ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

何が支援できるのか!

2007-07-20 06:53:25 | D‐ジェネ スペシャル
「もう!これ以上がんばって!って言わんといて!」

12年前の神戸の街で避難所で言われたおばあちゃんの言葉です。
家族を亡くし、家を無くし、それまでの生活をすべてなくしたおばあちゃん。
崩れそうになる、壊れそうになるひとりになってしまった自分を必死に支えている。

しかし、会う人、逢う人がすべて「がんばってください!」と声をかける。
そう言われれば「うん!がんばる!」と言うしか返事ができない。
「それがどんなにつらいことか、あんたらにはわからんやろ?」

1月の厳寒の寒さが伝わってくる体育館の床に座り込んで
うつむいたまま、ポツリポツリと話してくれた言葉は生涯忘れることはできません。
それ以来ぼくは傷ついた人や疲れきった人びとに「がんばれ!」って言えなくなりました。

ちょっと想像してください。地震があったのが7月16日の休日のお昼前。
夏だったことで幸い火がでることは少なかったようですがお休みで普段着のまま。
たまたま外にいたり、外に逃げ出して助かったひとたちです。

着替えもタオルも飲み物ももちろんお昼ごはんもまだ用意していません。
当然お財布もケータイも銀行通帳も住所録も家に置いたままです。
その家が「危険につき立ち入り禁止」となって避難所で4泊した今朝です。

12年前はまだケータイも今ほど普及してなくてぼくも持っていませんでした。
小さな電話帳を手帳の間に挟んで持っていました。
どこへ連絡するのも電話帳を取り出して電話番号をみながら連絡をしていました。

ケータイを持つようになった今はもう電話帳を持たなくなりました。
今!ケータイを忘れて出かけるとまったく電話をかけることができません。
電話番号はすべてケータイに入っていてまったく憶えていないからです。

ケータイは今や単なる電話機ではなくメールの交換はもとより
時計であり、電話帳であり、カメラであり、お財布でもあります。
ぼくもそろそろこの秋には新機能のついたケータイに買い換えますか?

と、いうわけで昨日に引き続き「がんばれ!ニイガタ!」なんて軽々しく言えません!
でも、いけずな京女さんからこんなメッセージが届きました。
無断転載です。

●何が支援できるのか

遠隔地で大規模な自然災害が起きた場合、
とりあえずできることは「募金」しかないわけですが、
いかに確かな団体に送っても行き先や使途が公開されるわけではないので
どうも不安になってしまいます。それに、何回も、何十万もお金が出せるわけでもなし。

で、自分なりに「息の長い応援」と称して心がけているのが、
被災地の地元企業の製品や産物を購入すること。

たとえば新潟なら、県内には有名な餅・米菓メーカー、酒造が多数あり
全国どこでも製品が買えますよね。
もちろん新潟のお米を食べるのもあり。

自己満足に過ぎないのはわかっていますが、
あの経験から私が出した結論を、皆様に表明してみました。

幸い、今回工場に被害のなかった
長岡市の越後製菓さんの新商品「ふんわり名人」と「ごまだれ餅」、
ふわふわサクサクしておいしいですよ。

転載ここまで

今日のケメコ通信ブログ版の写真は「梅雨の合間に①~③」です。

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