川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「森のさんぽ道」と三富新田

2010-10-08 16:41:03 | 川越・近郊
今日も朝から秋晴れです。我が家の二階の屋根と同じ高さまで成長したキンモクセイの花盛りです。香りが我が家は言うに及ばず近所一帯に漂っています。

 この二日間妻にあちこち連れて行ってもらいました。

 
 10月6日(水)晴れ

 川越市南部の初雁高校の近くに「森の散歩道」が出来たと聞いたので早速行ってみた。

 ジョイフル(南文化会館)の脇に駐車場があり、散歩道の入り口はすぐわかる。

 広大な武蔵野の平地林のなかに遊歩道が続いている。落葉樹の森だが手入れが行き届いて

 ないため、樹木や下草が茂るに任されており、川越公園の河川敷の森よりはやや薄暗い感

 じがした。

 遊歩道を歩くと3.4kmになるという。より短いコースもある。

 こんな広い森がよくも残ったものだと感心する。一部は開発されて墓地になっている。

 間違ってコースを外れると農家の裏庭に出る。昔は里山として薪や炭の材料となる大切な 雑木林であったに違いない。

 所々にベンチや方向案内板が設置されている。

 ゆくゆくはこの森全体を「川越市森林公園」(仮称)にする計画があるらしい。地権者と の交渉など難しいことがあるのだろうが、是非、実現させて欲しい。


 ●川越・森のさんぽ道http://cobaton.at.webry.info/200805/article_11.html


 午後は三芳町の上富(かみとめ)を訪ねた。柳沢吉保が川越藩主だった時代に拓かれた「三富(さんとめ)新田」の一番東側で、関越高速道の西側に広がる。

 まず立ち寄ったのは旧島田家住宅。

 ●旧島田家住宅http://www.jade.dti.ne.jp/~miyoshir/shitei/4.html

 ここでは三富新田開発の様子や計画的な地割りを学ぶことが出来る。僕が気に入ったのは土間の囲炉裏に絶えず火があってくすぶり続けていること。家の隅々まで黒光りしている。
 
 家は江戸時代のこのあたりの旧家を移築したもので農家としては豪華だがいまもなんとなく生活のにおいがしている。とれたばかりのサツマイモが土間に転がっている。おばさんが一人管理に当たっておられるがまるでこの家の主婦のようで自然な感じがする。

 屋敷地の後ろには広大な畑が続き、遙か彼方に雑木林が見える。有名な「三富新田の地割り」がこのあたりでは今もはっきりと確かめられる。

 ●三富新田の地割りhttp://www.pref.saitama.lg.jp/page/908-20091216-177.html

 「新田」といっても水に不自由なこの地では水稲は出来ず、地味に適していたサツマイモが栽培され「川越芋」として江戸の人たちに知られることになった。近年、川越観光が盛んになったせいか、芋の栽培が復活し、道路脇には旗が林立している。

 帰りに三富の人々の菩提寺である多福寺に寄ってみた。

 ●多福寺http://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/photo_gallery/tafukuji.html

 川越南部の武蔵野の台地には自転車道がなく敬遠気味だったが、いくらか土地勘も出来たので折に触れて訪ねることにしよう。

 

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