木枯し菊太郎ブログ

日本で森林が2番目の岩手に根を張り
森で働き、森を活かす事に時間を費やして
行きたいと想う者です。

強力燃焼ロケット薪ストーブ

2011年11月06日 | 防災のこと
森林が好きな知人が自作ロケットストーブの話を興味を持ちながら
震災で忘れていたが、時間の余裕ができ挑戦することに

原理は煙突のみだが、火力がすぐ落ちてしまう
冷えが早いので対流が止まる事がわかる

不要な缶と煙突で製作しましたが、この段階で未完成
中に燃えない保温材が入ってないのです。
一般には園芸用のパーライトやグラスウールを使うようですが
ローコストにするため燃えた後の灰を投入するつもり

試しに反射式石油ストーブの円筒部を付けたら
まさしくロケット燃焼になりました。
この炎の火力は中華炒めができそう

このストーブは災害時に暖房(室内は外部に煙突が必要)調理や湯沸しに
役立つのではないかと思います。
しかも資材が簡単に手に入る(煙突は地方の農山村しかないかも)金属性パイプでも可能
燃焼部の保温を工夫すれば固定も移動もできると考えます。

このストーブを知ってから空き缶に興味が、・・・空き缶の材質・サイズが
いきなり気になり自販機の眺めて使えそうな缶は・・・とか


燃料は薪と限らず廃木材・紙類・自然素材・植物油脂など
非常時は手に入り易い物が役立つ事を3・11の震災で経験したはずです。
一家に、この簡易ストーブをDIYで1個と自然燃料を備えておけば
あの3・11後の不自由生活は緩和されると思うのです。
バイオマス資源の蓄積が豊富な日本、木材を備蓄して非常に備えましょう。
ただ、木は伐って割って乾燥しないと燃料になりません、以外に生の木が燃えると
思っている人が多いのです。
森の生きた木は樹種によりますが約80%が水分ですので、水が燃えない事は誰でも知ってると思うのですが、山火事の季節が来ると木は全て燃えると思う方が多いのですが、
江戸の大火や関東大震災から木造家屋が燃えた経験からなのでしょうね・・・・


(塩化系ビニール・プラスチックはダイオキシンが発生しますのでやめてください)



想定外を想定した村がある

2011年10月20日 | 防災のこと
2011年3月31日 掲載 :日刊ゲンダイ

これが公共事業だ 死者ゼロ、住宅の被害もなし

高さは共に15.5メートル。東北一の「防潮堤と水門」が村を救った。岩手・三陸海岸の北部にある普代(ふだい)村。漁業が盛んな人口約3000人の村だが、11日午後3時半すぎ、巨大な津波が襲いかかった。
「高台から見ていましたが、津波がものすごい勢いで港に押し寄せ、漁船や加工工場を一気にのみ込みました。バリバリという激しい音がして、防潮堤に激突。みな祈るように見ていましたが、波は1メートルほど乗り越えただけで、約1000世帯が住む集落までは来ませんでした」(普代村漁協・太田則彦氏)
 津波が来る前に、港に船を見に行った男性が行方不明になっているが、防潮堤の内側にいた人の被害はゼロ。住宅への被害も一切なかった。高さ15.5メートル、全長130メートルの「防潮堤」が、村人の命を救ったのだ。村の北側には、同じ高さの水門(全長200メートル)があるが、こちらも川を勢いよく上ってきた津波をほぼはね返し、小学校を守ったという。
 普代村の隣、田野畑村(人口約4000人)には、高さ8メートルの防潮堤が2つあるが、津波を抑えられず、死者・行方不明者40人、全半壊533戸の被害が出ている。“高さ15.5メートル”の防御力は絶大だが、なぜ普代村に2つも造られたのか?
「防潮堤は1970年に約6000万円(当時)をかけて造った。水門は35億円(同)で、84年に完成しました。普代村は1896年の明治三陸大津波で1010人の死者・行方不明者が出た。1933年の津波でも約600人が死傷しました。戦後、和村幸徳村長が『2度あることは3度あってはいかん』と県にひたすらお願いし、建設の運びとなった。かなりの費用がかかるので、当時は『他のことに使えばいいのに』『ここまでの高さは必要なの?』といった批判もたくさん受けましたよ(苦笑)。きっと今は天国でホッとされているのではないでしょうか」(村役場住民課・三船雄三氏)
 村ではボロボロに壊れた漁港や養殖場の修復作業が進められているが、一方で、堤防に手を合わせたり、故・和村村長の墓に線香を供える人が絶えないという。


