
奈良県流域下水道センターで、第10回 大和川清流復活ネットワークの会議が開催された。今回初めて参加したが、県下市町村の河川課や下水道課の人たちや、NPOで河川整備活動を行っている16団体や企業参加されている団体が参加していた。
菰川環境美化協議会もその一員で活動をしてきたが今回初めての参加をしてきた。会議は、近畿地方整備局の人が来て、「大和川の水環境改善の取り組みに」ついて話をされ、奈良県河川課から昨年の大和川の水質の状況について、重点対策支川について状況報告がありました。
将来的にも環境基準達成が困難な11支川が選定されました。「初瀬川・菩提川・菰川・秋篠川・地蔵院川・土庫川・葛城川・高田川・岡崎川・三代川・信貴川」残念なことに菰川もこの中に入ってしまいましたが、昨年の水質目標値が8.0の所を、実績は、4.4と目標値を下回ることができました。
昨年も3月・7月・11月と河川清掃を佐保・佐保川・大宮・大安寺西地区で取り組んだり、地域での啓発活動を行ってきました。しかし、清掃をしたあくる日には川にゴミが投げ捨てられていることに悲しくなったこともありますが、粘り強く清掃活動を行っていきたいと思います。
●BOD(生物化学的酸素要求量)とは
水中の有機物を微生物が分解するのに必要な酸素の量のこと。
この値が大きいほど、水質が悪いことを意味する。
大和川が全国河川のワーストワンになり、奈良県も本腰を入れて汚名挽回をしようとされているので、汚名返上のためにも下水道設置や接続率を上げるとともに、生活雑排水の排出を少しでも減らす必要性をしっかり啓蒙していかなければならない。
佐保川のように川幅もあり、水量もあると川を楽しむ人も多いが、奈良市の場合は、川は、合流式河川として長く利用されてきたので市民の中にもまだまだ汚いものとの意識があるのだろう。佐保川には、親水施設があるが、菰川、秋篠川、菩提川にはそのような施設がない。川をもっと楽しめるような施設にすることも美化や環境整備につながるのではないだろうか?
菰川でも昔は、シジミをとったり、泳いだりしていたと村人は話してくれていた。そこから考えても、「将来的にも環境基準達成が困難な11支川」こそ、住民がもっと楽しめる川にしていくことが大事になるだろう。今年は、菰川環境美化協議会では、「川で遊ぶ」「川を楽しむ」がテーマになるような啓発活動を行っていこう。
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