2-1 製品
無果汁と表記されているが、少量(5%未満)のグレープフルーツ果汁が使用されている。
【ポカリスエット】
*ペットボトル
200ml,500ml,900ml,1.5L,2L
*缶
245ml, 300ml, 340ml, 480ml
*その他
粉末(1L、10L)、ポカリスエットスクイズボトル、ポカリスエット1.5Lジャグタンク
(栄養成分)
●エネルギー:27kcal ●タンパク質・脂質:0g ●炭水化物:6.7g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:0.6mg
(原材料)
砂糖、ぶどう糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、香料
【ポカリスエット イオンウォーター】
*ペットボトル
500ml,1.5l
(栄養成分)
●エネルギー:8kcal ●タンパク質・脂質:0g ●炭水化物:2.1g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:0.6mg
(原材料)
果糖、ぶどう糖、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、塩化Mg、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
【ビーンスターク ポカリスエット】
*ペットボトル
500ml 120ml
(栄養成分)
●エネルギー:17kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.2g ●ナトリウム:48mg ●カルシウム:2.0mg ●カリウム:20mg ●マグネシウム:0.6mg ●灰分:0.1g ●水分:97g
(原材料)
果糖、果汁、ぶどう糖、食塩、酸味料、塩化カリウム、グルコン酸カルシウム、塩化マグネシウム、香料
*その他
粉末
(栄養成分)
●エネルギー:12kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:3g ●ナトリウム:25mg ●カルシウム:1.0mg ●カリウム:10.7mg ●マグネシウム:0.3mg ●灰分:0.07g
(原材料)
砂糖、ぶどう糖、粉末果汁、食塩、酸味料、塩化カリウム、炭酸カルシウム、香料、炭酸マグネシウム
2-2 流通
通常、生産者は製品を卸業者に販売し、卸業者は小売業者に卸し、小売業者は消費者に売る、というのが一般的な流通経路である。この流通経路のことを「流通チャネル」という。この他に、卸売業を通さないチャネルや、小売を通さないチャネル、製品直販チャネルなど多数あるが、大塚製薬のポカリスエットは一般的な流通チャネルを利用している。そして、これらは流通チャネルの「長さ」で自社チャネルを作り上げようとする場合に考えなくてはならない要素である。
そしてもう1つ、流通チャネルの「幅」も考える必要がある。つまり、流通チャネルを広く開放的なものにするか、限定的にするかということだ。大きく分けると、3つの流通チャネル政策が考えられるが、どれが適しているかは製品や事業によって異なる。
流通チャネル政策(3つ)
1 開放的流通チャネル
消費者がどこでも買えるようにし、卸業者を選ばない。
2 選択的流通チャネルイ
メージダウンを避けながら流通コストを抑え、効率の良い販売業者に限定して取引をする。
3 専属的流通チャネル
ブランドイメージを保持して価格競争を避け、1業者に1地域の販売権を専属的に与える。
大塚製薬のポカリスエットの場合は、開放的流通チャネルを利用しているのではないだろうか。実際にスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど様々な場面でポカリスエットをみかける。製品を売り出した当初は、医療品のチャネル、オロナミンCで開発したチャネル販売網と自動販売機ルートから開始している。
2-3 価格
【ポカリスエット】
*ペットボトル
