あさねぼう

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時間は存在しない「ブロック宇宙論」

2019-09-17 18:30:55 | 日記
物理学
時間という概念の大元となっているのは、「暦」によるものが大きいと考えらえています。地球は1年かけて太陽の周りを一周し、1年で365日自転をします。この天体の活動から「暦」が生まれ、暦に沿って生活を送ることにより、時間は過去から未来へ流れている、と感じます。
しかし、物理学においては、時間が一方通行にしか流れないという考えを疑問視する声も多く、映像を逆再生するように時間を遡ることを想定できるという意見が登場しました。ですが、時間を自由自在に移動できるようになった場合、前述した「タイムパラドックス」が起きることが想定されます。
このことから、時間による考え方を検証し直す必要性が生じ、さまざまな議論が重ねられてきました。その結果、「時間は存在しない」という結論に達しました。
「時間は存在しない」という考え方は、「ブロック宇宙論」という最新の説から読み解くことができます。

ブロック宇宙論
アメリカ・マサチューセッツ工科大学の物理学者マックス・テグマーク教授は、「ブロック宇宙論」という説から、時間は存在しないと考えることができる、と提唱しています。
「ブロック宇宙論」とは、時間は過去から未来へ向かって流れるものではなく、「過去・現在・未来は等しいものとして同じ空間に存在する」という物理的時間論です。一般的には、時間は過去から未来へ一歩通行に流れていると認識しています。しかし、ブロック宇宙論では、過去・現在・未来という連続性のある時間の概念は存在せず、今この「瞬間」に、過去・現在・未来が無数の瞬間として存在している、と考えます。
このことから、テグマーク教授は、物質世界に時間は存在しないと述べており、時間があると感じるのは、「脳が記憶を留めておくことによって生み出された幻想である」と結論づけています。

ジュリアン・バーバーによる見解
イギリスの物理学者ジュリアン・バーバーは、アインシュタインの相対性理論と量子物理学を元に30年にも及ぶ長期の研究を重ね、1999年に出版された「End of Time」の中で、「時間は存在しない」と結論づけています。
「End of Time」によると、時間は過去から未来に流れるものではなく、無数の静止した「現在」が、宇宙に少しづつずれた物質配置として存在しており、人間の脳の働きにより、無数に存在する「現在」を認識することによって、時間が流れているように感じる、と述べています。

このことから、時間が流れるという感覚は人間が作り出した概念であり、時間は存在しないと結論づけています。

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