朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

私の両親⑧

2020-11-19 21:57:58 | 毒親のこと

母と一緒に実家を出ることにした私は実家と同じ市内にアパートを借りました。

実家から離れた場所に引っ越すことも考えたのですが、ひとり残された父が心配だったからです。

「私の両親」とタイトルを付けている割には父のことをあまり書かなかったな…と気づきました

父は母より3歳年下で、仕事は真面目に働くけど「仕事運」に恵まれず何度かリストラを経験しています。

母はリストラの原因を「お父さんは中卒だから」と見下すように話していました。晩酌を欠かさない所も気に食わないのか「お父さんの兄弟も親戚もみんな酒飲みだから大嫌い」とよく話していました。

幼いころから「お父さんが悪い」と聞かされたわたしは、父のことをよくわからないまま「お父さんはお母さんを困らせてる存在」と刷り込まれていたのかもしれません。父方の親戚にもなつきませんでした。

それでもやはりこの世にたった一人の父です。時々父の様子を見に行ける距離に居たくて同じ市内に部屋を借りました。(そんな父は娘の心配をよそにテキパキと炊事洗濯をこなして生活していましたが。)

アパートを借りる際に発生する敷金礼金、引っ越し費用、冷蔵庫・洗濯機など諸々の家財道具の購入費用…短大に行くために貯めていたお金はどんどん無くなっていきました。車のローンもあるし、これからは月々の家賃と光熱費も払って行かなければいけません。父も母の借金を返していかなければいけないので頼ることはできません。私は短大に行くこと諦めました。

そんな中、母が私に「ねぇ、銀行からお金を借りてくれない?」と言ってきました。

「なんで?」と尋ねると「お母さん、消費者金融で借りてるお金があるんだけど利子が高いの。銀行の方が利子が少ないし、あんた正社員だから貸してくれるよ。お母さん、あんたに月々2万ずつ返済するから。おねがい」

すぐに返事ができない私を見て

「あんたがここまで(引っ越しの件)してくれてお母さん嬉しかった。お母さんも気持ちを切り替えて頑張るから」

今まで私を褒めてくれなかった母が「嬉しかった」と言ってくれた…

私はその言葉が嬉しくて、お母さんの役に立てたことが嬉しくて、絶対やり直せる!と信じて

銀行からお金を借りて、母が消費者金融で借りたお金を返済しました。

だけど…結局母が私に返済したのはたった2か月間だけ。

私は毎日仕事から帰ると、母を探しに市内中のパチンコ店を回ることになりました。

 

 

「応援ボタン」等、ありがとうございます!!この頃、パチンコ店を巡回しても見つからない時は実家に寄って父の様子を伺っていました。父と二人でゆっくり話す機会があまりなかったので、本当の?父の姿を見ることができました。また父の作る“炊き込みご飯”がおいしくて…。「あれ?お母さんが言ってたお父さんって違くない!?」と気づき始めたのもこの頃です