ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

生きる勇気を西の空に!

2008-05-18 06:55:46 | D‐ジェネ スペシャル
「涙が流れるなら泣けば良い…」

13年前の冬、神戸住吉小学校の避難地で
ぼくはボランティアのボランティアをしていました。
「涙が流れるなら泣けば良い…でも今はそんな暇はないはずだ!」

若い人たちがボランティアにやってきて昼間走り回ってくれて
そして傷ついた人たちを助けるなかで疲れ果て自らも傷つき
深夜にスタッフルームに帰ってきて涙を流す若者たち。

そんな彼らの涙をみながらいろんな話を語り合いながら
励まし、お互い勇気をもらい、なんとか寝袋に寝かしつけ
夜明け前の厳冬のまちを毎週末バイクで走って帰りました。

昨日の京産大の大学院での授業が終わるころでした。
院のゼミクラスの約半分を占める中国からの留学生中から北京からの女子院生が
「ぜひ!みなさんに見てもらいたいので5分だけ時間をください!」と声をかけました。

そう言ってプロジェクターにpptのスライドを見せてくれました。
四川の悲惨な状況の数枚のスライドと荘厳なBGMでした。
終わったあとに「みなさん!ぜひ応援をお願いします…」

つづけてなにか話したかったのでしょうがあとは涙で語れませんでした。
同じ国民が、同胞が、同じ民族が、地獄のような惨状にいる現状を
遠く離れた日本の地で身を焦がす思いで見続けているしかできない辛さ。

今朝の新聞は四川の惨状を伝える記事は1面のトップ記事だけで
ビルマのサイクロンの記事もなにもありません。
急速にメディアの関心が冷えていっているような気がします。

亡くなった方には申し訳ないが生きながらえた人にとって
これからがほんとうに大変になるのです。
悲しみから離脱して明日にむかってどうやって生き抜いていくかが。

神戸の地震を、新潟の地震を、能登の地震をぼくたちは知っています。
なにができるか!なにをしてあげられるか!
ぜひ!生きる勇気を西の空に向かって送り続けていきたいと思います。

今日のケメコ通信ブログ版の写真は「胸に沁みる空の碧さ①~③」です。

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