3・11の大津波をメデイアはなにを伝えたかったかを冷静に見たいと検索してみた。
東北沿岸の人口は詳しくは知らないがおそらく仮に100万人/1人の村長だけ想定し決断、実行した。
福島第一原発の事故も外国の学者は危険性を想定して警告を東電に発信していたと聞く


台風15号は12号の動きに似ている?

2011年09月17日 | 防災のこと
沖縄付近に停滞している台風15号は動きが止まって
エネルギーを蓄積してます。
ノロノロ台風は降雨量が増すのでまた土砂災害の危険性が心配
同じく北日本は秋雨前線が停滞して、湿った空気が流れ込んで
広い範囲で強い雨が降りやすい
しかも大陸には寒気が迫ってますので来週の山は雷雨や強風・寒さに
注意が必要と思います。

北海道の山は初雪が降るかも登山などは慎重に・・・


*** 最近、湿度が高いせいか5年愛用の携帯のカメラがおかしいので
    画像がないブログです。

台風12号の地滑りに思うに

2011年09月13日 | 防災のこと
紀伊半島の山肌を無惨に削った記録的な豪雨だが
地滑りした斜面は明らかに針葉樹の人口林がほとんど
山林の崩落面から見て間伐がされてないようです。
線香林のため折れ易く根が小さく浅い倒れ易い、(葉の量と根の張りが比例する)
保水力を持つ広葉樹からの腐葉土層がないため
地滑りが発生しやすい山と思う

植林密度が高い紀伊地方の林業施行ゆえに、間伐が進まないと逆に
山を荒廃させて災害に弱くなるのではないだろうか。

つながり・ぬくもりプロジェクト活動

2011年06月14日 | 防災のこと
今日、わが町を拠点に埼玉から大工ボラしている方から
ソーラーパネル設置のため木の伐採をお願いされました。
伐った木は「岩手・木質バイオマス研究会」が開発した「移動薪ボイラー車」の燃料
に使うそうです。

「事情ありで日帰り活動でなら」と今月下旬から釜石の保育園だそうです。

活動団体 東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」
http://tsunagari-nukumori.jp/

大槌町・ボラ募集

2011年04月17日 | 防災のこと
3・11の大津波で甚大な被害でボラセンの立ち上げもかなり遅くなりましたが、先週3日間小規模な活動に参加したボラで知り合った方からの情報で、ニーズは日々増すばかりで小人数ではもう対応は無理だそうですから長期の活動が始まりました。
これで復旧に弾みがつくでしょう。
私もいずれかの日に参加したいと思います。

以下募集要項


お知らせ
東日本大震災復興支援・大槌町で活動する災害ボランティア募集

東日本大震災の被災地支援として、家屋内外の片付けや家屋に残る泥の撤去作業を行うボランティアを募集いたします。現地大槌町までは貸切のボランティア送迎バス(ボラバス)を下記の通り、運行しますので、多くの方々のご参加をお願いいたします。

1.期日
1日目:4月18日(月)定員80名
2日目:4月19日(火)定員80名
3日目:4月20日(水)定員80名
4日目:4月21日(木)定員80名
5日目:4月22日(金)定員80名
※いずれも募集定員80名で、先着順でお受けします。

2 集合場所
(1) 盛岡駅マリオス1階正面
発車時間:6時30分出発
(2) ふれあいランド岩手(住所:盛岡市三本柳8-1-3)
発車時間:6時50分出発
(3) 留意点及び運行予定
①お申し込み時は、上記集合場所のどちらから乗車するかお知らせください。
②発車時間10分前に集合願います。ふれあいランドは、自家用車駐車が可です。
③往路大槌町到着は、10時頃の予定。復路大槌町16時出発、盛岡駅着は、19時頃。

