この週末は、車中泊を企んでいた。
第一の目的は、里山の虫さん探索。
で、その前に、つまり金曜日の夕方に、
以前から気になっていた大山桜を、
見に行くことにした。
大山桜と呼ばれているけれど、
品種としてのオオヤマザクラではなく、
「大きな山桜」なんだろうと思う。
いつも朝活で訪れる林道の入口に、
「大山桜 ➡」と看板があるものの、
ここ数年、毎年のように起きる大雨被害で、
林道が通れなくなっていた。
でも今年は、進入禁止のバリケードがない。
行けるのか?
数日前、朝活の最中に、
地元のオジイサンに会った。
オジイサンの話では、行ける!と・・・
ただし車で行けるかどうかは分からない。
徒歩では、30分程かかるだろう、と・・・
片道30分ぐらい、ど~ってことない。
ただ、行って戻って来るまでに、
なんやかんやで1時間半はかかるだろう。
日没までには下りて来なければいけない。
仕事を1時間程早く(勝手に、笑)切り上げた。
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人気の全くない林道を、ひとりテクテク。
ここは、先日、鹿に出逢った林道。
あの罠があった所を過ぎて少し行ったら・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/8b/41c67343c808efb2db913bc97f623c27.jpg)
イノシシ用の捕獲檻があった。
この辺りまでは、
5年ほど前に車で入り込んだことがある。
その先がコンクリート舗装してあるけれど、
これは最近なされたものだろう。
あの頃は、見た目めちゃくちゃ悪路で、
これ以上は無理と、諦めたんだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/20/467a619252fe0efbee3424585523bd59.jpg)
捕獲檻の右後方に、何か白い札が・・・
確認したら、罠の設置許可証のようなもの。
ふ~ん、ちゃんとそういう物があるんだ。
この間の鹿の所にも、あったのだろうか?
私が気付かなかっただけで、
ちゃんと、あったんだろうね。
そこから、少し進んだ所に・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/0e/687cf864d3e4559bb5044951596d65be.jpg)
今度はお札だけがぶら下がっていた。
まわりを良く見たら・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/30/5ae4742f1d7c2f8347c84aa4ab4369a6.jpg)
たぶんこれが罠だね。
この間の鹿の罠と同じタイプの物か?
お札は「ここに罠仕掛けているよ」と、
人間に知らせるためにも必要なんだろう。
この間の鹿の悲しそうな眼差しを、
思い出してしまった。
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林道の途中2ヶ所ほどに、
「大山桜 ➡」の立看板があった。
25分程歩いた所で林道は行き止まりに・・・
結局ここまで、車でも来れそうな道だった。
確かに、いい道ではない。
基本砂利道で、所々コンクリート舗装。
対向車来たら、どうすんの?みたいな道。
まあ、林道なんだから、
こんなの当たり前だろうけれど・・・
さて、林道は行き止まり、
どっちへ行くんだ?
「大山桜 ➡」の看板はないし、
見まわしても、山桜は見えない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/37/267e0c4505f3e7c4626a0d6013ad5c67.jpg)
ここを、登るのか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/4f/476750d70dfc2024a183e3545f676a51.jpg)
それとも、こっち?
人が通った気配のある所を少し登ってみた。
でもすぐに、これは絶対違う!
こんな所を登って行って、
万が一、足でも踏み外したら、
ただでは済まない。
それに「迷子になったらなんとしょう」だ!
こんなことで、ニュースのネタになったら、
いい笑いもんだ!
諦めて、引き返した。
途中、看板を見落としたのかも知れない。
戻ってみよう、と・・・
でも、この場所で、面白いこともあった。
この件は、また改めて・・・
林道を、少し戻った所で・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/51/e56db39be8fc5b3866c032a97ae39b70.jpg)
斜面にロープが張られているのに気付いた。
ここか~!?
10歩程足を踏み入れたものの、
ふと、気になって戻った。
「看板、あったっけ~?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/bd/67d8355856a0e2787c91e181faf28925.jpg)
あった!
