耳鼻科へ行く

一か月くらい前から左耳の中でがそごそと耳垢が動くような音がして耳障り・・

遠い昔通った耳鼻科の先生から「自分でさわっちゃだめですよ、すぐ受診しなさい！」と厳しく言われたのに、

愚かな私はまたしても綿棒や耳かきでちょこちょこと耳の中を触る。

かゆいとまた触る・・。ダメなんだってば！という心の声を無視して目の前の快楽にふける・・。

そのうちかゆいやら痛いやらよくわからなくなり、耳の中がどうも尋常ではない。耳も遠くなったような・・。だってランチが卵子に、作家がサッカーに・・思い出せないけどいっぱい聞き間違える。

医者に行くのは嫌だけど、もう猶予ならない、近くの耳鼻科へ予約していってきた。

予想通り、耳垢が奥まで押しやられて鼓膜にくっついているほど・・、モニター画面を見たらでかい耳垢ががっつりと映っていた。

先生がとってくれるんだけど、これが痛いのなんの！

思わず「痛いですぅ～～」と涙目になる。

こんな時私は、そばについていてくれる看護師さんのピンク衣の裾をつかんで

ぎゅっと握りしめて痛さ忘れのおまじないとする。いいおばあさんがおかしいけど仕方ない・・。

かなり大きい耳垢がとれたけれど、まだ鼓膜にくっついた耳垢が取れないらしい。ふやかしてとろうと、薬を入れて１０分くらい待ち、また耳垢トリ再開だ。

「いたぁ～～い」やっぱり痛い！

先生「鼓膜を痛めるといけないのでおうちで点耳薬を入れて１週間後くらいに　　　　　　　　また来てください」

で、今回は放免。１週間後はもう痛くなくとれるかなぁ・・・どきどきだ。

涙目のまま待合室にいると、同じマンションのまぁ親しい人のご主人が来た。

「おお、奇遇ですねぇ、ここにきよったと？」

「いえ、わたしははじめてです。」

「どうしたの、泣いたの？」

「耳垢トリガすごく痛くて泣きました・・」

「そげん痛いことがあるかね・・？？」

てな会話をして、会計を済ませてお薬をもらって帰宅。

この痛さを誰かにわかってほしい、慰めてほしい、サンドへ電話しようかな、いやまた笑われる・・、しゃあないからポールに思いっきり痛かったことを訴えてなんとかおさまった・・。

これも身から出た錆、綿棒はNGだし早く受診しないからだよね・・わかっちゃいるけど同じ過ちを繰り返す愚か者だ・・・(/_;)

生きてりゃ辛いこともいっぱいある・・。