200ml×30本 3307円(1本当り約110円),500ml×24本 3528円(1本当り約149円),900ml×12本 2394円(1本当り約199円),1.5L×8本 2184円(1本当り273円),2L×6本 2016円(1本当り336円)
*缶
245ml 105円, 300ml×24本 2808円(1本当り117円), 340ml 105円, 480ml×24本 2880円(1本当り120円)
*その他
粉末(1L×5包 682円、10L 1785円)、ポカリスエットスクイズボトル 420円、ポカリスエット1.5Lジャグタンク 14700円
【ポカリスエット イオンウォーター】
*ペットボトル
500ml×24本 3528円(1本当約149円),1.5l×8本 2184円(1本当り273円)
【ビーンスターク ポカリスエット】
*ペットボトル
500ml×24本 4536円(1本当り198円),120ml×4本 630円(1本当り約157円)
*粉末1包 30円
消費者心理にアピールする価格戦略とはどのようなものがあるのだろうか。例として5つ挙げたいと思う。
1 名声価格
価格が品質の目安になっているため、ある程度高い方が売れる
2 慣習価格
以前からの価格を消費者が当然と思っているので上げ下げしてもプラスにならない
3 端数価格
398円、3990円などギリギリまで下げている印象を与えて売る
4 価格ライン
一般・中級・高級など価格帯を分けておき。その中から好みのものを選べるようにする
5 差別価格
S席料金で高級感を出したり、オフシーズン価格で割安感を感じさせたりする
ポカリスエットは2の慣習価格に該当する。
2-4 プロモーション
プロモーション活動は以下のように4つに分類できる。
1 広告
テレビや雑誌などで有料の宣伝祖する活動。
2 パブリシティ
マスコミに新製品やイベントの情報を流したり、問い合わせに答えたりする活動。日本語では「広報」。
3 販売促進
景品付きの販売をしたりイベントを開催したりして、売り上げのアップをはかる活動。これが「セールス・プロモーション」である。
(セールス・プロモーションとは→DMやPOP、店内ポスターなど購買時に活用するプロモーションである。目的は「買ってもらう」こと。)
4 人的販売
販売員がお客様に商品の説明をするなど、人が接触することによる販売促進活動。(口コミも該当する。)
プロモーションの目的に合わせてこれらを組み合わせることを「プロモーション・ミックス」という。例えば、「プッシュ戦略」「プル戦略」でいうと、プル戦略を採用した場合は広告・パブリシティ中心のプロモーション・ミックスになり、プッシュ戦略を選択した場合は販売促進と、とくに人的販売に重点を置く必要がある。
プッシュ戦略とは、メーカーが卸売業者や小売業者に対して販売支援を行い、自社商品を消費者に購入してもらうようにすることである。英語で[押す]という意味のPushが使われていることから、販売員などを派遣し、積極的に販売活動を行うことを意味している。
一方、プル戦略とは、あらかじめTVや雑誌で広告宣伝をすることで、消費者に興味を持たせて、商品を買い求めるようにすることを指す。英語で[引く]という意味のPullが使われていることから、積極的な売り込みをしなくても、興味を持った消費者は自社商品を指名買いするようになる。
プッシュ戦略は高価格で使い方が分かりにくいものなど、人による説明が有効な場合に使われ、プル戦略は比較的低価格で使い方や利用シーンなど、私たちに比較的馴染みのある商品で使われている。よって、ポカリスエットのプロモーションにはプル戦略が適していることがわかる。
