３０周年記念イベント開催！

夕食を食べていると、メンテさんとZeppeliｎさんが到着した。伊勢志摩をツーリングして、フェリー経由で浜松に来たのだ。３人揃ったところで、３０周年記念イベントの前夜祭の始まりである。祝杯をあげ、初対面のZeppelinさんと挨拶を交わす。

開春楼の夕食はバイキング形式だったが、ついカロリーオーバーになり体重を元に戻すのに大変な思いをする事はわかっているので、炭水化物を控えめにした。

Zeppelinさんは、本州最西端の県からの参加である。今回のイベントには、９都県から参加者がある。今まで関東地方を中心にFZX友の会を開いてきたので、こんなに広い地域から集まるのは初めてだ。

夕食後も、ホテルの部屋で夜遅くまで３人でFZX談義に花を咲かせ３０周年を祝った。

朝早く目を覚まし、ホテルの近くを散策すると、湖岸に釣り人が多くいる。何を釣っているのか聞いてみるとタコだという。網を見せてもらうと、３０ｃｍぐらいのタコが１匹入っていた。　

遥か彼方に浜名大橋が美しい曲線を描いている。今日はあそこを走ってみよう。

浜名大橋

ホテルに戻り、朝食を食べていると、たかぴいさんからホテルに到着したという連絡が入った。

たかぴいさんはずっと前FZXに乗っていたが、V-strome６５０に乗り換え、最近CBF６００Sを手に入れた。忙しい勤務の前にわざわざ会いに来てくれたのだ。

Zeppelin号はどちらかというとアメリカンなテイストだ。ツーリング仕様の装備と丸目が特徴的だ。８時にたかぴいさんの先導で磐田に向かう。途中、浜松市内にあるスズキ歴史館に寄り道し、スズキの輝かしい歴史に敬意を表する。磐田市内で、たかぴいさんと別れ、YAMAHAコミュニケーションプラザに向かった。

コミュニケーションプラザには、もう５台のFZXが集結していた。千葉のイタさんや湘南のMAXさんとも久しぶりに再会する。初対面の人と自己紹介し、挨拶が終わるとメンテさんの先導で、８台が連なりツーリングに出発する。

目的地は、磐田市の太平洋に面した太田川河口にある福田漁港である。福田漁港はしらす漁が有名ということで、「おせんや」という生しらすを食べさせてくれる食堂で昼食を食べるのだ。

しらすの乾燥場

 「おせんや」は普通の民家のような店だったが、店の近くでは獲ってきたしらすを天日干ししている。

生しらすで有名な店のようで、すでに客が大勢入っており、メンテさんが生しらす定食を注文すると、「港から生しらすを仕入れてくるまで待っていて」と言われた。

この待ち時間の方が、ダベリングしたくてたまらない我々には嬉しい時間である。

店の前に８台を並べ、１台１台の個性を確かめ合う。カスタムパーツのないFZXにとって、リアケースやライトに涙ぐましい工夫が見られる。

メンテさんは、少しのパーツの不具合も許せないらしく、「パーツに隙間がある」と聞くとさっそくバラシ始める。やがて、「しらす届いたよ」という声がかかり、店内に繰り入れる。

活きの良いしらすは、ひんやりした喉越しが最高である。小一時間他愛のない話に興じ、店を後にする。

 コミュニケーションプラザに戻ると、紅一点である撫子さんと、安曇野ツーで走ったつちの子さんが到着し、ついに１０台揃った。さらに、はるばる高知からFirestormさんもお祝いに参加された。

FZX３０年の歴史で（たぶん）初めてとなる１０台並べての記念撮影。

プラザには、この日他のオーナーズクラブも２組集まり、ミーティングをやっていたが、その数には圧倒された。しかし、珍しいFZXの方に人が集まってきた。大型バイクの黎明期に活躍したFZXは、その希少さから言ってやはりYAMAHA車の中でも特別な存在である。

プラザの可愛いオネーさんにシャッターを押してもらい、全員で写真に納まる。

今回の参加車両１０台

つちの子号

ナリ太号

メンテ号

ニクシィ号

Zeppelin号

MAX号

撫子号

リアキャリアは、息子さんの手によるワン・オフだそうで、羨ましい限り。

(o_g)/w号

キム＠FZX号

イタ号

別室に移動して、ミーティング。記念のTシャツを着用し、話は尽きないが、楽しい時間はあっという間に過ぎ、名残を惜しみつつ、再会を約して解散となった。

Firestormさんはたかぴいさんと後夜祭を行われたとか。また、それぞれが自宅までの道のりでツーリングを楽しんだ。遠路はるばるお疲れ様でした。

私は、遠州森町スマートICから新東名に乗る。３００ｋｍサクッと走ろうと思ったが、途中ひどい睡魔に襲われ、PA毎に休憩するハメとなる。

それが幸いして清水PAでは、かねてから聞いていたクシタニのカフェにも立ち寄ることができた。こういう展示を見ると、バイクはやはり憧れの乗り物なのだなぁという気がして、大型バイクに乗れている自分の幸せを思う。

今回メンバーの話で印象的だったのは、大病をしたりした時、自分の人生を振り返り、バイクに乗っておかなくちゃ、と思った人が何人もいた事だ。バイクに乗れることは最高の時間なのだ、という思いを新たにした。

今回のメンバーと、次はいつ会えるのだろうと、次回のツーリングの計画が、海の彼方に浮かぶ小さな雲のように私の心に沸き起こってきた。

本日の走行距離　３６０ｋｍ。平均燃費　２０．６ｋｍ／L。