道の駅 富楽里とみやまで2/11~2/17まで開催されている、漂着物展 2025in南房総に行ってきました。 先日行ってきた科学博物館での貝類展とは違って、身近な漂着物の展示です。
ビーチコーミングは、海岸に流れ着いた漂着物を拾い集める遊びなのですが、一見ゴミ拾いのようだと思われがちです。私は、貝専門に拾っていますが、貝以外にも海岸にはいろいろなものが流れ着きます。漂着物展では、南房総の海に流れ着いた漂着物を展示しています。ビーチコーミングの魅力をみんなに伝えたいという気持ちの伝わる展示だなぁと思いました。私も同じようにビーチコーミングを愛する人間として、展示をみながら感じたことを自分なりに書いていこうと思います。
これ、一見するとゴミですよね。でも、海岸に落ちているこれらは、ゴミではなくて宝物。これを宝物だと思える人たちがビーチコーマーなんじゃないかと思います。 この陶器の破片もいったいいつの時代のものなのでしょうか。陶器片を集めている人多いですよね。
町中に落ちている空き瓶と、海岸に落ちている空き瓶って同じ空き瓶でも歴史が違うんですよ。海を渡っていろいろな国から、長い年月を漂って流れ着きます。割れずにどのような経路で海を渡ってきたのかは、想像の世界です。それを考えるのもロマンがありますよね。
このように割れずに流れ着くものもあれば、漂流している間に割れてしまい欠片になって流れ着くものもあります。長い年月を漂流して流れ着いたガラス片は、丸みを帯び透明度がなくなり曇りガラスのようになります。シーグラス(ビーチグラス)とよばれているこれもまた美しい漂着物です。
シーグラスを使った作品も展示されていました。 私は、こういう能力がないので、あこがれます。
黒曜石もありました。
黒曜石、ビーチコーミングを始めたばかりの頃にいくつか拾ったのですよ。昔はナイフ代わりにもなった石だと教えてもらって、黒曜石を探していた頃もありました。そういえば最近は全く気にもしていなかったなぁ~
ビーチコーマーさん達は、それぞれ自分の好きな分野のものを拾い集めます。私は貝だけど、こうやってみると、本当にたくさんの種類のものが漂着しているのですね。
目薬ビンって、ビーチコーマーさんの中で人気が高いみたいですね。私はガラス類は集めていないので、詳しくはわかりませんが。サメの歯は1つ拾ったことがあります。見つけた時はものすごくうれしかった。これは拾いたいアイテムです。スカシカシパンは、いただき物はありますが、自分で拾ったことはありません。 でも、やっぱりイルカの耳骨だなぁ~ イルカの耳骨は、カニの化石の上にある白い布袋様のような石です。
化石もなじみがないので、海岸に落ちていてもわからないなぁ。イルカの耳骨は、独特な形をしているのでわかりますけどね。それこそ、ものすごく長い年月を費やして漂着しているわけですから、ロマンの塊ですね。貝類展にも、化石の展示はありましたが、たしか掘り出したものだったと思います。漂着した化石の方が旅をしている感がありますよね。
これは、NPO法人 たてやま海辺の鑑定団さんの展示です。
私が、ビーチコーミングに興味を持ったきっかけを作ってくれたのが、海辺の鑑定団さんです。 タカラガイに沢山の種類があり、南房総で拾えると教えてもらい拾い始めたのが最初ですね。当時は、地元のSNSの中で貝の会というコミュニティがあり、そこで色々教えていただきました。 展示の左のタカラガイの奥の真ん中にある茶色の大きなヤツシロガイにあこがれてましたねぇ。 一番拾いたい貝は何?と聞かれたときにヤツシロガイと答えたのを覚えています。 ここに展示されている漂着物は、夢のようなものばかりです。そういえばヤシの実も拾いたいと思っていたけど、いつの間にか拾っても置く場所無いから良いやってなってしまった・・・ 展示はココナッツにグレードアップされています。
そして、もう一つ。海辺の鑑定団さんのこれ!
この大きなウキダカラ!! これ欲しかった!!! ウキダカラもまだ拾えていなかった頃だったかな。イベントの時にいつもこれがあって、これ欲しい~って言っていたような(笑)ウミガメの頭とともに、今でもご活躍なんですね。
クジラの耳骨、初めて見ました。 イルカの耳骨のような布袋様の様相はないですね。それよりもでかいわ。
貝の展示もありました。
小さな貝などの展示。 今、微小貝ハマっていて、このようにビンに入れています。 初期の頃はザクロガイためてましたね。 今はシラタマガイをためていますが、大きめのビンに入れているので沢山拾っても全然嵩が増しません。
貝細工と貝の標本を展示してくださっている「愛宝勝負」さん
実はこの方とは知り合いで、毎年素敵干支の貝細工の年賀状をいただきます。会場にも、十二支の貝細工が展示されていました。
会場にも年賀状の写真が展示されていたのですが、写真を撮り忘れてしまいました。
彼のコレクションも膨大で、会場には最初の5箱だけの展示でした。う~んもっと見たかったなぁ~
図鑑でも最初に登場するカサガイの種類の展示でしたが、拾ったことのない貝が多いこと。全部南房総での採取なので参考になります。
タカラガイの大きい小さいのケースもありました。
同じタカラガイでも、大きさにかなりの差があります。そういうところも魅力のひとつなのかもしれませんね。また、幼貝や亜成貝もまた形が違うので面白いです。
先日見に行った貝展でも、貝の多様性を伝えていたけれど、一つの貝でも、幼貝や大小の他にフリーク個体などもあり様々な形状が見られるのも面白い。ただ、それだから同定が難しいです。
ワークショップもありました。私は、会場にいらっしゃった実行委員の方々と楽しくおしゃべりしちゃって、ちょっとお仕事の邪魔をしてしまった感じでした。でも、ビーチコーミング談話をすると楽しくてついつい長話をしてしまいます。お知り合いになれただけでも良かったです。
展示会場はこんな感じです。 興味のある方は是非訪れてみてください。 17日までだけどね。
ネイチャーガイドをしていて、貝の名前をもっと覚えたいなーと思っているのですが、図鑑と見比べてもなかなか分かりづらくて🥲
きいこさんの標本も見てみたいです!
私もこのブログを通じて、貝に詳しい人にいろいろ教えていただきながら勉強しています。貝って奥深すぎて大変です。 ネイチャーガイド素敵ですね。活動頑張ってください。
貝の標本ですが、以前ボードで標本を作りまして、ブログにアップしました。2016年だから、貝を覚えるために作ったボードですね。 良ければ参考にしてください
https://blog.goo.ne.jp/kiikopon/e/d1497c012e485c632426e22b5c9baed5