朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

息子の話③

2023-12-28 23:50:11 | 子育てのこと

息子が家を出る1か月ほど前。

「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない問題行動」を数回繰り返していることについて、児童相談所に相談に行っていました。

息子の様子を数か月分時系列にまとめ、今まで相談に出向いた窓口、かかりつけの発達外来の通院歴、服用している薬なども紙に書き、できる限り準備をして児童相談所に出向きました。

学校、スクールカウンセラー、子育て相談…ありとあらゆる相談窓口に出向き、どこに行っても「できたことをほめましょう」「様子を見ましょう」で終わり。そしてコロナ禍…。もう“相談”と名前が付くところは「児童相談所」しかありません。

児相での相談日は息子と一緒に行きました。

息子には「相談員さんになんでも思っていることを言っていいんだよ。」「最近お母さんに怒られることが多くなってつらいってことも言っていいんだよ。」と伝え、親子別々で面談を受けました。

私は自分の面談の時、「息子との向き合い方がわからなくなってきました」と正直に話しました。

息子の特性は薬を飲めば治るものではありません。

いくら声掛けをしたからといって気づけるものでもありません。

だからと言って大目にみたり、甘やかしたりしてはいけません。

「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない問題行動」はきちんと叱らなければいけません。

息子は社会に出て自立する日がきます。

まだ小学生の息子です。たくさんたくさん可愛がりたいし、息子の喜ぶ顔が見たいし、一緒に笑いたい。

でも、私の目の届かない範囲に息子の“社会”が少しづつ広がってきました。

だからこそ、今わたしにできることを知りたい。息子の頭の中が知りたい。そんな気持ちで面談を受けました。

それぞれの面談後、息子に「ママもあなたも良くなるといいね。」と話しながら帰りました。

この頃私は「家庭」と「学校」と「児童相談所」は「報連相」の情報共有がしっかりできる関係だと思っていました。

しかしこの考えは後に大きな勘違いだとわかり、息子の処遇に大きく影響します。

 

そしてこの面談の約1か月後。

親子で衝突してしまい、息子は家から出て行きました。

数日後には2回目の面談が控えていました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

そりゃまぁ、思春期になれば盗んだバイクで走りだしたり、夜の校舎窓ガラス壊して回ったり。…しちゃダメだけど!!

親に内緒でギリギリの危ない橋を渡る時もあると思います。特に男の子はやんちゃなことをして親や先生にこってり絞られることだってあるでしょう。(私自身は尾崎豊の曲を聴き、紡木たくの漫画を読む程度でしたが

前々回のブログにも書きましたがこれからについて希望はありませんが、絶望もしていません。

会いたいな、声が聴きたいな、と毎日思っています。


息子の話②

2023-12-23 15:54:43 | 子育てのこと

その日もいつもと変わらない1日だと思っていました。

私と夫は仕事へ

子ども達は学校へ

学校から帰ってきたら娘は習い事に、息子は外遊びに

そんな日常に時々プラスされるのが、息子の担任の先生から電話です。

「今日息子君がこんなしくじりをやっちゃってました。」との報告を聞いて私はただただ平謝り…

息子の“しくじり”は殆どが“自爆型”です。調子に乗り過ぎて自分自身をダメにするやつです。(友達をからかったり、授業を妨害することはなかったようです。)

先生からの電話報告を聞いた後、なかなかリビングにやってこない息子に声をかけます。

「先生から電話があったけど、なんだと思う?」

息子はバツが悪そうな顔でしどろもどろに白状します。

そして私からのお説教。聞いた言葉を頭の中で組み立てるのが苦手な息子にも届くよう、言葉選びに気を付けながら説教をします。ADHDを免罪符にはしたくありません。

そうこうしているうちに夫が帰宅。夫とも共有する。

これが我が家の“日常”でした。

 

ところがその数か月前から「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない」ような事が数回ありました。発達障害外来の先生からも「素行症」という話を聞き、もしそうだったらどうしよう…と不安になっていました。

その日も息子は「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない」ことをやらかしました。

さらにウソにウソを重ねて自分の否を認めない、受け入れない息子。

お互いが感情的になり衝突します。

責め立てるように息子へ感情をぶつける私。

息子が玄関へと向かいます。

前にも1度息子が玄関に向かい、外へ出て行こうとした時がありました。

その時は必死に止めました。「お母さんが悪かった」とは言いませんでしたが、「家を出て行ったら家族がバラバラになるんだよ」「仲良く暮らすためにはどうしたらいいか考えようよ」と言って引き止めました。

「あなたは大事に家族。私の大切な息子。だけど、悪いことをしたら叱るのが親。」

 

だけど今回は違いました。

私は積もり積もった不安がストレスとなり爆発してしまいました。

「もうあなたの好きにしなさい。」

そう言って私はリビングに戻りました。

 

数十分後。電話が鳴ります。

警察から「息子君を保護しました。」と連絡がきました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

はぁ…書いてしまった。

出て行く息子を引き止めればよかったと思う自分と

遅かれ早かれこうなっていたのかもしれないと思う自分が、天使と悪魔みたいに私の頭の上で言い争いをしています。

この時息子は一人街をブラブラ歩いていたわけでもなく、公園にポツンといたわけでもなく、友達のお家に逃げたわけでもなく、家から歩いて数分の交番に行ったようです。息子のなかでも何かプツリと切れたのかもしれません。


