キューピーヘアーのたらたら日記

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『家日和』 奥田英朗 その2

2007-05-05 20:07:24 | 
『グレープフルーツ・モンスター』

あぶねえ、このおばさん。



『夫とカーテン』

うらまやしい、じゃないや、うらやましい限りのお話。


転職ばかりしている夫。

ある日突然、品川でカーテン屋を始めると言い出した。

問い詰めると、もう会社には辞表を出した後だと言う。

この夫、過去にも出前代行業や同窓会幹事代行業

なるものに手を染め、つぶしてしまった経歴がある。


亭主が言うにはなんでも、芝浦から天王洲までのわずか2kmの間に

超高層マンションが12棟も乱立し、

今後1年以内に品川エリアだけで最低でも1万戸が供給されるという。

その新築マンション購入者をターゲットに商売を始めようという算段。


一方、妻:春代はイラストレーターをしている。雑誌やパンフレットの

挿絵を描いていて、OLの給料ぐらいの稼ぎがある。

何の因果か、夫が新しい仕事を始めるたびに、

イラストの神様が降りてきて、新境地が開ける。

今回は、業界で作品が評判になり、

人気イラストレーターになれる可能性が見えてくる。


はてさて、、、。



『妻と玄米御飯』

どうも、ごちそうさま。


世間では今、ロハスなるものが、はやっているのね。

ロハスとは、90年代後半にアメリカで発生したコンセプトで、

「健康と地球の持続可能性を志向するライフスタイル」なんだそうな。


作家をしている主人公の妻が、このロハスにはまってしまった。

玄米御飯はよーく噛まなきゃいけないし、

鰯と筍のハンバーグは息子達にも不評だし、

妻のロハス友達も偽善者っぽくて、好きになれない。

要するにロハスがうっとうしくてしょうがないのだ。


そんな主人公に迫ってくる原稿の締め切り。

いいアイデアが浮かんでこない。

いや、それは正しい表現ではない。

アイデアはある。それはロハスをおちょくったユーモア小説を書くことだ。

自分になら書ける。傑作にする自信がある。

しかし、妻が読めばどんなに傷つくだろう。

ロハス友達はどんなに感情を害するだろう。

葛藤する主人公が選んだ道は?


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2 コメント

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こちらにも・・・ (ミチ)
2007-05-05 21:49:42
前半の三篇に比べて、後半の三篇はちょっと共感しにくかったかもしれません。
ちなみにワタクシは「グレープフルーツ・モンスター」の主婦ほどイタい人間ではないですよ~(ちょっと自信ないけどぉ)
返信する
ミチさん♪ (キューピー)
2007-05-06 15:46:58
え?!なんで自信がないんですか?
ひょっとして営業マンがOJ君だった場合を想定しているのかなっ?
返信する

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