看板じゃない、ちっちゃな立て札が・・・
それまで見てた「大山桜 ➡」の看板の、
10分の1以下のサイズ。
同じ「大山桜 ➡」の看板があるはずと、
そう思い込んでいて見落としてしまっていた。
でも、これじゃあ、見落とすのも無理ない、
と、思うんだけれどな~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/30/59bccc025d836646d692b40087cce774.jpg)
このロープ張りの道?が、けっこう続く。
しかも、悪路。
もう、登山だね、これは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/53/29cc1bbad5f8ae3b5fc76fd636c2697b.jpg)
しばらく登って行ったら、
山桜の花が落ちていた。
もう、少しかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ab/f6b2afb62d018a6b71fa4cceeda8a67d.jpg)
見えて来た~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/43/3bad3fd79fc5ce9703d9d04a6c731f2a.jpg)
目の前に全身を現したその山桜は、
大き過ぎて、1枚の写真に納まらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/29/388f62369e524f2fbd1d46f220c8432e.jpg)
なにぶん、山の斜面に生えてるから、
撮影する場所が選べないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ed/590f036ab11bcdce2ea1a5159d254ee7.jpg)
幹の直径は、1mは超えていそう。
樹齢どのくらいなんだろう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ce/f5102beacf19a86211ddc8c0b05a0b79.jpg)
今が満開なのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ad/a24725000c24372a073630fb04e24bc8.jpg)
枝によって、
バラつきがあるようにも見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/26/f688eb7af0cbcafa5bac73820aeb6558.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/4e/c33cd3e1697056d6003ac4cced7af479.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/53/8e9f3009f5fed301b8b569ad9063a553.jpg)
小鳥がやって来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/46/7cfeef27f6ba4213e13059639f893fe1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c7/e00df6a99da404fed5dbf894dd80a334.jpg)
メジロだった。
真下から見上げるしか出来ず、
いい加減首も痛い。
少し斜面を登ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c9/1a02d8a229fc8b71502ed38b30c08edc.jpg)
空はスッキリとは晴れ渡っていないし、
この右手にお陽さまあるし、
水墨画のような山桜になってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e2/9c9a9db0870ec9518c928b4df6fefe26.jpg)
午前中の方が良かったのかも・・・
でも、この大きな山桜を独り占め。
何年も恋い焦がれていた相手に、
やっと逢えた!
そして、その逢瀬は誰にも邪魔されない。
そんな贅沢な時間を過ごさせてもらった。
お陽さまが、ずいぶん西に傾き、
薄雲のベール越しに山桜を照らすと・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/27/16dd40e5ae9b14094295c7d346961d13.jpg)
ほんのりと茜色に染まり始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/06/65166ee465070ac12946fcff336af6d4.jpg)
もっと、もっと、見ていたいけれど・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/ea/62cf92ff939a86a55d622b787b6211e5.jpg)
陽が落ちてしまう前に戻らないと・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/49/0cc2f04f4edc9d96cb1852cde4a7b98a.jpg)
あの入口まで、
車で行けるのは分かったから、
また、逢いに行こう。
朝陽を浴びている姿も見てみたい。
そして、もっともっと茜色に輝く山桜も・・・
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この大きな山桜がどこにあるのか?
それは、あえて書かない。
地元の役場のHPなどでも、
一切触れていないし・・・
地元としては、アピールしたくても、
あまりの立地が悪さが、
その妨げになっているのだろう。
道が狭い、駐車場が確保出来ない、
山桜のまわりにスペースがない、等々・・・
何年も、何十年も、地元の人たちに、
見守られ、愛されて、ひっそりと佇む山桜。
私は、このまま、今の姿のままでいいと思う。
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オバサンの写真は、まるで水墨画なので、
最後に明るい写真のおまけ・・・
撮影は、我が家の居候デカ猫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/dc/05ff2a93fe557e34ce82bb5fc01f4aba.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/9c/106eea02f7dd3457ad9bed54883eaafb.png)
場所は・・・
普賢岳が望める所・・・ だね。