
もし皆様がこのブログを見つけたり読んでたりするのであれば、
興味があるのは、チベットの古い物の事だと思う。
しかし、あえてトレッキングの事を書こう。
一般的にネパールと言えば、トレッキングである。
そう、世界有数の高い山々を誇るネパール。
これだけ何回も何回もネパールを訪れているのに、
ネパールの山にほぼ行った事がない僕。
「いー加減、行こうではないか」と思い、
行ってみました、真冬1月のアンナプルナのベース・キャンプへ。
サクッと書きます。
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ベース・キャンプと言えば、
エベレストのベース・キャンプが一番有名だろう。
しかし、アンナプルナ・ベース・キャンプ(通称ABC)も匹敵するほど有名である。
ABCトレックには、
ネパール第二の町ポカラまで行く必要があるが、
僕は仕事の用事があり、
ポカラに居たのでABCに行く事にしました。
ポカラの町のレイクサイド周辺にはトレッキング用品の店や、
トレッキング関連の旅行会社で溢れている。
そこらの旅行会社(アドヴェンチャー関連)でガイドやポーターを雇っても良いが、
宿のマネージャーが「良いガイドがいるよ」と言うので、僕は宿に仲介してもらった。
通常、ホテル経由だとガイド料の値段が高くなる傾向があるかも知れないが、
僕は他の旅行会社の料金を事前に調べ、まぁ、オーケーな料金だったので納得した。
ガイドと言っても荷物を持ってくれるポーター兼ガイド。
ABCのルートは道に迷う場所はほぼ無く、ガイドは必要ないと知っては居たが、
小学生以下の体力の持ち主である僕。
荷物を持って欲しかったのである。
ウザい性格のガイドだったら嫌だったので、
事前に会って性格を確かめた。
10年以上の経験があるグルン族の屈強で物静かな若者だったので、
問題なく即依頼を出した。
ABCトレッキングにガイドを雇うなら、
山々に精通した地元のグルン族のガイドが最も良いと思う。
ガイドの相場は大体、1日15ドル〜25ドル位かな。
ポーター業のみはもっと安い。
一人で行っても複数人でも同じらしい。
因みに、安すぎるガイドは注意が必要だろう。
旅行会社やホテルと契約している、
人気がある良いガイドは一定の料金をとる。
フリーのガイドでは、
マジでダメなガイドも居るとは聞く。
普通、一週間位は一緒に行動するので、
変に節約して悲惨な思いをするのは僕はお勧めできない。

出発は、真冬の1月。
1月24日か25日であった。
早朝、乗合ジープで出発。
宿に迎えに来てくれる専用ジープではなく、
地元民も利用する乗合ジープで行くのが安上がり。
でも、地元民仕様なので満員になるまで出発しません。

トレッキングする客が僕ら以外いなかったので、
途中の道端で降ろされました。
ここまでくれば十分。

少し歩くと大きな橋があった。

長い橋を渡る。

橋の後、ジヌーを抜け、登り階段がひたすら続く。
階段は2時間かけて登る人も居るらしいが、
チョムロンまで40分程で踏破。
張り切りすぎ。

初日の宿泊地チョムロン。
宿代、充電チャージ、wifiとか全部含めて500円位。
フィッシュテイル・ゲストハウスだっけな、名前忘れたが、良い宿でした。

朝食。
グルン族のパンケーキ。
メニューになかったが、「美味いよ」と言ってガイドが頼んでくれた。

チョムロンを出て、二日目のトレッキング・スタート。





ひたす森の中を歩く。
ジャングルの中、ひたすらアップ・ダウン。
バンブーらへんかな。
バンブーとい名前の通り、竹林も多かった。


二日目の宿泊地。ドヴァン。
ドヴァンは二カ所あり、アッパー・ドヴァンの寂れた宿に宿泊。
一泊250円だった。

キャンプ・ファイア。
ガイド君と人生を語り合う。
ガイド君は屈強な肉体を持っていて、
かつては英国軍隊所属のグルカ兵の試験を受けた事があると言う。
体力試験をトップの成績で通過し、メンタル試験もクリアしたのだが、
最終的に落ちたという。
どうやら、当時、合格には賄賂が必要で、
貧困層出身で両親の居ないガイド君には払えなかったのが原因らしい。
グルカ兵になれば村の英雄で、生涯保証されるネパールで名誉ある地位でもある。
山岳地帯の貧困地域の若者の多くは、グルカ兵を夢見るが、
実力があっても、そこには知られていない現実もあるようだ。
その後、ガイド君はポーターを経て、ガイドとなったと言う。
ネパールでの光と影を知る。

ドヴァンを出て、三日目。
真冬だったが、ここら辺はまだ水が凍っていない。
寒さも少ない。

ヒマヤラ・ホテル通過。
この辺、2900mらしい。

また、ひたすら階段。

見えにくいが、
中央にあるのが幻覚性ハニーのミツバチの巣。
僕のガイドが他の場所で採取してみた事があるらしく、
「めっちゃ大変だったよ」と言っていた。

壮大な風景。
マチャプチャレ・ベース・キャンプへの途中の谷。
なぜか僕は晴天より曇天の山が好きらしい。
雰囲気あって美しい。
登山者はほぼ居ない。
すれ違うのは食料等を上まで運ぶ職業の人が多い。

僕は標高が高い山の頂上より、
自然が好きらしい。
この谷の小川で遊ぶのが楽しかった。


しばらく歩いて、
マチャプチャレ・ベース・キャンプ(通称MBC)へ到着。
三日目の宿。
アンナプルナ・ベース・キャンプの一個手前のキャンプ。
ここを通過するトレッカーは多いらしいが、
僕はゆっくり行きたかったので宿泊。


眺望が素晴らしい。

MBCからの眺め。
アンナプルナは見えるが、方角的にベース・キャンプの宿からはマチャプチャレは見えない。
真冬なので、宿泊者はほぼゼロ。
快適。
シーズンには部屋が取れず、ダイニングの椅子で雑魚寝もザラだと聞く。
僕が思うにベスト・シーズンは冬だと思う。
宿はガラガラで布団も使い放題で、僕は持参した寝袋も使わなかった。
トレッカーも少ないし、寒さを除けば快適である。
寒さも我慢できない寒さではないし。

四日目。
マチャプチャレ・ベース・キャンプを出発。
ここからが本番。
「眺め」の本番と言う意味。
大きな山の景観が好きならば、
ここまでは眺望に感動する事は少ないだろう。
MBCからABCへの途中は、まさに絶景です。


凍っている。
昼間は太陽が出て暖かったが、朝晩はマイナス8度位。
例年よりかなり暖かいとの事。

歩いてる時はダウンは不要。
インサレーションで十分でした。

アンナプルナ・ベース・キャンプに到着。
4130m
チベット圏では4000mとかは普通なので、
標高が高いとは思わず。
高山病の症状もなかった。

ベース・キャンプからの絶景。

ここまで来ると雪はある。

ベース・キャンプの宿周辺。

記念撮影。
流石にダウンを着ないと寒い。

タルチョはためく。

夕陽が綺麗でしたね。

食事は大体チョウメンと言う焼きそば。
普段、街で食べても美味いと感じないが、山で食べると美味しいと感じる。



下山。
二日間かけて降りてきた。
最後はジヌーで宿泊。
楽ちん。


泊まっていた宿はこんな感じ。
山小屋というより、しっかり宿ですな。
快適。
部屋は基本ベッドがあるだけ。
ポカラまでの帰りは、ジヌーを降りた長い橋を渡った場所(名前忘れた)で、
乗合ジープに乗って帰ってきた。
帰りは宿まで直行してくれる。
大きな橋の場所からはバスもある。
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行ってみた感想だが、
平凡な意見ですみませんが、良かったと思える。
僕は山の頂上には興味は少ないが、
日本とは違うレベルの大自然を味わえるし、
山の人々の村を通過する楽しさもある。
そして体力的にも大して必要はない。
ただ、ひたすらアップダウンを繰り返すので、
個人的にはメンタルが疲れた。
僕は時間的な余裕があったので、
ゆっくり行ったのだが、
時間の余裕がない場合でも、
体力的に強ければ、かなり短期で往復できると思う。
以上
アンナプルナのトレッキングでした。