ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

ええなぁ!ええなぁ!青春してますねぇ。

2008-02-02 07:58:40 | D‐ジェネ スペシャル
「あのぉぉぉ、澤田センセーですよねぇ?」

昨日、京産大に営業力の受講生に呼び出されて掛けられた第一声でした。
「ほんまに営業力を受講してるんかいな?」
「はい!とっていますよ!センセーがいつものスーツ姿じゃないんでぇ」

実は営業力の試験が終わった月曜日にこの女子学生さんからメールが来ました。
「テストの事でお聞きしたいことがあるので、研究室にお伺いしたいのですが」
「ぼくは非常勤講師なので研究室は与えられていないのでメールで質問内容を書いてください」

すると「直接お会いして伝えたい事ですのでよろしくお願い致します」
そんなメールのやりとりがあって昨日の京産大での面談になり
待ち合わせの場所で掛けられて声が冒頭の言葉でした。

確かに授業中のスーツ姿ではなくカジュアルな格好でしたが
こちらも学生さんの顔に見覚えがなくほとんど初対面でしたが
幸いにも相手は女子2名男子1名の3名で来てくれました。

だって大学では女性と二人きりで面談するのは非常に気をつかいます。
なにかがあってセクハラとかになってしまうといけないので
面談する部屋も扉は開けたままでお話をするように心掛けています。

先ず冒頭に「試験についてのお願いや人生相談は受け付けませんよ」と切り出しました。
「それなんですぅ。でもぉぉぉ、お願いしますぅ」
聞くと今回授業中にぼくは何度も試験についての警告を繰り返してきました。

営業力の受講生は3年、4年生です。
特に4年生はもうこの時期にはほとんどシューカツが終わって内定をもらっています。
後は無事試験を受けて単位を取得して卒業をすればいいわけです。

ところが今までにちゃんと単位をとってきてなかったから
4年生になってもぎりぎりの取得状況になっており
もうひとつも落せない状態になっているわけです。

「シューカツが大変で授業にもほとんど出られませんでしたが
無事ナイテーをもらっていますがひとつも単位を落せない状態です。
ほんとうによろしくお願いいたします」

なんてことを解答用紙にメンメンと書き綴ってくる学生が多いのです。
そこで今回は「そんなことを書いてきたら即刻判読を中止して採点をゼロ査定します」と
授業中に何度も警告を繰り返してきていました。

ところがこの学生さんは授業にほとんど出席してていなかったようで
「そんな警告は聞いてねぇよ!」状態だったらしく
今回も解答用紙に泣き言のお願いを書いたらしいのです。

試験が終わってからクラス仲間に警告の話を聞いてえらいこっちゃ!と
パニック状態になって今回のお願いになったということなのです。
非常に低姿勢で今回わざわざ呼び出したことを陳謝しながらの陳情です。

まっ!即刻面談も打ち切ってこの学生さんの採点をゼロ査定しようかとも考えていましたが
大学中の研究室を見て廻ってぼくの研究室が見つからなくてほとほと困り果てて
最後にメールを書いたらしいです。

企業の内定ももらっていて必死さ加減もよく伝わってきます。
ひとりで悩んでくよくよしているんで無くぶつかっていこうとする
その行動力に免じてゼロ査定でなくちゃんと採点することを約束しました。

「ただし、まだ採点が終わってないから単位認定はどうなるかは分からへんでぇ」
「え”ぇぇぇぇぇ!お願いしますぅぅぅ」
今朝メールをチェックすると彼女からのメールが届いていました。

「今日はお忙しい中、お話を聞いて下さってありがとうございました。
先生とお話出来て本当によかったです。楽しかったです。
頑張って卒業します!!」

楽しかったぁぁ?
まぁ、許してあげましょ。
ええなぁ!ええなぁ!青春してますねぇ。

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