小池真理子 「月夜の森の梟」
夫・藤田宜永と死別したあとの日々を、悲しみや寂しさ、ときに明るさを諸々
綴綴っている。
森の中の一軒家(別荘地?)で、いつも二人と愛猫だけで過ごしていた濃密な二人の関係を思えば、片方がいなくなった時の残された者の日々の気持ちは察してあまりある。と、言葉では言えるけれど、薄情者のわたしにはわかないような深い悲しみに満ちていて、さすがに胸が詰まる。
平野啓一郎 「ある男」
映画化されていたけれど、見そびれたままになっていた作品。
これは映像でみるより、文章で読んでいくほうがうんと味わい深いと思った。
ストリーはかいつまんで話せるけれど、その中に潜んでいる平野ワールドは奥深い。文章の端々に哲学がにじんでいる。
手元に置いて、ときたまページを繰るとそこにはいつも身に染みるなにかの
言葉がある、私にとってなにか経典のような存在になりそう。

(組み木の人・・ここに深い感情があることに驚く)
原作は面白かったのですね!
表紙の組木も意味があると・・・
これはぜひ原作を読んでから映画を見ます~~💛
味わい深かったです。
表紙の組み木の人・・登場人物すべての人の苦悩をあらわしているような・・・(個人の
感想です😊)