
卒業写真
「がれきの中のアルバムや記念品・・・保管か廃棄か
津波で流された思い出のアルバムや記念品、位牌(いはい)などは「価値のないもの」なのか――。
今朝の読売新聞に出ていた記事です。
政府は瓦礫の撤去を急いでいますが、瓦礫?分別で悩んでいます。
腕時計や指輪など貴金属は財産価値があり一定の期間保存するそうです。
アルバムや卒業証書、位牌などはゴミとして処分してもいいそうです。
早期の復旧を目指すのであれば、一日も早く瓦礫の撤去が必要です。
また、撤去する際は大雑把な分別しかできないと思います。
アレを残してくれ、これを保存してくれと、被災者の気持ちに涙をのむことも必要と思います。
政府は断腸のおもいでしょう。
理性と本能との葛藤です。
理屈では財産価値として貴金属など価値観が高いです。
アルバム、位牌は財産価値としては低いでしょう。お金にかえることはできません。
理屈ではこのようになります。
しかし、位牌、アルバム、卒業証書などはお金に変えられません。
理屈で分かっていても、心が許しません。
位牌、アルバム、卒業証書・・理屈で量ることはできない心の大切な財産です。
命と同じくらい価値のある財産でもあるでしょう。
ある人は一枚の写真をみて、自らの命を断つのをためらうことができるかもしれません。
ある人は一枚の卒業証書を見て、多感な時期の恩師や竹馬の友を思い出し、励まされた言葉に救われます。
日本人は、本能を大切にしてきた民族です。
本能に偏ってし過ぎてもよくありません。
バランスが大切なのはわかっているでしょう・・・
しかし・・・・・
”和””絆””気持ち””助け合い””譲り合い””心遣い””気遣い”・・
日本には心の通った言葉がたくさんあります。
日本国民は心の通った言葉を沢山知っています。
理屈ではありません。
政府も心のこもった言葉を、国民から習ってください。
拳骨
祈るだけ
命助ける
アルバムを
拳骨