ぼかぽかポカリ☆(仮)

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第2章 マーケティング活動      by久保

2009-08-06 01:33:53 | 日記
2-1 製品
1973年、大塚製薬は、汗をかいた時の水分補給を目的に「飲む点滴液」をコンセプトとし、ポカリスエットの製品開発を開始した。同社は輸液(点滴液)のトップメーカーであることから、電解質輸液の生産技術、口渇や脱水のメカニズムな研究などの豊富な蓄積があった。そのようなノウハウを生かし、「KN補液4B」という既存の輸液を原型として、これを「飲料としてお金を出して継続的に飲んでもらえるような味」、「発汗時におけるおいしい味に」を目標とし、7 年後の1980年にポカリスウェットの販売が開始された。ポカリスエットの製品戦略としての最大の特徴は導入に際して「スポーツドリンク」という狭いカテゴリーに押し込まないポジショニングをとっていたことである。前述の通りポカリスエットは「飲む点滴液」として開発されていたため、飲料としての本質的な価値を「発汗に伴う口渇や脱水を補うための水分と電解質補給」と据えていた。従って、先行商品としてアメリカで販売されていたゲータレードとは飲料の位置づけとは異なり、スポーツ後だけでなく、入浴後や飲酒後、起床時等、発汗に伴う口渇が生じるあらゆる生活場面で引用される飲料として位置づけたのである。このため、当時ポカリスエットに先駆けて市場参入していた既存のスポーツドリンクとは、飲料の形態や味、容器の形状や色、価格面において徹底した差別化を図った。

現在のポカリスウェットブランド製品
・ポカリスウェットエコボトル
・ポカリスウェットイオンウォーター
ポカリと同じイオン成分
ポカリより無色透明に近い
味薄い
常温でもおいしい
低カロリー
 ・ビーンスタークポカリスウェット
  乳児向けに濃度を薄めたもの
  果汁入り

2-3 価格
価格
 ポカリスウェットの価格は、発売当初は245ml缶で120円であり、当時のコカコーラが250ml缶で100円であったことを考えると高級志向の飲料であったことがうかがえる。しかし、ポカリスウェット発売の3年後の1983年、日本コカコーラ社はスポーツドリンクとして「アクエリアス」を250ml 缶100円という低価格で発売したことにより、万人受けするような価格に変更せざるを得なくなったため、ポカリスウェットは250ml缶100円へ値下げを行った。1987年にアクエリス350ml缶100円、1988年にはポカリスウェット350ml缶100円というように実質価格の変更が行われた。
現在、薬局や小売店などでは一般的にアクエリアスやDAKARAなどのスポーツドリンクは比較的安価で販売しているが、ポカリスウェットはほぼ定価で販売されている。

ポカリVS他社製品

マツキヨ新宿東口店
 168円
DAKARA 2.0Lペットボトル 198円
 248円

Amazon.co.jp
アクエリ2.0Lペットボトル×6 1,298円
ポカリ 2.0Lペットボトル×6 1,959円

2-4 プロモーション
 ポカリスエットは多くの人に支持されている水分補給飲料であるが、現在のプロモーション活動のターゲットはヘビーユーザー層の若年層である。ポカリスエットは本来、あらゆる年代層のあらゆる水分補給ニーズに対応するというのが、ブランドの基本的なスタンスであったため、長らくはユーザーを特定の層に絞り込むことをしなかった。しかし、競合ブランドの追い上げや、1980年代後半以降の無糖茶飲料やミネラルウォーターなどの台頭の中で、ターゲットを明確化していく必要が生じ、発汗量も多く、必然的に消費量も最大で、さらに競争上最もシェア争いがし烈な若年層に照準を合わせたプロモーション戦略転換が図られた。その結果、若年層を核としてユーザーが広がり、一時足踏み状態になった売り上げも再び増加傾向に転じるまで成長した。

 

2-7 SWOT分析
 強み
 日本国内における初めての水分補給飲料(スポーツドリンク)を成功させ、今なお多くの消費者から支持されていることを考えれば、ポカリスエットというブランドはとても強力なものであると言える。
 
弱み
 現在、日本国内ではアクエリアスと並び大きな売り上げを誇るポカリスエットだが、世界的にみると、FIFA公式飲料にもなっているアクエリアス、スポーツドリンクの老舗ブランドであるゲータレードにブランド、売り上げともに劣っている。
 
機会
 
 
脅威(Threats)
 ロングセラー化を果たしてきたポカリスエットの脅威は近年の市場環境にある。80年代半ば以降の、無糖茶飲料やミネラルウォーター、ビタミン系飲料に代表される、健康・ライト化志向の飲料の増加と、カテゴリーの多様化である。特に、ここ数年、ポカリスエットなどアイソトニック系飲料とは少し異なる、 H2Oやアミノバイタルのようなハイポトニック系飲料や、ビタミンウォーターなどのニアウォーター系飲料とよばれるカテゴリーが台頭してきた。そうしたなかで、ポカリスエットは相対的に甘い飲料であると感じられるようになり、本来は、健康・ライト化志向飲料のポジションを確立しているポカリスエットの地位が弱まってきていることが考えられる。






※電解質(ちょくちょく出てくるけどよく分らないかったので...)

水などの溶媒に溶かしたとき陽イオンと陰イオンに分解し、その溶液が電気を導く性質を持つ物質のこと。体内に存在するナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの物質がこれにあたる。電解質物質は細胞膜によって細胞の内と外に分けられるが、細胞内外の浸透圧に差のある仕組みを利用して、体液の調整を行うなど生体の恒常性を維持する役目を果たしている。


半分くらいしか書けてなくて、内容も薄々です。
すいません、早めにきちんとしたもの書きたいと思います