起用してくれた人には、ただただ、感謝だ。

ヒルマ・ゲントは、兵としても隊長としても有能で、責任感が強く、部下の命を重んじるキャラで、生粋の地球人である(多分)。なので、今回は、地球人がウルトラマンの力を宿し、変身するってパターンのようだ。また、怪獣の攻撃で一度、死んでってパターンじゃなく、自分と部下の命が危険に晒された状態で、いきなり、変身アイテムが出現し、戸惑うゲントを他所に、半ば強引に変身させられる感じだった。ただ、ウルトラマンブレーザーになった直後、自分の姿に戸惑いを見せている事から考えて、ゲントとしての自我と意識がしっかりとあり、ゲントが、これまでの知識や経験を活かした戦い方が出来る感じかな。

意見は人それぞれでしょうが、やはり、私としちゃ、ウルトラマンを含む特撮作品を楽しむ上で重きを置きたいのは、戦闘シーン。変身するまでのストーリーが良くても、戦闘で興奮できないのは、実に残念です。もちろん、この『ウルトラマンブレーザー』の戦闘シーンは、最高以上のものでしたが!!

ブレーザーの戦闘スタイルは、実に野性味が溢れまくっているものでしたが、決して、高いフィジカル任せのものではなく、怪獣の動きを冷静に見極め、無駄なく回避して、力の入った一撃を的確にぶち込んでいましたね。また、怪獣に関わらず、生物にとって弱点でもある口の中へ臆せず、打撃をぶち込んだり、関節技を極めて、破壊光弾を放つ器官を引き千切ってました。トドメとなる必殺技も、大雑把に言えば、光線系ではあるんですが、腕をクロスさせて、そこからビーム的なものを放つスタイルではなく、眩い光を纏った二重螺旋の鎗を全力で投擲する感じでした。この鎗はトドメでないと出せないのか、それとも、近接戦でも活躍するのか、気になりますね。

他に気になるのは、ウルトラマンブレーザーの名前の意味。ブレーザーっつーと、天体現象の用語だった気もするんですけど、特撮作品ですから、造語である可能性もあるのか。あと、ブレーザーがフォームチェンジするのか。体が銀ベースで、赤と青のラインが入っているから、パワー特化とスピード特化のフォームがあるのかな? いずれにしろ、これからの展開が楽しみだ。

 

王様戦隊キングオージャー

第23話「シュゴッダムの動く城」は、ついに、キングコーカサスカブト城が巨大ロボへと変形する展開だったので、実に大興奮でした。まぁ、このサブタイトルは、あの映画をオマージュしてるのかな、と少し、笑ってしまいましたが。

ダイゴーグがフルパワーになるまでの時間が迫ってきているのに、未だ、巨大ロボへ変形してくれない城。城を巨大ロボへ変形させるか、国が吹っ飛ばされるか、二つに一つの状況であるからこそ、余計な事はすべきではなく、巨大ロボ発動の為にだけ時間を割き、努力をすべきだ、と判断したヤンマ。この冷静さと判断力は、さすが、ギラの右腕だ。焦りを押し殺したギラたちがドゥーガに案内されて向かった研究所で、一人、倒れていたのは、『ラクレス王の秘密』にも登場していた研究者かつエンジニアでもあるコフキ。彼が復活したのは喜ばしいが、ヒメノ様、緊急事態だったとは言え、そんな物騒な手段を使いますか・・・それにしても、ラクレスは、城の秘密を知るコフキを始末していなかったのか。

コフキ曰く、2000年前の技術で作り出された城は壊れてしまっており、変形機能を発動させるのは不可能らしい。だが、今は、その不可能をぶっ壊さなきゃ、どうにもならない。ヤンマのアイディアとギラのお願いで、シュゴッドたちが自動修復機能を城へ同期してくれる。これでどうにかなるかと思ったが、そうは問屋が卸さない。今度は、城内部の歯車が次から次へと崩壊してしまったのだ。事態は悪化してしまうが、それで諦めるようじゃ、王様も戦隊もやってはいられない。ヤンマはンコソパの技術で、修復が必要な箇所を洗い出す。ギラは、邪悪の王ムーブをかまし、国民たちに新たな歯車を国中から搔き集めさせる。ヒメノ、リタ、カグラギは襲ってきたバグナラグと戦う。ジェラミーは出来た歯車を、糸で指示された場所へ嵌めていく。適材適所である。

