筑後市の水田天満宮境内に恋木(こいのき)神社があります。日本で唯一、恋の神様が鎮座する神社だそうです。祭神は恋命(こいのみこと)。
天満宮の末社で縁結びの神様として知られていましたが、今年の3月にNHKテレビの「ドキュメント72時間」で「恋に恋する バレンタイン神社」と題して紹介されました。それによるとバレンタインデーには、この小さな神社に千人を超える参拝者が押し寄せるそうです。
この人気にあやかって、行政も観光面で「恋のくに」として売り出しています。
参道や鳥居もハートであふれています。神道にハートは縁があるのかなとも思いましたが、れっきとした日本古来の紋で猪目紋といいます。刀の鍔や建築物によく使われます。
私が行った時も参拝者がいました。ご夫婦とみられるカップルもいますが、若い女性が多いですね。お御籤も木の枝ではなくハートに結びます。今では若い人達に人気のスポットになりました。
水田天満宮の近くに山梔窩(さんしか=くちなしのや)が保存されています。水天宮の神官だった真木和泉守が蟄居していた居宅です。彼は元治元年に起きた禁門の変(蛤御門の変)で知られています。藩政に口を出した廉で咎めを受け、嘉永5年から10年近くここに蟄居していました。山梔窩という名前は、藩政に口出しをしないとの意から付けられたとも云われています。
水天宮境内には復元された山梔窩がありますが、一度実際の建物を見たかったのです。
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