ぼかぽかポカリ☆(仮)

インナー大会の論文を書くためのスペースです

4-1 現状を踏まえての提案

2009-10-07 19:01:57 | 日記
第4章 シェア拡大への提案
4-1 現状を踏まえての提案
 大塚製薬の想定するポカリスエットの使用シーンは、スポーツに限定せずに日常のどのタイミングでも気軽に手にできることである。過去には、二日酔いの朝、起床時、お風呂上りなど様々な利用シーンをCMで提案してきた。だが、実際は、消費者はスポーツの時と体調不良の時に使用する傾向がある。
つまり、企業側と消費者側で使用シーンにズレが生じている。この理由として、大塚製薬が利用シーンを幅広く設定しすぎたため、消費者がきちんと企業側の提案を理解していないことが考えられる。
実際に私たちは今回の研究の中で、今まで知らなかった使用方法があった。10人足らずの私たちの班員、それぞれポカリスエットの使用のシーンやその理由が様々であった。一般消費者も同様ではないかと推測する。

 まずは短期的(すぐできる)プランから提案していきたい。
ポカリスエットの利便性の向上を念頭においた。
1つ目は、病院の待合室である。大塚製薬の持つ、医療品チャネルを生かし、病院にあるウォーターサーバーの中身を水やお茶ではなく、ポカリスエットに変えてもらうことである。
ただの水よりポカリスエットの方が吸水性に優れ、発熱時や下痢、嘔吐の時も水分摂取が大切なことは消費者も認知している。
よって、病院の待合室に用意しておくことで患者の利用が見込める。具体的な提供方法としては、紙コップでの販売が一番適しているのではないかと考えた。これは過去の無料サンプルとは違うため、有料にする。
 
2つ目の提案はスポーツジムの場面である。
ジムで筆者はこんな光景を目にした。ワークアウトを終えたおじさんが、自動販売機でペットボトル入りのスポーツドリンクを購入し、それを持参したマイボトルに詰め替えていたのだ。
確かに普段から運動する習慣がある人の多くは、保冷効果のあるマイボトルを持っている。いや、最近では運動する人だけでなく、マイボトルは一般に広がっている。しかし、サーバーはなく、結局持ち運ぶカップになっている。
そうした中で、マイボトルに直接注ぐ形式の販売を提案したい。
また、ペットボトルを使用せずに販売すること大塚製薬の環境基本理念にも沿う。「地球環境の保全に積極的に寄与し、その行動において先進性を維持することを目標として、あらゆる事業活動を通じて、環境問題に積極的に取り組む」というのが、その理念なのだが、目に見える形でこれを実践できる。
 こうした二つの短期的政策は消費者にとって利便性が広がり、メーカーとしては反射的購買の促進ができる。