3 活動場所・内容
活動場所:大槌町内
※当日、現地災害ボランティアセンターに到着時、現地の活動場所をお知らせします。
主な活動内容:家屋内外の片付け等、泥の撤去等
※泥汚れが充分想定されます。合羽等を準備し着用され活動されるようお願いします。

4 持ち物・装備等
昼食(飲料水)、作業着、合羽、長靴(安全靴)、ゴム手袋・軍手、スコップ、マスク、
身分証明書(運転免許証等)、作業後の着替え等
※釘の踏み抜きなどの危険も有り安全靴や鉄板入り長靴の用意が望ましいこと。
※ご希望に応じ500円で当日の昼食をご準備致します。(おにぎり弁当に飲料)料金は当日集金いたします。

5 保険料
現在の居住地または最寄りの社会福祉協議会にて天災Aプランに加入してくること。
※被災地でのボランティア活動中の万が一の事故に対しての補償保険費用です。

6 募集人員
各日とも定員80名(申込み先着順)※各日とも定員になり次第、締め切り。

7 主催 岩手県災害ボランティアセンター

8 ボランティア申込先(受託)
参加する場合は、必ず、下記の名鉄観光サービスまで事前の申込連絡をお願いいたします。
事前予約なしの当日参加はお受け出来かねますのでご了承願います。
名鉄観光サービス㈱盛岡支店
【TEL】019-654-1058【FAX】019-654-1044
☆申込受付時間
平日(月曜日~金曜日):午前9時から午後8時
土曜・日曜:午前9時から午後6時まで
緊急連絡先:080-1552-3578(担当:斉田)
2011年 4月



災害復旧に役立つ物

2011年04月15日 | 防災のこと

昨日、東日本大震災の災害ボラから帰還
疲れ果てて車に放り込んだままででした。
ヘドロがこびり付いたままで臭いもやや残ってました。

参考までに
瓦礫や丸太出しに林業トング・アイスハンマー・トビは作業が楽に
トチカンやロープは狭い場所から引きずり出すのには有効
バールの小型の物は部屋の隅の板はがしに便利
ナタは瓦礫に絡まった魚網やロープ・電線を切るのに
必要ですが、電線切ると刃がボロボロでワイヤーカッターがいい
スコップは床下の泥上げには小型の物がいい
作業着はなるべく古い物で、泥と臭い付きます、手袋も安物のゴム製で惜しくない物十分
長靴は底が生ゴムの滑りにくいのがいいヘドロはとにかく滑ります。
瓦礫撤去はヘルメット装着です。
マスクはできれば防塵タイプをおすすめします、工場付近から危険な
物質が流れ着いている可能性が・・・
チェーンソーは砂と塩分ですぐ切れなくなるので使い古しを数本用意した方いいです。

備えあれば憂いなし

2011年04月04日 | 防災のこと
批判されても15m堤防、村を救う

太田名部漁港(手前)と、防潮堤が機能して被害を受けなかった太田名部地区(奥) 【読売新聞社】

(読売新聞)明治の教訓、15m堤防・水門が村守る…岩手
(読売新聞) 2011年04月03日 22時05分
 津波で壊滅的な被害を受けた三陸沿岸の中で、岩手県北部にある普代(ふだい)村を高さ15メートルを超える防潮堤と水門が守った。

 村内での死者数はゼロ(3日現在)。計画時に「高すぎる」と批判を浴びたが、当時の村長が「15メートル以上」と譲らなかった。

 「これがなかったら、みんなの命もなかった」。太田名部(おおたなべ)漁港で飲食店を営む太田定治さん(63)は高さ15・5メートル、全長155メートルの太田名部防潮堤を見上げながら話した。

 津波が襲った先月11日、店にいた太田さんは防潮堤に駆け上った。ほどなく巨大な波が港のすべてをのみ込んだが、防潮堤が食い止めてくれた。堤の上には太田さんら港内で働く約100人が避難したが、足もとがぬれることもなかった。