国民が必死に働いてくれ、また、自国でバグナラクが暴れているのに、戦いを仲間に任せてしまっている事態に、一人、ジッとしているしかないギラは苦しむ。それでも、ヤンマは、動くな、と強く言い聞かせる。王であるからこそ、己にしか出来ない役割を忘れず、不用意に動かず、信じているしかない時もある、と。このタイミングで、ヤンマが、ギラと名前呼びするのはズルいっすわ。その上、普段、ブーンが遊び道具として使っていたオモチャの剣に付いていた歯車が、最後のパーツになるって展開もグッと来たぁ。ドゥーガたちが体を張ってくれたおかげで、懸命に走ったブーンだが、その道を阻んだのはカメジム。剣も弾き飛ばされてしまい、これにて一巻の終わりかと思われたが、ここでも、ジェラミーの糸が大活躍。

ついに、キングコーカサスカブトが、シュゴッダムの危機に立ち上がった。他の作品でも言える事ですけど、戦隊の基地がロボへ変形するってのは、どうしてこうも、ファンの気持ちを昂らせるんでしょうか。しかも、そういうロボのデカさは規格外!! 四つのソウルを喰らって巨大化したダイゴーグにも負けぬサイズとなったキングコーカサスカブトのパワーは、こちらも凄まじい。あれだけ、ギラたちを追い詰めたダイゴーグが、終始、圧倒される形に。そして、ギラは、ヘラクレスアックスで、ダイゴーグを一刀両断!! 良い意味で「民は歯車」と言い切ったギラと民の絆も、実に深まったようで良かった、良かった。

ラストは、映画「アドベンチャー・ヘブン」に繋がっていて、実にグッと来ました。映画は、とある点を除いて、満足の一言です。とある点ってのは、きっと、他の人も感じているんでしょうけど、時間が短すぎる。あのキャストとストーリーなら、もうちょっと、尺を取って欲しかった。ギーツと同じとまでは言いませんが、せめて、1時間弱。巨大ロボ戦も観たかったってのもあるか。

 

仮面ライダーギーツ

今週の『仮面ライダーギーツ』は、高校野球絡みでお休みです。

野球に青春を懸けている高校生を応援したくないって訳じゃないにしろ、私ら、特撮ファンの週に一回の楽しみと癒しを奪わんで欲しかった。何故に、『仮面ライダーギーツ』を潰すかね。10時からでもいいじゃないか。

まぁ、休みである以上は、仕方ない。とは言え、何を書かないってのも、モヤモヤするので、折角だから、『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』の感想を書きましょう。もちろん、まだ、観に行けていない人もいるでしょうから、全部は書きません。

ただ、ここが良かった、と書くのも芸がないように思えるから、個人的に、ちょっと足りない、と思った2点を挙げます。

一つは、この映画で、ギーツと激闘を繰り広げるダークライダーの仮面ライダークロスギーツ。黒いギーツで、「クロス=Ⅹ」で、仮面ライダーギーツ MarkⅨを超える戦闘力を持っていました。このクロスギーツ自体は良かったんですよ。ちょっとなぁ、と思ったのは、クロスギーツに変身するメラを、チョコレートプラネットの長田庄平さんだった事。いや、長田さんの演技が下手って訳じゃないんですよ。むしろ、良かったです。でも、『王様戦隊キングオージャー アドベンチャーヘブン』でライオニールを演じていたのが、中村獅童さんでしたから、長田さんだと、何か、こう、負けちゃってるなぁ、と感じてしまいました。個人的には、「黒過ぎ」って意味合いで、松崎しげるさんをボス役にしてほしかったかも。

もう一つが、戦闘シーン。こちらも決して悪くなかったな。ギーツワンネスとクロスギーツの最終バトル、そこは、実に大興奮だった。しかし、タイクーンとバッファの活躍が少なかったのは、残念だった。テレビ本編で激しい戦闘を繰り広げているってのもあるんだろうが、やはり、映画だと、個人的には、主役ライダー以外のライダーと幹部級怪人のバトルを楽しみたいのである。どうせなら、チョコレートプラネットを幹部ジャマトにし、タイクーン、バッファと戦わせても良かったんじゃなかろうか。メロもジャマトになって、ナーゴ、ロポと戦ってくれたら、熱かったのになぁ。

