暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定フォロー講座 No.16

2019-02-08 10:35:11 | ビジネス・教育学習
◇今朝の毎日新聞の記事(下記添付資料)に、世界気象機関(WMO)の発表記事の掲載があります。
◇昨年(2018年)の世界の平均気温は、産業革命前比較で約1度上昇し過去4番目の高温とのこと。
◇かつ4番目以上は、2015年以降のことであり、この4年間の気温上昇が異常だとしています。
◇日本国内でも、各地で異常気象による災害等は、記憶に新しいと思います。
◇エコ検定知識を基軸に、SDGsの視点から「気候変動」と対策の傾向を整理していきます。

◇ポイント①:気候変動をもたらす地球温暖化の要因の整理
 ・SDGs目標13:気候変動に具体的対策を
  「気候変動とその影響に立ち向かうために、緊急対策を取る。」
 ・ターゲット13.3
  「気候変動の緩和、適応、影響軽減、および早期警告に関する教育、啓発、人的能力および制度機能を改善する。」
 ・大気中の温室効果ガス(GHG)の濃度上昇により、地球表面が温度上昇し温暖化が生じます。
 ・温室効果ガスには、二酸化炭素、メタンなどがあり、地球温暖化係数(GWP)で表されます。
 ・地球温暖化係数(GWP)とは、二酸化炭素を「1」とした温暖化影響度合いの比較数値です。
 ・適度なGHGは地表の平均気温15℃という、生き物にとって最適な環境を作りだします。
 ・しかし温暖化が過ぎると、気候システムが変化し、水資源、生態系、気象災害等に影響します。
 ・GHG濃度の上昇は、言うまでもなく、産業革命以降の化石燃料大量消費による二酸化炭素です。

◇ポイント②:地球温暖化対策としての森林等の働き
 ・SDGs目標15:陸の豊かさも守ろう
  「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物 
   多様性損失の阻止を図る。」
 ・ターゲット15.1
  「2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地、および乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系およびそれらの
   サービスの保全、回復、および持続可能な利用を確保する。」
 ・炭酸同化作用や呼吸作用で、大気中の二酸化炭素や酸素濃度を安定させる働きを持つ森林・土壌。
 ・陸上の生態系を形成する母体で、川を通じて栄養分を送り、海洋生態系にも大きく影響します。
 ・地球上の森林面積は約40億haで、陸上面積の約30%に相当します。
 ・その森林が、2010年から2015年までに毎年約330万ha消滅しています。
 ・森林資源の利用と保全などを扱う国連食糧農業機関(FAO)による報告です。
 ・森林は「緑のダム」として、洪水調節、土砂崩れ防止、雨水浄化などの重要な働きもあります。
 ・地球温暖化対策の重要な働きを持ち、その維持保全は、気候変動対策でもあります。
 ・ちなみに日本は、森林面積約2,500万ha、国土の約66%を占める世界有数の森林国です。
 ・「美しい森林づくり推進国民運動」など、数多くの積極的な活動が行われています。

2019年2月8日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする