「けやぐの道草横丁」

身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳や歌への視点
「けやぐ」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです

#49.津軽ことばで唄おう! その2「 けんかをやめて 」

2017年09月06日 | うた
image photo by semibo

けんかをやめて

原曲  
唄・河合奈保子  
詞,曲・竹内まりや  
1982(昭57)  

けんかばやめへ ふたりばとめへ
おらのためね あらそねでけろ もこれえじょ
つがるタエプのふとば すぎねなてまる
ゆえるむすめごごろ うてあるごどだべ
だばてどづども あつかあえだあげで
じょずねやてえげる はらだきゃあたず
ごめんすてけろ おらえぐねんだぉん
ふたりのこごろ おもちゃねすて
ちょぺとあすんでえだず
そのきねさへるふりすて

※ だはで けんかばやめへ ふたりばとめへ
  おらのためね あらそねでけろ もこれえじょ

かれすのあだまかず くらべるけやぐどさ
えふりこぎてすたず たたそえばすだず
えづがほんとこのあえ わがるすくるまで
かもねでおえでけろ おどなねならはで
ごめんすてけろ おらえぐねんだぉん
ふたりのこごろ おもちゃねすて
ちょぺとあすんでえだず
そのきねさへるふりすて

(※くりかえし)


ことばには幼児・成人・老人と世代ごとに、また男・女によっても話し方が異なることばが存在します。
曲名中の「やめて」は、津軽では典型的な女性ことばのひとつ「やめへ」となります。
生まれ落ちてから、母親の口からこのことばが幾度発っせられたことでしょうか。
なお、「やめて」は標準語においても女性歌手の持ち歌に多く用いられてきたようです。


「けやぐ」ということばもどちらかというと男ことばで、ではその女性ことばはというと「おなごけやぐ」といういいまわしがあったように思いますが、「けやぐ」は本ブログのタイトルでもあり、ここでは敢えて採用しました。


口語体で綴られた原詞の塗り替え作業が、楽しく対応しやすいのは、地ことばが口語体だけだからです。
この曲をはじめ、優れた作品がいくつも収録された、まりやのアルバム「REQUEST」(1987)に出逢えたのは幸福なことでした。




ふるさとじゃないから閉める記念館  蝉坊


《 関連ブログ 》
● けやぐ柳会「月刊けやぐ」電子版
会員の投句作品と互選句の掲示板。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0123
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川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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