キューピーヘアーのたらたら日記

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『バーンスタイン』 ひのまどか

2024-05-08 12:50:10 | 
感動的な本だった。


こんなに深く感動したのは久しぶりだ。






一応児童書ではあるが

「そんな幼稚な本読めるか」

などと思ったら大間違いだ。





もしあなたが、

音楽は好きだが、バーンスタインはよく知らない

というのであればぜひ本書を手に取っていただきたい。






そこにはとめどもなく溢れ出る才能に生涯もてあそばれながら

必死に生き抜いた一人の男の生きざまが描かれているのだ。









アメリカ、マサチューセッツ州でロシア系ユダヤ移民の子として生まれた彼は、


モーツァルトやベートーヴェンのように


幼少から英才教育を受けたというわけではなかった。





だが、神は彼に莫大な音楽の才能と


それを成就しうるものすごいエネルギーを授けていた。





彼が最初に楽器に触れたのは10歳の時。


叔母が彼の家にあずけた古ピアノだった。


彼はそれに夢中になり


以後音楽に身をささげる生涯をがむしゃらに突き進むのである。









本書は晩年のバーンスタインにかなりページを割いていた。



自分の使命は名曲と呼ばれる作品を残すこと


と信じながらも


指揮者としての活動も後進の育成も愛してやまなかった彼。






志半ばだったが、


いたしかたない。








大天才といえど




命は一つきりなのだから。

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