ポカリスエットは斬新な広告デザイン・手法を選択している。2001年10月には国際宇宙ステーション内でCMを撮影し、2002年の年始たらのキャンペーン「PLANET BLUE」として放映した。1997年12月に日本エアシステムのジェット旅客機A300-600Rの機体(JA8562)に「POCARI SWEAT」のロゴをデザインし、定期空路に用いる旅客機では日本初の機体広告となった。これより以前に東亜国内航空時代の1982年には機内広告を掲出していた。1989年と2005年の夏期に軽飛行機による飛行機雲で文字を作り広告を行うスカイメッセージを実施した。夏期はイメージを、冬季は機能を前面に押し出すプロモーション戦略をとっている。CMには有名芸能人や若手アイドルなどを起用したり、様々なアーティストとタイアップをしたりして話題を呼んでいる。またポカリイベントと称して様々な催しが行われたり、キャンペーン活動をしたりしている。ちなみに現在(2009年8月)行われているものは、『みんなの全力応援キャンペーン!』や『ビーンスターク飲料シリーズのバーコードを貼ってスキンケアセットをもらおう!』などである。
余談だが、導入期のプロモーションは、1外国人タレントを起用した広告、2高級感を訴求し洗練されたイメージ作り、3大量のマス広告、サンプリングの実施、4オロナミンCのイメージとの切り分け、5イメージ訴求型広告、機能訴求型広告の二本立て(1983年)、6「青」は一貫して使用 である。
2-5 ブランド戦略
ブランドとはどのようにしてつくられるのだろうか。基本的なパターンは以下の5つになる。
1 企業(コーポレート)ブランド
認知された企業名をブランドとして製品名にも展開していくことである。「キューピー・マヨネーズ」など、製品に企業名が入ることが特徴である。 例:「ソニー」「マクドナルド」
2 事業ブランド
企業内の事業単位をブランドとする。 例:「プリンスホテル」
3 ファミリー・ブランド
いくつかの製品カテゴリーにまたがって1つのブランド名を統一的につける。化粧品ブランドの多くがこの戦略で洗顔料・化粧水・乳液などをまとめている。 例:「植物物語」「無印良品」
4 製品群ブランド
中心となる製品から派生したバリエーションを1つのブランドとして統一すること。 例:「カップヌードル」「セブンスター」
5 製品ブランド
たった1つの製品のブランドのことであり、企業名に密接に結びつかない。 例:アサヒ「スーパードライ」コカコーラ「爽健美茶」
大塚製薬の「ポカリスエット」は企業名と製品名に繋がりがないため、5の製品ブランドに分類される。更に、「ポカリスエット イオンウォーター」「ビーンスターク ポカリスエット」などのポカリスエットを中心とし、派生させたバリエーションを展開させているので、4の製品群ブランドにも当てはまるのではないだろうか。
2-6 SWOT分析
外部環境分析
1 機会
エコボトル開発
消費連鎖法からのペットボトルの廃棄に関するデータより開発したのか?
ペットボトルの新しい形を提案。
定義はコトラーP.37。今回は2つ目の、「既存の製品ないしサービスを新しい方法や優れた方法で供給すること」の「消費者に製品入手から利用し廃棄するまでの段階を図にしてもらう方法(消費連鎖法)」が当てはまるのではないか。
2 脅威
サントリー「DAKARA」が追い上げを見せ、業界第2位へ。(2002年8月 サントリー調べ)
内部環境分析
3 強み
先述の通り、ポカリスエットのプロモーション戦略は斬新で毎回話題を呼ぶので、強みにあたるのではないだろうか。しかし最近は、アクエリアスがCMなどにプロアスリートを起用してポカリスエットに対抗している。また、公式HPによるとスポーツ、仕事、お風呂上り、寝起きなど、発刊状態におかれる方に最も適した飲料との記述がある。他のスポーツドリンクと違って、利用シーンをスポーツに限定していないことも強みではないだろうか。
4 弱み
他社のスポーツドリンクのように、味を変えたりパッケージを変更したりすることが難しい。「ポカリスエット」のイメージが強すぎる。製品バリエーションが広がらない。
2-7 その他の戦略
1 製品ライフサイクル別戦略
ポカリスエットは成熟期商品に該当する。過去には競合の参入と市場の成長の鈍化を受けて、風呂上りや睡眠時などの効率的な水分補給のためのアイソトニック飲料とポジショニングを変更して、新たな需要開拓に成功した。
2 市場地位別戦略
ってか、まずポカリの市場地位ってどこ?リーダー?チャレンジャー??