と、まぁ、ゴチャゴチャ言ってしまいましたが、全体的には、最高だったので、皆さん、映画、観て下さいね。

 

 

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今日の出来事(12-8ー6)

2023-08-06 20:07:14 | 日記

comicアンスリウム(2023/8)一言感想

黒ギャルのススメ 大島あき

読み手を、黒ギャルの虜にするって、大島先生の気愛を大いに感じられた。

Gupso Girl 柚十扇

今回、ヒロインの背中を押してくれた友達をメインにしたラブコメも読みたい。

マネージャーはおしまい 夢見てぇる

性悪アイドルがマネージャーにわからされるモノもいいが、たまには、こういうのもアリか。

食べちゃっていいですか ももずみ純

こんな美人さんを餌付けして、こんなお礼をして貰えるなんて、羨ましい奴だなぁ

幽霊なんているわけない 甘露アメ

いない事を証明できないのだから、やっぱり、幽霊はいるんだよ。

ノンバーバルコミュニケーション おきょう

狙った獲物は逃さず、あらゆる手を使ってくるヒロイン、おっかねぇけど、キライじゃない。

タマシイバイブレーション 梅楓味

きっと、このヌケてる店員ちゃんは、同じミスをするんだろうなぁ。

教え子レクチャー ワレモノ

まあ、公私ともに、質の高いサポートを受けられるようになって良かったじゃねぇの、先生。

鈴子のオトメ大作戦 いずミケ

良い男ってのは、可愛いお嬢さんの、見え見えの策に、あえて乗ってやれるもんだ。

性豪召喚(4) 天野雨乃

いやー、ますます、面白く、なおかつ、エロくなっていて、続きが楽しみだわ。

ギャルちゃんとオタクくんのはじめて 浅間ひなみ

ビッチギャルが、デカチ〇オタクくんを色んな意味で好きになっちゃうストーリー、好きだな。

マジメはヤっても治らない(1) ゆっ栗栖

高校生だもんなぁ、てめぇらの性欲には抗えんのよな。

知らない表情の彼女 縞浦

きっと、この少年は、神を殺す決意を固めちまったんだろうな・・・

なまいき明梨ちゃんの誘惑 トリスタ

好きな人のハートとチ〇コをゲットするために、健気に頑張っちゃうヒロイン、可愛いよね。

うちの勇者さまは無口(10) かいづか

ついに、魔王ともヤッちまったか、勇者様。

戦乙女の、その後。 軒下ネギヲ

もう、いっそ、このユージンが、国のトップに立っちまった方がいいんじゃないか?

競泳水着のおねーさんとイイコト♥ ダークネスゆま

こんなエロい格好の先生がいたら、そりゃ、性癖も開くわ。

ぱらのいあけ~じ(116) クール教信者

何事も適度は大事だが、こだわりも同じくらい、必要だ。

ガールズドーン!!(62) 山本AHIRU

瞳の場合、殺しても生き返りそうなんだよなぁ・・・いや、マヂに。

 

今週の食事

7月31日(月)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(若菜若布御飯、鰹昆布)、烏龍茶

夕食

ごはん、豚しゃぶ(豚こま・すだちおろし)、サラダ菜、味噌汁(若布)、烏龍茶

 

8月1日(火)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(梅紫蘇若布御飯、鰹昆布)、烏龍茶

間食

薩摩芋チップス、烏龍茶

夕食

ぶっかけうどん、鶏皮焼き(ポン酢)、サラダ菜、烏龍茶

 

8月2日(水)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(梅紫蘇若布御飯、鰹昆布)、烏龍茶

夕食

ごはん、豚肉炒め(焼肉のたれ)、サラダ菜、中華スープ(切干大根)、烏龍茶

 

8月3日(木)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(小海老御飯、鰹昆布)、烏龍茶

間食

薩摩芋チップス、烏龍茶

夕食

ぶっかけうどん(豚こま、蓮根の天麩羅)、烏龍茶

 

8月4日(金)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鮭若布御飯、鰹昆布)、烏龍茶

間食

おにぎり(鰹昆布)、麦茶

夕食

麻婆豆腐丼(中辛)、中華スープ(若布)、烏龍茶

 

8月5日(土)

朝食

冷やし焼きいも、烏龍茶

昼食

叉焼炒飯、カップ焼きそば(大盛りペヤング)、レンチン野菜(モヤシ、キャベツ、人参)、烏龍茶

間食

串団子(みたらし、たれ、海苔、粒餡、草餅)、烏龍茶

夕食

メンチカツサンド、烏龍茶

 

