ナマステ!
10年若返りの元気を取り戻すアーユルヴェーダ医師のハンサ(大橋美和子)で
す。
(写真は、産婦人科で帝王切開にて出生直後の赤ちゃん)
すっかり、ブログの更新が久しぶりになってしまいました。
先週のインスタライブは、プネから西へおよそ200kmの海に近いムンバイから
お届けしました。
プネとムンバイを結ぶ高速道路が20年ほど前にできて以来、早ければ3時間半程
で到着します。大都市ムンバイで働く人々が、デカン高原にある避暑地としてプネで週末や休暇をすごすため、週末は交通渋滞がひどくなり、最近では5時間くらいかかることがほとんどです。
今回のブログは、ご質問の多い出産後の養生法をご紹介します。
インスタライブでもお話しさせていただいたので、ポイントをまとめていきますね。
出産後の母体が妊娠前にもどるまでのいわゆる産褥期のことをアーユルヴェーダでは『スティカ』と名付けられています。
この「スティカ」の定義は
『出産して、胎盤を出した人』
と「胎盤を出す」ということが強調されています。
胎盤は、胎児と母の間で栄養や酸素、二酸化炭素などを共有し、出産と同時に自然とはがれます。
その後、妊娠前の母体の状態に回復するまで人によって6週間からだいたい6ヶ月くらいかかるとされています。
このスティカの期間の過ごし方によって、その後の体調に大きな変化が現れるため、アーユルヴェーダの古典書では、生理が再開するまでのだいたい6週間前後〜約6ヶ月くらいまでの養生法を大切にしているのです。お母さんの生理がもどるだけではなく、身体中の組織である血液や、筋肉、脂肪、骨、関節、骨髄、神経、生殖器官などが回復する大事な期間なのです。
妊娠、出産を通して、母親の身体には大きな負担がかかっています。
・母親から胎児へと常に栄養が送られ体力や栄養が消耗
・母娘ともに新しい組織が作られ、常に胎児の成長のために栄養が取られるために、体調が不安定になり、消化力や筋力が落ちる
・出産時の陣痛やいきみによる疲労
・出産時の出血や水分の消耗
これらの消耗状態が改善されないと、産褥期の病に悩まされる可能性があり、その種類は74種類にも上ります!
このため、アーユルヴェーダでは妊娠前の状態に回復させるための食事、生活、薬などを使った特別な養生法を行っているのです。
産褥期の病の症状はたくさんあるわけですが、大事なことは「このくらい我慢しないと」と放って置かないことです。産後はゆっくり休むこと、というのはわかってはいても、ついつい無理をしてしまうこともあるでしょうが、人に甘える、助けてもらう、医師や専門家に気軽に相談することをお勧めします。
スティカの回復には;
1. 夜中の外出は避ける
2. 飛行機に乗ったり、遠出の旅行は避ける
3.生理的欲求(睡眠、食欲、あくび、くしゃみなど)は我慢しない
4.横になっての昼寝を避ける(座ったままはOK)
5.前の食事が消化されていないときは食事をしない
6.恐怖、怒り、悲しみの感情を押さえつけない
7.体質に合わせた食事をする
・おかゆなどの消化の良い食事から徐々に普通食に戻します
・牛乳や卵などのタンパク質をとりましょう
8.質の良い、体にあった油を摂取
9.マッサージを受ける
(オイルマッサージの後に汗をかきましょう)
10.シャワーを浴びて体を清潔に保つ
11.睡眠をしっかりと取る
などのポイントを押さえておきましょう。
アーユルヴェーダでは、あなたの体質にあった食事や油などの選び方はもちろん、どのようなスパイスをつかったおかゆを産後何日目に食べる、などもご紹介できます。
是非、アーユルヴェーダの専門家のセッションをご体験ください。
ご要望があれば、オンラインクラスをも開催していきます。
それでは、今日も良い1日をおすごしください!
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