それがわからないので続きが書けません。
【参考文献】
●コトラー&ケネーのマーケティングマネジメント 基本編/
●Q&Aでわかる はじめてのマーケティング/田中洋・岩村水樹
●これだけは知っておきたい「マーケティング」の基本と常識/大山秀一 他
以上です。参考文献で大塚製薬の公式HPなど多数使ったんですが、だらだら長くなるのでURL載せるのやめました。
最後は飽きたのではありません。わからなかったんです。飽きてません。
いろいろ書いたんですが、全然まとまってませんね。
みんなでなんやかんややって、うまいことまとめてください。
7日に助けてください。
もう少しきちんと考えてきます。
無果汁と表記されているが、少量(5%未満)のグレープフルーツ果汁が使用されている。
【ポカリスエット】
*ペットボトル
200ml,500ml,900ml,1.5L,2L
*缶
245ml, 300ml, 340ml, 480ml
*その他
粉末(1L、10L)、ポカリスエットスクイズボトル、ポカリスエット1.5Lジャグタンク
(栄養成分)
●エネルギー:27kcal ●タンパク質・脂質:0g ●炭水化物:6.7g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:0.6mg
(原材料)
砂糖、ぶどう糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、香料
【ポカリスエット イオンウォーター】
*ペットボトル
500ml,1.5l
(栄養成分)
●エネルギー:8kcal ●タンパク質・脂質:0g ●炭水化物:2.1g ●ナトリウム:49mg ●カリウム:20mg ●カルシウム:2mg ●マグネシウム:0.6mg
(原材料)
果糖、ぶどう糖、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、塩化Mg、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
【ビーンスターク ポカリスエット】
*ペットボトル
500ml 120ml
(栄養成分)
●エネルギー:17kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:4.2g ●ナトリウム:48mg ●カルシウム:2.0mg ●カリウム:20mg ●マグネシウム:0.6mg ●灰分:0.1g ●水分:97g
(原材料)
果糖、果汁、ぶどう糖、食塩、酸味料、塩化カリウム、グルコン酸カルシウム、塩化マグネシウム、香料
*その他
粉末
(栄養成分)
●エネルギー:12kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:3g ●ナトリウム:25mg ●カルシウム:1.0mg ●カリウム:10.7mg ●マグネシウム:0.3mg ●灰分:0.07g
(原材料)
砂糖、ぶどう糖、粉末果汁、食塩、酸味料、塩化カリウム、炭酸カルシウム、香料、炭酸マグネシウム
2-2 流通
通常、生産者は製品を卸業者に販売し、卸業者は小売業者に卸し、小売業者は消費者に売る、というのが一般的な流通経路である。この流通経路のことを「流通チャネル」という。この他に、卸売業を通さないチャネルや、小売を通さないチャネル、製品直販チャネルなど多数あるが、大塚製薬のポカリスエットは一般的な流通チャネルを利用している。そして、これらは流通チャネルの「長さ」で自社チャネルを作り上げようとする場合に考えなくてはならない要素である。
そしてもう1つ、流通チャネルの「幅」も考える必要がある。つまり、流通チャネルを広く開放的なものにするか、限定的にするかということだ。大きく分けると、3つの流通チャネル政策が考えられるが、どれが適しているかは製品や事業によって異なる。
流通チャネル政策(3つ)
1 開放的流通チャネル
消費者がどこでも買えるようにし、卸業者を選ばない。
2 選択的流通チャネルイ
メージダウンを避けながら流通コストを抑え、効率の良い販売業者に限定して取引をする。
3 専属的流通チャネル
ブランドイメージを保持して価格競争を避け、1業者に1地域の販売権を専属的に与える。
大塚製薬のポカリスエットの場合は、開放的流通チャネルを利用しているのではないだろうか。実際にスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど様々な場面でポカリスエットをみかける。製品を売り出した当初は、医療品のチャネル、オロナミンCで開発したチャネル販売網と自動販売機ルートから開始している。