息子の話①

2023-12-21 15:26:53 | 子育てのこと

「素行症」、「行為障害」と言う名の疾患(障害)があります。

行為障害 - Wikipedia

詳しくはこちらをご覧ください。

行為障害はADHDの二次障害にあたるそうです。

主な行動は4つ

人や動物に対する攻撃性

しばしば人と喧嘩したり、脅迫したり、威嚇したり、動物に対して残虐な仕打ちをする。

所有物の破壊

他人の所有物の破壊 

放火など嘘をつくことや窃盗

繰り返し嘘をついたり、盗みを行なう

重大な規則違反

学校のズル休みや、家出など

 

我が家の息子は医師からはっきりと「この子は素行症です。」と診断を受けていません。

息子が家を出ていく少し前、発達障害外来の受診がありました。

受診の数か月前から言って聞かせるなんて生易しいことを言ってられないような問題行動を数回起こしていました。

そのことを主治医の先生に話すと、先生は「今後も続くようなら…」と言いながらメモ紙に「素行症」という文字を書いて私に渡してくれました。

家に帰って「素行症」を調べました。もう成す術がないのかと正直絶望しました。

「素行症」という言葉を知る前から、そうなって欲しくなくて向き合ってきたのに。

24時間常に問題行動を起こしているわけではありません。

しかし息子のやらかす部分だけが目立つようになってきました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

我が家の息子が「素行症」のどの部分に当てはまるのかについては…すみません。控えさせてください。

息子がまだ小さかったころ、祖父の新盆供養がありました。

真夏の…炎天下の陽射しがお寺の屋根をジリジリと焼き、扇風機のみのお堂の中は蒸し風呂状態でした。

合同供養なので他の檀家さんも一緒です。

大人でも悲鳴を上げそうな環境のなか、すし詰め状態のお堂の中で息子はじっと正座をしてお経を聴いていました。

供養の前にお坊さんから「(お堂の中が暑いので)小さいお子さんやご年配の方は別室で待っていてもいいですよ。」と仰ってくださいました。私も子どもたちに「涼しいところで待ってる?」と聞きましたが子どもたちは「おじいちゃんのためにお経を聴く」といいました。

首筋にじわじわと汗をかきながら背筋を伸ばして正座をする息子の後ろ姿を見て、少し頼もしさを感じました。

あれから数年経ち、息子はいま私たちとは一緒に暮らしていません。

天国のおじいちゃん…どう思っているかな…。


ブログタイトルを変えました。

2023-12-14 18:41:51 | 日記

DREAMS COME TRUEの曲に「朝がまた来る」という歌があります。

どこか陽気なテンポの曲で、ミュージックビデオの中で歌う吉田美和さんも肩でリズムを取りながら笑顔で歌っています。

しかし、歌詞をみると決して陽気な歌ではありません。

 

雨だって晴だって願いは届かない

あなたのいない朝は来るから

 

今まで生きてきた中で何度も「あー!もう嫌になっちゃったなー。」という気持ちになることがありました。(大半が母親絡み。)そのたびにいつも自然と「朝がまた来る」を口ずさんだり、頭の中で歌ってみたりしています。

息子が家を飛び出して人生最大の「あー!もう嫌になっちゃったなー。」と打ちのめされましたが、何とか立ち上がって前を向いていけるのも「朝がまた来る」のおかげなのかもしれません。

絶望している歌詞が綴られている歌なのにどこか陽気な気持ちになれる。

「朝がまた来る」は私の“応援歌”です。

 

戒めの為につけたブログのタイトル「母のようになりたくないのに」は卒業します。

本日から「朝がまた来る」でよろしくお願いします。

「母のようになりたくないのに」なんて言ってる場合じゃないもの

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

40代。ドリカムを聴いて育ちました。吉田美和ちゃんの笑顔とリンクしながら「天使なんかじゃない」を読みました。

「未来予想図Ⅱ」や「うれしい!たのしい!大好き!」などのハッピーソングも好きですが、「LAT.43°N」や「悲しいkiss」などの報われない恋愛系の曲の方が好きだったりします。

ドリカムの応援ソングと言えば「何度でも」が有名ですが…もちろん好きです!

だけど何故か「朝がまた来る」の方が「はぁ…しょうがない…やるしかないか」という気持ちになって立ち上がれます。渋々でもいいから立ち上がるしかないんです。


273日

2023-12-13 20:44:40 | 子育てのこと

現在、息子は私たち家族と離れて暮らしています。

我が家の息子はADHDです。

コロナ禍真っ只中に診断が出ました。

 

忘れ物をしたら取りに行けばいい、失敗したらやり直せばいい。君はきっと大丈夫。

だけど、やってはいけないことがあるんだよ。調子に乗り過ぎてはいけないんだよ。

君のことを大切に思っている人達を悲しませてはいけないよ。

 

この世の中、“絶対”はないけど“きっと”はあるよ。そう息子に言い聞かせていました。

一生懸命向き合えば思いはきっと届くはず。

息子の特性を頭ではわかっていながら、心の隅っこのほうで淡い期待を抱いていたと思います。

 

しかし、息子は家を出ていきました。

そしてそこから273日間、私たち家族は息子と会えなくなりました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

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書いては消し…書いては消し…

ブログを書くことについて色んな事を考えましたが、結論はシンプルでした。

「あー!もう嫌になっちゃった!誰か話を聞いてくださいーーー!!」です。

嫌になっちゃってはいますが、毎日キチンと食う寝る働く…たまにちょっと息抜きもする。

正直、希望なんてありませんが絶望もしていない。そんな毎日を過ごしております。