『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/11/5分)

2023-11-10 21:35:15 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第10話「親と子」は色々と考えさせられ、見ながら「うーん、難しい」と唸ってしまう、中々を通り越して、結構、ヘビー系なストーリーになっていました。だからこそ、面白かったんですが。

ゲントの中にいるブレーザー、今更ですが、本当に、彼は何者なんでしょうね。これまで、地球人と共に戦うために、その肉体、精神に宿っていたり、もしくは、人間の姿に変身して、人間社会に溶け込んでいたウルトラマンは、理性的な者ばかりでしたけど、ブレーザーはゲントと会話をする感じはありませんね。言語が違う、他の生命体と意志の疎通を取る手段がないってのは、一つの要因かもしれません。その為なのか、ブレーザーは時折、地球のものに対し、興味を示すようですね。今回の序盤では、人間の赤ん坊に対して、意識が集中しているようでした。ブレーザーが前面に出てくると、当然、ゲントはその間、意識が飛んでいるらしく、思わぬ驚きに見舞われています。

ブレーザーの意図が読めぬ事に混乱しつつも、ゲントは夫かつ父としての顔を見せ、休日に家族サービスする事を努めます。そんなお父さんに対し、息子・ジュンは、発見された怪獣の卵を、直に見たい、とねだりました。子供らしいっちゃ子供らしいですが、普段、怪獣に関わっているゲントとしちゃ、微妙な気分でしょうね。家族に、自分の本当の仕事を黙っている訳ですから、尚更に。そんな彼の勘は、皮肉にも的中してしまいます。

卵から孵ったのは、デマーガの幼体。いわば、ベビーデマーガ。生まれたばかりの赤ん坊とは言え、そのサイズは結構、大きく、成人男性クラス。いくら、赤ん坊と言ったって、いや、赤ん坊だからこそ、何の遠慮もなく、そのサイズに見合った腕力を奮ったら、人間など、ひとたまりもありません。まぁ、だからと言って、そんなベビーデマーガに、麻酔銃とは言え、発砲する行為が正しいか、は微妙な気もします。まず、優しく保護する、ここからスタートしていたら、ベビーデマーガが恐怖に満ちた鳴き声を発して、親のデマーガを呼び出してしまう事もなかったかもしれません。最強クラスではないにしろ、デマーガだって、立派な怪獣。出現してしまった以上、防衛隊としては、排除最優先で動かなければいかないですよね・・・例え、全員が、デマーガが子供を守りたいだけ、と頭で理解していても。

ゲントも、父親だからこそ、デマーガの行動に一定以上の理解や同感を示せますが、「SKaRD」の隊長としては、その私情は押し殺さなきゃいけません。だから、余計に、困ったでしょうね、息子から、「デマーガは悪くないのに、倒しちゃうの?」って質問には。街中で暴れられたら、人間が危険に晒される、そんな一般的な答えを口にしたゲント自身も、これが正しい、っつーより、息子を納得させられる答えじゃないのは感じ取っていたでしょう。

子供を守りたいのと、攻撃を散々に喰らってしまった事で切羽詰まっているデマーガと、アースガロンが戦っている現場に到着したウルトラマンブレーザー。とりあえずは、窮地に陥っていたアースガロンを先に倒し、ブレーザーはデマーガが飛ばしてきた灼熱の鉄石をガードすると、続けざまに、強烈な冷気で、デマーガの動きを鈍らせました。まぁ、パッと見、トカゲに近いフォルムですから、変温動物に近い体質なんですね、デマーガ。動けなくなったデマーガへ、ブレーザーと言うより、ゲントはトドメを刺そうとしますが、その時、親を心配する子の姿を見ます。その途端に、ブレーザーの肉体に異変が生じました。半身は攻撃をしようとし、もう半身は、その攻撃を止めたのです。異様な行動をするブレーザーに一同は、驚きを禁じ得ません。そんな中でも、デマーガへの攻撃は緩まず、大量のミサイルが発射されました。しかし、既に、デマーガを倒すのではなく、守る、と決めたブレーザーは、そのミサイルを雄叫びで吹っ飛ばしてしまいました。そして、ブレーザーは光のエネルギーを使って、デマーガの親子を鎮静化させると同時に、地中深くへと沈めていきました。やはり、ゲントとブレーザー、両者の関係性に、変化が生じ始めていますね・・・

 

11/5(日)は、『王様戦隊キングオージャー』、『仮面ライダーガッチャード』の放送はお休みでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする