11月17日(火) 晴れ時々曇り 23・6度 (山はにわか雨)油山
コン師匠と
久しぶりにコン師匠と歩きます。聞けば今年の2月以来だそう・・、月日の流れるのは早い!
その間、コン師匠は度々お母さんが危篤状態になって不安定な日々が続いて
いましたが、今は療養型病院へ落ち着き、それでも予断を許さない日々で、
なんとも苦しい毎日を送っていた様子です。
これはもう山で息抜きしなきゃ身が持たないというギリギリの精神状態で
「ぐっさん、一緒に山登りしてぇ~~」と言ってきました。
油山なら万一お母さんの身に異変が生じても、すぐにとって帰れるので選択の余地なく油山へレッツゴーです。
紆余曲折あって、今は積極的な治療をやめて、自然死の道を選んだという友、
それがベストなんだと思って決断したんだけど、日々弱っていく母親を見ていると、「私が餓死させる道を選んだ」ということに胸が張り裂けそうな時があると、あの気丈なコン師匠が涙声で言うのを聞いているのは、私でさえ胸がつぶれそうです。
そんな折も折、ちょうど病院から電話がかかってきて
「今日は調子がよさそうですからお会いになったほうがよろしいのでは」という主治医からの暖かい言葉でした。
「会うといっても、ベッドに横たわる母とガラス越しに向き合うだけよ」と
コン師匠は言う。そうか、このコロナ禍ではたとえ臨終の際でも自分の母親の手をとることさえできないのか・・・・。
電話を受けるコン師匠

私は待ちながら周囲の景色を写真におさめる。
盛りのサザンカ

色づいたハゼ

戻って病院へ行く?と言う私に
「今すぐじゃなくていいとよ・・、今日は山を歩いて、それから病院へ行く」
と、きっぱり言うので予定通りショートコースを歩く。
「山はいいねぇ・・。」を連発しながらコン師匠はブランクなど感じさせず歩く。
気温は上昇し、暑い暑い。この時期としては異常な発汗!
会う人みなさん、汗!
途中、久しぶりにNさんと会って懐かしがって、頂上では
おもちゃやご夫妻にも会った。前回井原山でお会いした時もコン師匠と一緒だったらしい。
私が「さっき、Nさんとも会いましたよ。」と言うと
「えっ!どこで会った?お元気だったの?もうあえないかねぇ??会いたかった!」と、Nさんの人気ぶりがうかがえた。
頂上は多くの人。20度
麓で声をかけた若者グループが、2.5時間かけて道なき道を上がってきた
と笑っていた。若者はいい。バイタリティーがあるからばてたりしない、たかが油山だ(?!)なんとでもなる。
お弁当をさっと食べて、一番早いBコースを降りる。
帰宅したら、コン師匠はすぐ病院へ行くんだろうと思うと切ない。
コン師匠のことだから、母上が亡くなってもすぐには知らせてはくれないだろうな・・、自分の気持ちを整理してジンワリと色々話してくれるんだろうな。
また、「山へいこうよ!」と彼女が言ってくるのを待つしかない私だ。
きょうは二時間半の山籠もり、せつない晩秋の油山だった。

そうだ、こんなかたにも出会った!
ボンと、目の前を横切られたときはびっくりして思わずギャッと言ったほど大きなカエルだった。早く冬眠しましょうよ。

そこでお仕舞~そのままにしていってほしいです。
ガラス越しとは切ないです、、、、、
家族が延命を望めば、あらゆる方法で延命ができますから・・、双方のゆるぎない意志がためされるでしょうね。
いまわのきわまでガラス越しなんて本当に辛すぎます 泣