菊太郎より
村長の英断に村民は感謝するでしょう
この村長みたいな人が多ければ、津波の犠牲者は減ったはず

大槌町にボラセン開設

2011年03月31日 | 防災のこと
町長以下、町職員が犠牲になり初動機能が麻痺していましたが
県が職員など派遣して動きはじめました。
団体のみの受入れですが、初めの頃の硬い態度からは一歩前進しました。
「森と海が出会う場所・三陸」の復興に全国の皆様方の活動をお願いします。


以下参加要綱

大槌町社会福祉協議会
災害ボランティアセンター開設について


☆とき 平成23年 3月29日~
☆開設時間 10:00~15:00
☆ボランティアの受け入れ
 団体のみ受け入れています
※現在個人のボランティアは受け入れしておりません。
☆受入にあたっての注意事項
*団体の代表の方は必ず事前にご連絡いただき、団体登録をお願いいたします。
*活動していただく方には「災害ボランティア活動保険」に加入していただきます。必ず出発地で加入してからいらしてください
☆ボランティアセンター連絡先電話番号
080-3518-8490

バイオデイーゼル車活躍

2011年03月22日 | 防災のこと
群馬県から地震発生時に岩手県に居りました
バイオアドベンチャーのランクルです。
廃食用油を軽油化しながら移動できる装置を積み
全国を移動活動しています。
災害支援に石油燃料の不安もなく往復200kmを毎日被災地に物資を運んでます。

災害時はエネルギー分散が必要と実感した
バイオデイーゼルの時代かも

岩手県大槌町を救え!

2011年03月15日 | 防災のこと
只今、被災地の岩手県大槌町吉里吉里(きりきり)地区から帰りました。
現在、物資情報過疎地です。
携帯各社不通・固定電話不通・停電・断水・燃料底つく・食料もいずれ無くなる
避難所前に14・15日いて時間経過と共に物資の量が減って行くのが見えてくる
災害移動電話はこの町だけ一台もない、となりの山田町は15日の朝から稼動なのに

ボランティアの受け入れはしばらくしないか
住民でがんばる気運なようです。

直面した支援は物資です

吉里吉里小学校の避難所にお願いします。
小規模避難所なので保管場所も狭いので少量でかまいません
特に食料・水が不足です

急ぎでアップしたので言葉足りずな所があるでしょうがお願いします。

世紀の大地震から4日目の朝

2011年03月14日 | 防災のこと
私の自宅は三陸沿岸に通じるR283号と花巻空港の近くのため
自衛隊・救援関係・報道・NPOなどの車両やヘリが往来します。
ただいま午前2時30分昼の騒がしが嘘のように静かです。

昨日、昼に電気が復旧したが下水道処理ができないので汚水削減に協力を
呼びかける町内放送があったので風呂水などは野外に捨てる事にする
深夜にNTT回線が復旧したようでパソコンでネットができるようになったが
津波被害の画像を見ると憤りを感じる。
以前、岩手・宮城内陸地震の被災者から
「約2000年前にこの地で震災があったらしいが
なぜ今に起きたのか」とボヤキを聞かされた。
今回の大地震が東北全域に起きた事で自分がボヤキたくなる。

まずは自分の身の回りが平静を取り戻してから被災地の事を
思って下されれば幸いです。
今後は大変長い復興の道のりが続きます。
過去に災害経験・復興した方々の経験からノウハウの提供援助がどうしても
必要です。
義捐金だけではこの大災害の克服は困難と思います。
みなさんの善意と行動をお願いします。


お願い・注意
三陸沿岸地方は全域が山と海岸線が同じで平地はほとんど有りません
道路は峠道で急斜面・カーブ多い・車幅が狭い
自動車での乗り入れは不便・迷惑です。
気候は穏やかな方ですが北東気流「ヤマセ」が吹くと霧で寒くなるので
雨具が必要です。
海産物が豊富ですが災害で水揚げは無いでしょう
昔から内陸のおいしい米がとても喜ばれます。

只今、午前3時です・まもなく沿岸に向けてなにができるか出発します。