2-3 価格
【ポカリスエット】
*ペットボトル
200ml×30本 3307円(1本当り約110円),500ml×24本 3528円(1本当り約149円),900ml×12本 2394円(1本当り約199円),1.5L×8本 2184円(1本当り273円),2L×6本 2016円(1本当り336円)
*缶
245ml 105円, 300ml×24本 2808円(1本当り117円), 340ml 105円, 480ml×24本 2880円(1本当り120円)
*その他
粉末(1L×5包 682円、10L 1785円)、ポカリスエットスクイズボトル 420円、ポカリスエット1.5Lジャグタンク 14700円
【ポカリスエット イオンウォーター】
*ペットボトル
500ml×24本 3528円(1本当約149円),1.5l×8本 2184円(1本当り273円)
【ビーンスターク ポカリスエット】
*ペットボトル
500ml×24本 4536円(1本当り198円),120ml×4本 630円(1本当り約157円)
*粉末1包 30円
消費者心理にアピールする価格戦略とはどのようなものがあるのだろうか。例として5つ挙げたいと思う。
1 名声価格
価格が品質の目安になっているため、ある程度高い方が売れる
2 慣習価格
以前からの価格を消費者が当然と思っているので上げ下げしてもプラスにならない
3 端数価格
398円、3990円などギリギリまで下げている印象を与えて売る
4 価格ライン
一般・中級・高級など価格帯を分けておき。その中から好みのものを選べるようにする
5 差別価格
S席料金で高級感を出したり、オフシーズン価格で割安感を感じさせたりする
ポカリスエットは2の慣習価格に該当する。
2-4 プロモーション
プロモーション活動は以下のように4つに分類できる。
1 広告
テレビや雑誌などで有料の宣伝祖する活動。
2 パブリシティ
マスコミに新製品やイベントの情報を流したり、問い合わせに答えたりする活動。日本語では「広報」。
3 販売促進
景品付きの販売をしたりイベントを開催したりして、売り上げのアップをはかる活動。これが「セールス・プロモーション」である。
(セールス・プロモーションとは→DMやPOP、店内ポスターなど購買時に活用するプロモーションである。目的は「買ってもらう」こと。)
4 人的販売
販売員がお客様に商品の説明をするなど、人が接触することによる販売促進活動。(口コミも該当する。)
プロモーションの目的に合わせてこれらを組み合わせることを「プロモーション・ミックス」という。例えば、「プッシュ戦略」「プル戦略」でいうと、プル戦略を採用した場合は広告・パブリシティ中心のプロモーション・ミックスになり、プッシュ戦略を選択した場合は販売促進と、とくに人的販売に重点を置く必要がある。
プッシュ戦略とは、メーカーが卸売業者や小売業者に対して販売支援を行い、自社商品を消費者に購入してもらうようにすることである。英語で[押す]という意味のPushが使われていることから、販売員などを派遣し、積極的に販売活動を行うことを意味している。
一方、プル戦略とは、あらかじめTVや雑誌で広告宣伝をすることで、消費者に興味を持たせて、商品を買い求めるようにすることを指す。英語で[引く]という意味のPullが使われていることから、積極的な売り込みをしなくても、興味を持った消費者は自社商品を指名買いするようになる。
プッシュ戦略は高価格で使い方が分かりにくいものなど、人による説明が有効な場合に使われ、プル戦略は比較的低価格で使い方や利用シーンなど、私たちに比較的馴染みのある商品で使われている。よって、ポカリスエットのプロモーションにはプル戦略が適していることがわかる。
ポカリスエットは斬新な広告デザイン・手法を選択している。2001年10月には国際宇宙ステーション内でCMを撮影し、2002年の年始たらのキャンペーン「PLANET BLUE」として放映した。1997年12月に日本エアシステムのジェット旅客機A300-600Rの機体(JA8562)に「POCARI SWEAT」のロゴをデザインし、定期空路に用いる旅客機では日本初の機体広告となった。これより以前に東亜国内航空時代の1982年には機内広告を掲出していた。1989年と2005年の夏期に軽飛行機による飛行機雲で文字を作り広告を行うスカイメッセージを実施した。夏期はイメージを、冬季は機能を前面に押し出すプロモーション戦略をとっている。CMには有名芸能人や若手アイドルなどを起用したり、様々なアーティストとタイアップをしたりして話題を呼んでいる。またポカリイベントと称して様々な催しが行われたり、キャンペーン活動をしたりしている。ちなみに現在(2009年8月)行われているものは、『みんなの全力応援キャンペーン!』や『ビーンスターク飲料シリーズのバーコードを貼ってスキンケアセットをもらおう!』などである。
