もう少し悩ませて下さい

なんだかね、この動画を見たら、一瞬でね。
２００３年の（第２次政権初来日）成田の光景、２００４年の球界再編問題に翻弄された姿、２００５年の歓喜、２００７年、そして２００８年の悔しさ。
いろいろな光景が、一気に脳裏を駆け巡り、知らないうちに目から汗がこぼれてとまりませんでしたよ。

You Tube - ２００９年１月２５日　成田空港　ボビーバレンタイン来日

なんだかね…。

思い出なんて、一瞬だけどさ。
一瞬だけど、一瞬が永遠に残るんだよなあ…。・゜・(ノД`)・゜・。

やめろよ、こんな夜中に。
なんで泣けてくるんだろ…。

先のエントリでも触れたとおり、読者の皆様方には、ともすれば、なかなか決まらないおいらの腹を見かねて、「とっとと腹を据えろや」と思ってらっしゃる方もおられるかもしれないけれど、とっとと腹を据えられれば、こちとらこんなに悩むことはありませんぜ。
この問題は、ただ単に「ボビーを残せ」「フロントは退陣せよ」といった、ファンとフロントの対立構造という台詞だけでは片付けることが出来ない要素をはらんでいるから、余計に問題がややこしくなってきている。
この問題は、一言で「ボビー派」「瀬戸山派」という乱暴なくくりで少々お話しさせて頂くけれども、「ボビー派」も「瀬戸山派」も、実は福岡ロッテホークスが終着点になっている。
お分かりいただけますよね、球団合併問題。
２００４年にロッテとパリーグがどのような流れに翻弄されかけたかご存じない方は、「球団再編問題」をお調べになってから、もう一度このエントリまで戻ってきて頂きたいと存じます。２００４年のこの問題は、今ここで語るべき問題ではありませんので、ご存じない方は徹底的にお調べになってからお戻り下さいね。

「ボビー派」としては、「ボビーがいなくなればフロントの瀬戸山と石川のやりたい放題、経営が苦しくなれば福岡との合併をにらむだろう」という視点。
対して「瀬戸山派」も、「球団経営が劇的に改善した手腕は瀬戸山社長のもの。追い出すなど言語道断、この不景気風のご時世、経営無くして球団なし、経営が苦しくなれば球団合併も模索しかねない」という流れ。

以上、本当に簡単に書いたとおり（もちろん、事態はこのような簡単なものではないことは百も承知ですが）、どちらも話が行き着く先は「球団合併問題」で、これはもう、例えれば、マリーンズファンが山手線を使って東京から新宿へ出るのに、内回りに乗るか外回りに乗るかの違いだと思うのだ。そこの君、間違っても「じゃあ中央線に乗ればいいじゃないか」なんて野暮なことは言っちゃ駄目よ。オーティズかフェルナンデスを連れてきちゃうからな。
もちろん、内回りも外回りも同じ山手線であることには違いないが、車窓から見える景色はまるで違うから、東京に対するイメージもまるで違うものになってくる。
これに伴う諸処の問題が、いわば、東京から品川までは湘南電車に乗ってみるかとか、田端まで京浜東北線の快速に乗ってみるか…と例えることも出来るだろう。

かなり悩んでます。
正直、結論なんて出るのかしらと思うくらい、悩んでいます。
だってそうでしょう。
「ボビーか瀬戸山か」の２者択一を迫られたら、おそらくボビーを取るのだと思うけれど、では「ボビーかロッテか」の２者択一を迫られたら、泣いてロッテを取るしかないと思うからだ。だから難しいんです。
選択肢の正解がすべて一つだけだったら、こんなに悩むことはないですよ。イエスオアノーなんだから。

冒頭でリンクを張った動画を見て、なぜおいらが不覚にも涙したか。
分かって頂ける方には、分かって頂けると思う。

踏み絵を踏まされる覚悟は出来ている。
その時のための覚悟だけは、今から決めておこうかと。
ただ、実際に踏めるかどうかは分からない。

煮え切らない、しけたエントリで、本当にごめんなさい。
もう少し、悩ませて下さい…。
だって、結論はみんな一緒なんだもん…。