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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定フォロー講座 No.17

2019-02-14 10:53:22 | ビジネス・教育学習
◇福島原発でメルトダウンした2号機の接触調査開始の記事が、今朝の毎日新聞に掲載されています。
◇あれから8年、記事(下記添付資料)から原発事故の処理の大変さを、改めて痛感します。
◇なかなか理解しにくい分野ですが、エコ検定の範疇で考えると「用語の理解」だと思います。
◇そこで、エコ検定の公式テキストから、震災関連・放射性物質の用語の意味を基軸に考えます。
◇またSDGsでの原子力事故想定はされていませんが、有害廃棄物という点で同じだと思います。

◇ポイント①:震災関連・放射性物質関連の用語の整理
 ・放射性廃棄物:原発事故に関係なく原子力利用により発生する廃棄物
 ・放射性物質により汚染された廃棄物:原発事故等により生じた放射性物質を含む廃棄物
 (放射性物質汚染廃棄物ともいう)
 ・地層処分:高レベル放射性廃棄物を地下数百メートル以上深い地中に埋設処分する方法
 ・原子力災害対策特別措置法に基づく避難区域
  ⅰ) 警戒区域:20㎞圏内
  ⅱ) 計画的避難区域:年間積算線量が20mSv以上
  ⅲ) 特定避難勧奨地点:局所的に20mSvに達する地域
 ・放射性プルーム:放射性物質を含んだ空気塊
 ・内部被ばく:農産物や水産物などに移行した放射性物質の食物経由の被ばく
 ・外部被ばく:地表に沈着した放射性物質が発する放射線からの被ばく
 ・環境中の放射性物質による被ばく線量を下げるための方法
  「取り除く」、「遮る」、「遠ざける」
 ・放射性物質汚染対処特措法のよる「指定廃棄物」:8,000Bq/㎏を超える廃棄物

◇ポイント②:東日本大震災への対応を図った法律の整理
 ・東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律:2011年5月公布、施行
 ・原子力災害対策特別措置法:1999年12月施行
 ・放射性物質汚染対処特措法:2011年8月公布、2012年1月全面施行

◇ポイント③:SDGsとの照合で考える
 ・目標11:住み続けられるまちづくりを
   「都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする。」
  ⇒ターゲット11.6
   「2030年までに、大気質、自治体などによる廃棄物管理への特別な配慮を通じて、都市部の一人当たり環境影響を軽減する。」
 ・目標3:すべての人に健康と福祉を
   「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する。」
  ⇒ターゲット3.9
   「2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質および土壌の汚染による死亡および病気の件数を大幅に減少させる。」

2019年2月14日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格
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