日田市に出掛けたついでに、小鹿田焼の里まで足を延ばしました。小鹿田(おんた)は日田市からは車で30分ほどの皿山地区にある、小さな山間の集落です。
小鹿田焼は、18世紀に福岡県の小石原から陶工を招いたのが発祥といいますから、そう古い歴史を持つものではありません。技法的にも飛び鉋など、一目見て小石原系とわかります。
しかし、小鹿田焼は国の重要無形文化財に指定され、技術保存会により伝承されています。現在、10軒の窯元が家族労働のみで作陶を行っています。
窯元の一つです。右手に登り窯が見えます。
別の窯元の展示即売場です。それぞれの窯元は屋号と屋号紋を持っています。しかし作品には窯元名を記さず、小鹿田焼とだけ刻印されています。私はシンプルな飛び鉋の模様が入った湯呑を買いました。
平日の午後遅くに行きましたが、それでも学生風の人達やご婦人のグループが来ていました。1軒だけ、そば茶屋があり営業中の札がかかっていました。
陶土を砕く唐臼です。小鹿田焼の特徴は、機械を使わない、手作りの道具を使う、絵を描かないなどです。
別の唐臼を外から見たところです。小川の水を引いて利用しています。鹿威しと同じ理屈です。このような唐臼があちこちの川沿いに作られています。
唐臼で陶土を砕いた後は水にさらしたり濾したりします。最後に乾燥させて、やっと作陶に使える陶土になります。
登り窯です。小鹿田では5軒の窯元が個人窯を持ち、一つの共同窯があります。
登り窯での焼成は個人窯で30時間、共同窯で55時間、夜通し焚き続けられるそうです。登り窯を使う様子は、昔テレビで見たことがあります。寝ずの番で焚き続ける様子は迫力がありました。
一番下の窯口です。
皿山地区の一番上には小鹿田焼陶芸館があります。以前は小さな小屋程度の資料館でしたが、いまは立派な2階建ての建物になっていました。
昭和に入って、柳宗悦やバーナード・リーチにより広く紹介されて、小鹿田焼は世に知られるようになりました。下の写真は、バーナード・リーチが小鹿田に来た時に焼いた作品です。
ある窯元の前庭です。
この辺りの風景は、国の重要文化的景観にも選定されています。全部の窯元を回ったわけではありませんが、若い人が結構多かったですね。小学生も見かけましたし、伝統の継承は大丈夫なようです。
陶芸館の下で乗り合いバスを見掛けて少し驚きました。一日に数本、運行しているようです。
小鹿田焼初めて見ました。
昔の面影を色濃く残している窯元・・・行って見たくなりました。そして、ゆっくりと見て回りたいですね。
土を作っているのは水車かと思いましたら違うのにも驚きです。
立ち寄ったのですが裏道に入っていきつかなかった
のですよ
何回見ても好きですネ
あの辺りの風景は好きです
棚田も美しい風景で日本の原風景…私はあの辺りから
英彦山の山の中を通過したり~~~
うろうろが大好きです
小鹿田は何もない静かな集落です。
前回行ったのは、20年程前でしょうか。
tangoさんは山道が好きですね。
私は山道を走る時はちょっと用心します。
年をとると、以前のよ様にはハンドルさばきがうまくいきません。
私の車にはナビがついてないので、あらかじめ地図を調べていきます。」