goo blog サービス終了のお知らせ 

旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

ジョージアのカズベキでハイキング

2022年01月26日 | 旅行



基本、僕は海外渡航中はブログを更新しないのです。

SNSでたまにアップするだけかな。

なので、イスタンブールやジョージアでの出来事を詳しく発信しないので、
「トルコ、初めてだった?」とか言われたりするが、
何回も行っていて僕が初めてトルコに行ったのは10年以上前だったりする。
ジョージアも初めてではない。
まぁ、全然構わないけど、こま目に書いとかないと誤解されるらしいのじゃ。
記憶が残っているうちに書こう。既に間違ってるかもしれんが。

・・・で、ジョージアの事。

昨年2021年の8月頃です。
前々からコーカサス地方でトレッキングしたかったんですよ。

結果的には今回はトレッキングではなく、
ハイキングまでもいかない散歩レベルだった。
簡単に行けるだろうけど一応、書いておこうかしら。
カズベキとジュタで行ったが今回はカズベキ。

サラッと書きます。

場所はジョージアの首都トビリシから車で三時間半位だったかな。
標高5050mカズベキ山の麓カズベキ村でござる。
ツミンダ・サメバ教会が有名です。




道路は舗装され凄く楽。
一昔前のインドのスピティ渓谷とかキナウルの悪路はマジで地獄だが、
それに比べれば天国。あっとゆー間に着きます。




カズベキのメインロード。
雪がかかった山がカズベキ山。



マーケット
他に現代的なマーケットもあります。
食料もワインも買えます。

ゲストハウスは沢山あり、僕は予約はしなくて適当に探して飛び込みで泊まった。
英語を話せる人も居るけど、話せない場合も多いです。
因に、地元民個人経営のゲストハウスはネット予約より直接交渉の方が宿泊代が安いです。
カズベキは坂が多いので荷物はトビリシに置いてバックパックで行くのが便利。
カズベキにはトビリシにもある有名なルームズホテルもあります。
友達とかと一緒の旅なら泊まっても良いかな。





宿のベランダ
初日は誰も泊まっていなく貸し切り状態。
二日目にポーランド人夫婦が来たがカズベキ山頂に登ると言っていた。



ベランダからカズベキ山が見えます。
美しい。





カズベキにて。
山の風景や石作りの家、物価の安さなど、
僕が好きなインドのヒマラヤの麓ヒマーチャル地方の村々を思い出す。

さて、ツミンダサメバ教会へ行きがてら山散歩をしよう。



コースはこんな感じ。
カズベキ村から見た図。
教会の山の麓にあるのはゲルゲティ村。ゲルゲティ村へはカズベキから徒歩10分位かな。
右にカズベキ山を見て、教会を中心にぐるっと一周する左回りのコースがおすすめ。逆回りでも良い。
カズベキ山の麓のゲルゲティ村に向かい村の左側から山道に入り、教会に出てから森を抜けゲルゲティ村へ戻る。



山道を歩く。
難しい箇所はないので歩くのは全く辛くはない。簡単。気持ち良い。






途中の景色
緑が気持ち良い



カズベキから山道を歩き裏側から見たツミンダ・サメバ教
綺麗だ。











ツミンダ・サメバ教会(ゲルゲティ教会)
天気が良いと居心地は良い。
周辺の綺麗な自然環境も良いがあまり感動せず。

本当の絶景を求めるのであれば他に圧倒的な自然環境での寺院や教会は数多くある。
ただ、その分アクセスはハードになるので、それらは一般的なツーリストは向きではない。
カズベキは山頂を目指す以外、キツイ旅を求めるドMの人やガチの経験豊富な旅行者には物足りないだろうが、
気軽に行ける立地や眺望、物価の安さ、カフェやレストランを含み観光の観点からはカズベキは良い場所とは思う。




教会からカズベキを眺める



山道ではなく舗装された路があるので車でも教会へ行けます。



教会からカズベキ山または氷河へ伸びる道。
雲がかかっているのがカズベキ山。
もちろん、山へは途中から徒歩になる。
氷河あたりまで行ってみよーかなとも思ったがこの日は見送る。





教会から森を抜けて戻る。
木々が気持ち良い。



ベンチで一休み
静かで安らかなひと時を過ごせます。



ゲルゲティ村






カズベキに戻ってきました。

ハイキングに行くなら早朝または午前中が良いと思います。
早朝はカズベキ山が綺麗に見えます。
教会周辺は標高がそこまで高くないので関係ない場合もあるけど、
山のお約束で山は早朝に晴れ渡り昼または午後になると雲がかかるので。
夕方になるとまた晴れる時もあります。


カズベキでした。


トビリシのアートの感性

2019年12月11日 | 旅行


トビリシってアートに対して寛容な気がする。

前衛的な近代建造物もある一方、
古い町並みも残る。

そして、
ストリート・カルチャーが認められているように感じるのだ。

ファッションでも世界的に注目されているらしいが、
旧ソビエト圏にあって、
面白いと思える。

先鋭的なセレクト・ショップにも行ったが、
東京の有名セレクト・ショップと
遜色ない様なレベルだったりもした。

しかし、
普通に高い。

平均月収3万円ほどのこの国、
エリートでも月収8万円との事だが、
ニットが一着6万円というのも普通に置いてある。

貧富の差が激しいのだろうか。


話しを戻すと、
日常のアート感覚が優れている件。

日常風景の中に
美的感覚が磨かれる要素があるからだろうか。





グラフィティもそこらじゅうにある。



色彩感覚も意図してか無意識か分からんが、
惹かれるものがある。


無意図だろうが、
ミニマルな感覚を感じる。






超近代的な建造物と
そのすぐ近くにある古い建物の扉。
古さと新しさの幅がハンパない。




前衛的な巨大なアート壁画の横に、
突然、古い建築物がある。
路地や緑と合わさって、
近代的な車とのコントラストも面白いと感じる。
個人的には、すごく惹かれる。
これらの組み合わせは非常に好きだ。


こういった環境が身の回りに当たり前にあるから
面白い感性が産まれるのかもしれない。

まぁ、トビリシのアート感覚ってゆーより、
俺個人が感じる、
トビリシのアートだったかもしれなかったけど。

とりあえず、
歩いていて、
普通に街中が面白く思える町なのでした。



ジョージアのトビリシで夜遊び クラブへ

2019年12月10日 | 旅行



さて、金曜の夜である。

クラブに行きたいだ。

音楽シーンを見たい。

ジョージアの首都トビリシのクラブは
レベルがかなり高い、とは聞いていたし。

そこで、
夜事情に詳しそうな宿のニイちゃんに聞いてみたところ、
バッシアーニかキディが有名だぞ、と言う。

でもバッシアーニは
危ない事もあるから気をつけろ、と言う。
ポリスのガサ入れもあったらしい。

ふむふむ

場所を調べると、
宿から徒歩20分位の場所にある。

ネットでちょい調べたら、
スタジアムの内空間にあり、
ディープな雰囲気で音も凄く良いらしい。

そして今夜のパーティーは
ニューヨークから有名テクノDJが来るらしい。

そりゃ、
行くでしょ。

因に、トビリシの中心部または見所の範囲は狭く、
基本、徒歩圏またはタクシーですぐ移動できる。


で、夜中12時過ぎ位に宿を出て、
深夜の散歩をしながら徒歩で向かう。

人気はほぼなかったが、
つーか、寒かった。
気温0度かマイナスくらいかしらね。

革ジャンで来たので、
寒いなー


スタジアムのゲートをくぐり、
クラブの入口に着くと、
行列が出来ていた。

おいおい、
この寒空の中、待つのかよ、と一瞬躊躇したが、
せっかくなので待ってみた。

どーやら、
入場するには入口で、
フェイス・オフがあり、
つまり、
外見容姿で、
入れる、入れない、が判断されてるよーだ。

簡単に言うと、
場違いであったり、
何か問題を感じられると、入れない。

超イカついセキュリティが
一人一人判断してて、
入れない奴も結構いる。

こりゃ、行列も出来るわ。

とりあえず、
ちょっと待ってみて、
無事入場。

中は
おー、結構広い。

詳しい写真は撮ってないが、
コンクリート打ちっぱなしの内装に、
高い天井、
暗い階段で下った場所に広いメインフロアと
その間に中二階、
大きくて暗い迷路の様な通路やクローク、
バーカウンターと、
すごく良いアンダーグランドな雰囲気だ。



で、
音もめっちゃ良くない?、これ

音質とかには詳しくない俺だけど、
そんな俺でも良い音響システムだと感じる。

ジャンルはゴリゴリの重いテクノである。

客層は比較的若いが、
なかには芸歴の長そうなのも居る。

全般的に
普通に夜遊びクラブ大好きですって感じだ。

アジア人は俺以外に見なかった。

そして、
みんな、めちゃ親切でフレンドリー、
良い奴らがすごく多い。
英語も普通に通じるので助かる。

基本、ジョージア人は親切な人がすごく多いのが俺の印象だが、
ここでも、
え?そんな親切する?ってほどだった。

クロークで上着を預ける金額を
隣にいたオニーサンに聞いたら、
「1ラリだよ、もし小銭が無かったら、俺、出したげるよ」と言われた。


驚きの優しさ。


夜がふけるにつれ、人は増え、
夜中3時頃にはフロアは満杯になり、
フロアのテンションは全開になった。

なんだ、意外とクリーンなクラブだね、と思ったが、
トイレ行こ〜と思い、トイレに行ったら、
結構カオスな事になっていた。

そりゃそーよね


4時間みっちり踊って汗だくになり、
後にする。


---

後日、
夜遊びに詳しいオネーチャンに聞いたら、
キディはもっとダークだと言う。
そして、
ローカルはバーとか小さなクラブでも遊んでいるよ、と教えてくれた。

次回はキディに行ってみたいと思う。



トビリシの夜遊びでした。



イスタンブール観光しちゃう。バラットやカドゥキョイとか

2019年12月08日 | 旅行

二年振りの
イスタンブール。

新たにオープンした空港が
市内から遠くなって、ちょいと不便となった。

まぁ、いーや。

エアポートバスでとりあえず、
スルタンアフメット地区へ。

個人的にはローカル感がある
アジアサイドが好きなのだが、
まずは、
お仕事しなくちゃね。

で、
グランドバザールなど古い物が集まる地区へ行くのが
便利なスルタンアフメット地区へ宿をとる。

グランドバザールを一通り流して、
古い物の値段や、今の流れを確認してっと、
そーだなー、
久々にアヤソフィアとか見ちゃって観光しちゃうか、
とゆーわけで、
アヤソフィアへ。





最初にアヤソフィアに来たのは、
もう10年以上前だろうか、
もっと以前だろうか、
二年前にイスタンブールに来た時はスルーしたし。

久々に来たな〜



工事中だったので写真撮らなかったが、
ブルーモスクも訪れてみたが、
なんか、こう、
やっぱ、ここまで大きな宗教建築物って
すごいなー、
と並の感想を感じてしまう。

こんだけ天井が高いだけで
良いよね。

これ、古いジャパンやチベットの建築様式というか建築文化だと
ここまでの吹き抜け天井の高さってあんま無いんじゃないかしらね。

さて、
歩いてエジプシャン・バザール辺りでも流してみるかの。





バザールの裏辺りの路地
ここら辺は観光客は皆無でローカルばっか



相変わらず、
賑わっておるの。

この感じ、
なんか、落ち着く。

俺、
中東系の市場の雰囲気って好きだ。



猫だってそこら中にいるさ。



犬だっているさ。


で、バラット地区へ向かう。
なにやら、古い建物やオシャレなカフェがあり、
今、注目されているらしい。


エミノニュからローカル・バス。
フェリー乗り場付近にあるバス停から99番系だっけな?、でゆける。
エミノニュからバスで8分くらいかなー
歩けるといえば歩ける。



バラット・フェネル地区









雰囲気、いーわー



この地区は全般的に丘になっていて、
頂上付近のモスクからの眺めが良い。
遠〜くの方に小さく見える塔が、
新市街のガラタ塔。






部屋賃貸いくらだろうか、と思い、
不動産屋の情報を見てみるが、
2万円〜10万円位とな

ふむふむ

中心部は、
い、意外と高け〜。

もちろん、
低所得者も多く住む地区なので、
探せば激安物件もあるだろうが、
実際住む事を想定すると、
アジアサイドの方が良さそうな部屋も多そうで、
何よりバラットより生活に便利そうだ。


バラット・フェネル地区は小さいので、
半日あれば充分回れる。


で、バスでエミノニュへ戻って、
フェリーに乗り、
アジアサイドであるカドゥキョイに渡る。





このフェリーが俺は好きで、
新型フェリーも多いが、
たまに旧式フェリー?も運行していて、
雰囲気が良く、
フェリー内で飲むチャイは美味いのだ。





アジアサイドの魚市場付近では
シーフードが新鮮で美味い。


観光してみた一日でした。






ちょっと羨ましく感じた男

2018年10月28日 | 旅行




「俺の人生の幸せ度は、90%だ」

ヒェロという名のグアテマラ人の友達が言った言葉だ。

ヒェロは呼びにくいので、俺はヒロと呼んでいた。
ヒロとはネパールで同じ宿で出会った。

その宿は、旅行者が集うカトマンズのタメル地区にはなく、
カトマンズから車で15分ほどのチベット人居住圏の奥の方にある宿だ。
チベット寺院の裏手にあるこの宿は、
庭を囲むように部屋はあり、静かな環境と少ない部屋数、
アットホームな雰囲気や、安い宿泊代が俺は気に入っている。

この宿には、変わった宿泊者が多い。

宿の場所柄なのか、長期滞在系が多く、
浮ついた旅行者も少なく、団体客もいない。
年齢層も高い印象だ。

--------

ヒロはバイクで、4年だったか5年だったか、もっとだったか忘れたが、
長年、国に帰らずに様々な国を旅していた。

宿の庭には、
両グリップ間を小さなタルチョ旗で繋いでいるのが目印の
彼愛用のローヤル・エンフィールドがいつも停めてあった。


ボロボロの服装の彼だが、
ヒロは、いつも笑顔だった。


若い頃のチェ・ゲバラに似た風貌のヒロは
誰にでも愛想が良く、
すげー優しかった。

どうやって、国に帰らず、長旅を続けられているかというと、
彼はIT関係の仕事をやっていて、
旅先でオンラインで仕事を行っているらしい。

何をやっているのかは、詳しくは分からなかったが、
どうやら、自国にいる父親と仕事をしているらしく、
200人もの顧客をもっているとの事だった。

「あと、ちょっとビットコインで儲けたけどね」、
と、いたずらっぽく笑いながら話してくれた。

ある日、ヒロと人生の幸せ度を話し合った。

冒頭の言葉は、その時のヒロの言葉だ。


なんだかなー、
色々、考えさせられるぜ。


すげーポジティブで、笑顔と優しさに溢れ、
世界で自由に生きている、ヒロのよーな
生き方やマインドを持つ男は、
日本じゃ、あんま会わない。
とゆーか、ほぼ会った事がない。


なんでだろーか


お金とかじゃなく、
そのマインド、
ちょっと羨ましいぜ。