ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

疲れきった気の弱いおっちゃん

2007-03-27 07:26:31 | D‐ジェネ スペシャル
余震がつづいているみたいです。
電気はつながっているらしいが水がでない。トイレも壊れている。
いつ崩れるかわからない自宅に残って暮らしている方も多いと思います。

阪神大震災でバイクでたまたま駆けつけた住吉小学校のトイレも
水がないため流せなくてボランティアの若者と一緒になって
カチンカチンに固まった汚物をトンカチで取り壊していたことを思い出します。

怖いでしょうね。悔しいでしょうね。心配です。
この歳になってなんでこんな目にあうのかとおもうお年よりも多いでしょう。
なかにはこの4月に1年生になるピカピカさんもいるのでしょうか?

学校がお休みなるときは出張族のサラリーマンにとってはいやな季節です。
新幹線や飛行機が子連れのおかあさん軍団に占拠されるからです。
昔まだ現役のサラリーマンだった頃にえらい目にあったことがあります。

季節は3月、春休み真っ最中の中での東京での出張からの帰りでした。
困難な作業が続き前日にはホテルにも帰れずにほとんど徹夜。
翌日も作業や打ち合わせがつづきようやく最終前の新幹線に乗ることができました。

疲れきっていて翌日も早いので少しでも眠りたいと思って奮発してグリーンを購入。
指定席に座ってはじめて世の中は春休みと実感しました。
大きなディズニーランドのおみやげ袋を持った二組の子連れのおかあさんが
通路をはさんだ隣のシートを占拠しています。

おかあさん同士はオシャベリに夢中で子供たちもはしゃいでいます。
なにやらおかあさんが取り出します。
なんとでてきたのは壁掛けタイプの液晶のテレビモニター。

おかあさんたちが前の座席に座って子供たちは後ろの席。
その子供たちが見えるようにおかあさんの座席の背中にモニターをセット
なんだか嫌な予感がしますが眠りたい一心のぼくは目をつぶります。

走り出した新幹線が小田原を通過する頃だったでしょうか。
うとうとしていたぼくの耳に子供たちの歌声が聞こえてきます。
なんと子供たちはビデオを見ているのです。ディズニーのアニメ。

ミッキーの歌声と一緒にこどもたちも大合唱!
おい!おい!おっちゃんなぁ、つかれきってるねん!
おかあさんはと見るとお二人とも爆睡チュー。

とおりがかった車掌をつかまえて交渉しておかあさんを起してもらいました
しかしモニターの音はイヤホーンにしてもらうことはできましたが
こどもの歌声はとめることはできませんでした。

寝入りばなを車掌におこされたおかあさん。
不機嫌そうにこちらをにらみつけながら思い出したように
「あんたら、もうちょっと静かにしぃいやぁ!こわいおっちゃんがおこるでぇ!」

こわいおっちゃんどころか疲れきった気の弱いおっちゃんは
ついに大阪までまんじりともできずに真っ暗な窓の外を眺めては
窓にうつるこどもたちとおかあさんの寝姿をみつづけておりました。はい。

今日のケメコ通信ブログ版の写真は「花咲く春です①~⑥」です。

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