余談だが、導入期のプロモーションは、1外国人タレントを起用した広告、2高級感を訴求し洗練されたイメージ作り、3大量のマス広告、サンプリングの実施、4オロナミンCのイメージとの切り分け、5イメージ訴求型広告、機能訴求型広告の二本立て(1983年)、6「青」は一貫して使用 である。
2-5 ブランド戦略
ブランドとはどのようにしてつくられるのだろうか。基本的なパターンは以下の5つになる。
1 企業(コーポレート)ブランド
認知された企業名をブランドとして製品名にも展開していくことである。「キューピー・マヨネーズ」など、製品に企業名が入ることが特徴である。 例:「ソニー」「マクドナルド」
2 事業ブランド
企業内の事業単位をブランドとする。 例:「プリンスホテル」
3 ファミリー・ブランド
いくつかの製品カテゴリーにまたがって1つのブランド名を統一的につける。化粧品ブランドの多くがこの戦略で洗顔料・化粧水・乳液などをまとめている。 例:「植物物語」「無印良品」
4 製品群ブランド
中心となる製品から派生したバリエーションを1つのブランドとして統一すること。 例:「カップヌードル」「セブンスター」
5 製品ブランド
たった1つの製品のブランドのことであり、企業名に密接に結びつかない。 例:アサヒ「スーパードライ」コカコーラ「爽健美茶」
大塚製薬の「ポカリスエット」は企業名と製品名に繋がりがないため、5の製品ブランドに分類される。更に、「ポカリスエット イオンウォーター」「ビーンスターク ポカリスエット」などのポカリスエットを中心とし、派生させたバリエーションを展開させているので、4の製品群ブランドにも当てはまるのではないだろうか。
2-6 SWOT分析
外部環境分析
1 機会
エコボトル開発
消費連鎖法からのペットボトルの廃棄に関するデータより開発したのか?
ペットボトルの新しい形を提案。
定義はコトラーP.37。今回は2つ目の、「既存の製品ないしサービスを新しい方法や優れた方法で供給すること」の「消費者に製品入手から利用し廃棄するまでの段階を図にしてもらう方法(消費連鎖法)」が当てはまるのではないか。
2 脅威
サントリー「DAKARA」が追い上げを見せ、業界第2位へ。(2002年8月 サントリー調べ)
内部環境分析
3 強み
先述の通り、ポカリスエットのプロモーション戦略は斬新で毎回話題を呼ぶので、強みにあたるのではないだろうか。しかし最近は、アクエリアスがCMなどにプロアスリートを起用してポカリスエットに対抗している。また、公式HPによるとスポーツ、仕事、お風呂上り、寝起きなど、発刊状態におかれる方に最も適した飲料との記述がある。他のスポーツドリンクと違って、利用シーンをスポーツに限定していないことも強みではないだろうか。
4 弱み
他社のスポーツドリンクのように、味を変えたりパッケージを変更したりすることが難しい。「ポカリスエット」のイメージが強すぎる。製品バリエーションが広がらない。
2-7 その他の戦略
1 製品ライフサイクル別戦略
ポカリスエットは成熟期商品に該当する。過去には競合の参入と市場の成長の鈍化を受けて、風呂上りや睡眠時などの効率的な水分補給のためのアイソトニック飲料とポジショニングを変更して、新たな需要開拓に成功した。
2 市場地位別戦略
ってか、まずポカリの市場地位ってどこ?リーダー?チャレンジャー??
それがわからないので続きが書けません。
【参考文献】
●コトラー&ケネーのマーケティングマネジメント 基本編/
●Q&Aでわかる はじめてのマーケティング/田中洋・岩村水樹
●これだけは知っておきたい「マーケティング」の基本と常識/大山秀一 他
以上です。参考文献で大塚製薬の公式HPなど多数使ったんですが、だらだら長くなるのでURL載せるのやめました。
最後は飽きたのではありません。わからなかったんです。飽きてません。
いろいろ書いたんですが、全然まとまってませんね。
みんなでなんやかんややって、うまいことまとめてください。
7日に助けてください。
もう少しきちんと考えてきます。