8月6日(日)

朝食

糯米善哉、烏龍茶

昼食

ローストポークサンド、オレンジマーマレードサンド、烏龍茶

間食

薩摩芋チップス、烏龍茶

夕食

ごはん、ラフテー、レンチン野菜(モヤシ、人参、キャベツ、舞茸、ブナシメジ茸・ラフテーのたれ)、味噌汁(切干大根)、烏龍茶

 

今日、読んだ本

うん、これは良い食漫画だ。

何度も言っているけど、私にとって、良い食漫画とは、読んでいて空腹感を覚えてしまう作品。

正直に言っちゃうと、この『すべっちゃいけない芸人ごはん』は、読み手を空腹にさせる力、それがあるにはあるにしろ、そこまで強いって訳じゃない。だけど、他の点で、私に良い食漫画だ、と感じさせてくれる作品だった。

私が、良い食漫画だ、と感じた点、それは、誰かと美味しい食事をする時の幸福感を伝えてくれるところだ。

『女優めし』のように、一人で美味しいモノを食べる、それも悪くない。けれど、友人と食事をする、それも楽しいものだ。

どっちが良いか、は決められない。と言うか、決めちゃいけないだろう。どっちにも良さがある、それで良いだろう。世の中、時には、お茶を濁し、答えをぼんやりとさせた方が良いもんだ。

まぁ、そのあたりはさておき、この『すべっちゃいけない芸人ごはん』は、基本的に、ペナルティのヒデさんが、第一線で活躍している同士たちと共に、酒食を楽しむ、幸せな時間を描いている。

主役を、決して、派手に目立っている訳じゃないのに、しっかりと、自分の存在をアピールして、前に出るべき存在を引き立てる動きが出来る、名アシストを熟す、ペナルティのヒデさんにしているってのも、これまた、乙だ、と感じさせてくれた。

そんなヒデさんが贔屓にしているだけあって、登場する実在の店は、どれも良い雰囲気で、提供される料理が、どれも美味しそうだった。また、ヒデさんが美味しそうに、なおかつ、正しく、お酒を楽しんでいるってのも高ポイント。

こういう風に、食事を楽しめる、カッコいいオジさんになりたい、と思わせてくれる作品が、単巻で終わっちゃうのは、実にもったいない。間が開いても良いから、(2)を出してほしいなぁ、と強く願っちゃう、それは、やっぱり、これは良い食漫画だからでしょう。

 

この台詞を引用に選んだのは、ヒデさんへの好感度が、そりゃ、もう、グンッとデカい音が聞こえるくらいの勢いで高まったので。

ヒデさんに、こうやって、厳しくも、愛のある釘の刺し方をして貰える金田さんは、縁に恵まれている。

私がカエルってのもあって、カッコいい大人の条件に、お酒を楽しめる事ってのがあるもんだから、余計に、ヒデさんの、やんわりとしながらも、威厳を感じさせる物言いには痺れた。

何か、誰かを愛したい、愛して欲しいのであれば、敬意を持って接するのが大事。

自分よがりな「好き」に振り回されて、好きなものを蔑ろにし、イメージを下げてしまうようでは、カッコいい大人からは程遠いんだろうな。

ヒデさんのコレに対し、反発せず、真摯に受け止め、反省し、前を見直せる金田さん、きっと、彼なら大丈夫だ。

「金田・・・・・・」

「なんですか?」

「せっかくだし・・・老婆心で一言・・・酒が好きなら、酒のイメージを悪くするような飲み方は、やめたほうがいい。そうしないと、おまえ自体が避けに愛されなくなる。ましてや、身体を壊して、飲めなくなったら、最悪だしな」

「・・・・・・はい」(byヒデさん、金田さん)

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三大特撮感想(2023/7/30分)

2023-08-04 22:05:41 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

最終話「未来へ」は、実に好いものでした。意見は人それぞれでしょうが、各ウルトラマン作品を繋ぐ、こういう系統の作品のラストは、こうであって欲しいものですね。

前回、ついに、全員が頑張ってくれたおかげで、消されてしまったウルトラマンたちの記憶を全て取り戻し、それに安堵するゼロ。だが、彼はそこで気を抜かず、一体、何の目的があって、相手はウルトラマンに関わる記録を抹消したのか、と疑問を抱く。

そのタイミングで、再び、ゼロに接触を図ってきた、今回の黒幕。それは、怪しい光に輝く謎の球体だった。名はエディオム。彼(彼女?)は、惑星イアリムの民が、宇宙に存在する文明の情報を収集する事を目的にするために打ち上げた人工知能だった。最初は、作り手の命令を忠実にこなす道具だったんだろうけど、多くの文明の情報を集め、その最後も記録した事で、自らも、この宇宙で孤独な存在である、と気付いてしまったらしい。この時点で、エディオムは自我と感情を獲得していたんだろうな。

永い旅を続けているエディオムは、その道中で、ウルトラマンの存在を知り、も集めた。そこで、エディオムは一つの興味を抱く。仲間との間に、自分が知らぬ強い絆を結んでいる彼らは、その繋がりを消し去られた時、どのように動くのか、と。諦めてしまうのか、それとも、抗うのか。未来人のサポートが入る事は、高性能であるエディオムにとっても、予想できなかった事みたいだが、それでも、エディオムはウルトラマンたちが、自分達の絆を取り戻すために取った努力を見て、より、彼らに対する興味を強めたんだな。今回、ゼロの前に姿を見せたのは、謝罪もあるんだろうけど、絆の力をより知りたかったんだろう。

エディオムの自白に、ゼロは怒る事はなく、かと言って、同情もしないで、エディオムの願いに応え、自分が知る、ニュージェネレーションズたちの絆を語って聞かせてやる。ウルトラマン同士の絆だけでなく、ウルトラマンと人間の間にも絆は結ばれており、それが、強大なラスボスを倒した事も。そして、ゼロは、エディオムのやらかしは確かに混乱を招きこそしたが、自分達の友情や絆を思い返す、良いキッカケになった、と笑うのだった。器がデカイ!!

全ての出逢いには意味がある、と悟ったゼロは、エディオムとの出逢いにも、必ず、意味があるんだ、と説く。それを聞いたエディオムは反省し、同時に、自分の中にあった孤独感がしっかりと薄まるのを感じ、自らも、この広い宇宙を、ウルトラマンや人間たちのように、信じあう力、諦めない心、突き進む意思を大事にして、旅を続ける覚悟を新たにするのだった。そんな新たな友を見送り、ゼロは誰もが笑える未来を目指す・・・

 

王様戦隊キングオージャー

第22話「シュゴッド大集合」は、ギラの王としての覚悟が問い掛けられると同時に、ヤンマの心の変化にも胸を撃たれる内容でしたね。

謎の物体を飲み込んで、巨大化を果たす一撃将軍・ダイゴーグ。キングクワガタオージャーになっているギラを含めた王様戦隊ですら、追い詰め、ダメージは与えられても、倒し切る事が出来ない強さを持つダイゴーグが巨大化したら、そりゃ、ヤバすぎる。一体、何を飲み込んだのか、と思っていたら、ビックリ、まさかのカブト、スコーピオン、ホッパー、そして、タランチュラのシュゴッドソウルだった。三大守護神と禁断のシュゴッドのモノだけあって、その強さは予想以上に危険だ。

キングオージャーで、ダイゴーグに立ち向かおうとするギラ。だが、彼は感じ取ってしまう、シュゴッドたちの怯えを。国と民は守りたいが、仲間も危険に晒したくない、その板挟みで反応が遅れてしまい、ダイゴーグに攻撃を出す事を許してしまう。その威力は、正に桁違い。しかも、これで、まだ全力じゃないだと!?100%に達したダイゴーグが、死の一撃を繰り出したら、マヂにシュゴッドが地図から消え去っちまう。

自分の機械を扱う才能に絶対の自信を持っているからこそ、ヤンマにとって、シュゴッドは、あくまで、壊れてしまったのなら作り直せるモノ、シュゴッドソウルも代用品が用意できる、と考えるモノだった。それでも、ギラはシュゴッドは仲間であり、シュゴッドソウルは命なのだ、と信念を譲れない。揺れ、惑い、迷うギラの姿に、カグラギはまた、彼に対する期待を強めたのか、コーカサスカブト城に逆転の一手が隠されているかもしれない、と促す。そこにいたのは、ラクレスを喪い、未亡人になってしまい、ラクレスの骸が入った棺桶に縋りついて泣くスズメ。まぁ、嘘泣き感が凄く、彼女は、しれっとラクレスから聞き出した秘密を教えてくれたけど・・・・何だかんだで、ラクレスも苦労をしてたのかも知れんな。ってか、その棺、ホントに、ラクレスの死体、入ってる?

まぁ、そこはさておき、ギラがコーカスカブト城の秘密を明らかにしようとしたタイミングで、襲撃してきたイラガジーム。その電撃は、ヤンマたちを変身解除まで追い込み、シュゴッドたちも感電して動けなくなってしまう。だが、ヤンマは気付く。確かに、強力な電撃であったにしろ、シュゴッドが行動不能に陥るほどではなかった。であれば、今、シュゴッドたちは動けない、のではなく、動かないのだ、と気付く。どうして、動かないか、それは、怯懦ゆえ。自分達のシュゴッドソウルを奪われてしまう恐怖に縛られるシュゴッドたちを、ヤンマは、これまでギラと共に戦ってきて、何を学んできたのか、と一喝する。その発破で、シュゴットたちは戦う勇気を取り戻したようで、勇敢に立ち向かうギラの元へ集結し、巨大化したイラガジームを、強烈なビームで撃破するのだった。やはり、ギラには、確かな力があるんだな。でも、そんなギラですら、コーカスカブト城の本来の力を引き出せない・・・何か、まだ足りないピースがあるんだな、きっと。

 

仮面ライダーギーツ

46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」、不穏なタイトルだったからこそ、グッと来るストーリー展開でした。

ギーツとタイクーンの一騎打ちに興奮し、バッドエンドを見られる事を望んでいたのに、ギーツが創世の神として覚醒に到り、世界を作り替えてしまった事に憤慨するVIPたち。ここまで、他人の不幸を望むクズどもの様を見ると、憤慨するよりも先に、そんな腐った性根に成り果てた事に同情してしまうな。しかし、そんな同情の念も吹っ飛ぶような行動に、ジットは出やがった。以前、ツムリの目から零れた涙を掴み、結晶化させていたから、何か嫌な予感はしてたんだが、まさか、黒いツムリを生み出すとは・・・これを、ツムリ・オルタ、と呼ぶのかな?

英寿が、創世の神となれば、自分は拘束され、意志が消滅するリスクを承知した上で、世界を元に戻した事により、大智がやらかした事で生まれた知恵の樹も復活。大智としちゃ、もう、とっくに腹の中で、自分の行いが間違っていた事を自覚し、反省もし、罪を償う事も決めていたんだろうが、ここで横槍を入れてくる奴が出てくるのはお約束。動けるまでに回復していても、まだ100%で戦える状況ではない上に、相手がベロバとケケラとあっちゃ、大智がいくら、上級ジャマトでも勝ち目はない。そんな大智を、ギリギリで救出したのは、道長だった。

一旦、その場から撤退こそしたが、大智から知恵の樹をベロバたちから獲り返す事が叶えば、沙羅を復活させられる事を聞き出した道長は、戦いに赴く。彼だって、とっくに、一匹牛の虚しさは自覚し、仲間がいる事の心強さも感じ取っているんだろう。だが、この戦いは、どうしても、自分一人でケジメを付けたかったんだろうな。沙羅を手にかけた事は事実であり、それがキッカケで景和を闇落ちさせてしまった、そして、相手が因縁の相手であるベロバなのだから。

当然ではあるが、バッファは劣勢に追い込まれてしまう。何せ、仮面ライダーベロバは、あまりにも巨体だ。体格差、パワー、ウェイト、どれもこれも、バッファよりも圧倒的に上。小回りを活かした戦い方をするが、それでも、与えられるダメージは軽微。だが、それがどうした。バッファは、コイツに勝つ、と自分で決めていた。そんな覚悟が、決死のキックを繰り出したバッファに、限界の更なる先にある力を与えた。「全てのライダーをぶっ潰す」力が上乗せされたキックは、見事に、仮面ライダーベロバをブチ貫いた。意外なことに、ベロバは見苦しい姿を晒さず、むしろ、道長の手にかかった最期に喜びを噛み締めながら消え去っていったな。そして、自分らしさを取り戻した景和は、これまで、自分を散々、利用していたケララと、しっかりと決別する。沙羅さんも取り戻せたが、一方で、英寿の肉体には異常が・・・・・・

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