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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

川越祭り

2008-10-16 10:15:08 | 友人たち
 昨日旅行代金の振り込みに街に出た帰りに氷川(ひかわ)神社に寄ってみました。今年の川越祭りは18日(土)19日(日)となっていますがもともと氷川神社の祭礼は14・15日と決まっていたのです。観光対策などのため土日に川越祭りを変更してももともとの祭礼は執り行われているかと思ったのです。
 やはりそのようでした。14日に「例大祭」がありこの日は「奉告祭」があったそうです。神楽殿で能の奉納の最中でした。観客はまばらで空いた床几があったので鑑賞させて貰いました。
 終演間際で「土蜘(つちぐも)」のクライマックスシーンでした。源頼光(みなもとのらいこう)が千筋の糸を投げつつ猛烈に抵抗する蜘蛛(くも)の精霊を退治して意気揚々と都に帰る場面です。
 天照大神(アマテラスオオミカミ・天皇の祖先神)を斎(いつ)き祀る氷川さんの例大祭にふさわしい演目なのでしょう。土蜘蛛とは天皇の政府に反旗を翻す地方の抵抗勢力を象徴しているのでしょう。今時、氷川さんにお参りをしてその祭神に思いをはせる人はいないかも知れませんが、今日はこの奉納能のお陰で考えさせられてしまいました。
 僕は田舎の神社(王子宮)で結婚式を挙げたときに神主の祝詞(のりと)を聞いているうちに初めて「祭神」が天照大神だということにに気づかされました。それ以来、神社の「公式参拝」はしていません。見学したら頭は下げます。僕が知っている父がそうでした。(父にその意味を聞いたことはありません)。
 アイヌや蝦夷(えみし)の勉強をするようになっていた自分がそれらの人々を虐殺・征服した人々の神を拝んでいたのかと驚いたものです。
 それ以後、どこの神社にいっても祭神に興味を持つようになりました。明治の宗教革命で国家神道が猖獗を極め、八百万(やおよろず)の神々を天照大神のもとに従えてしまいました。今もその秩序から自由にはなっていないのでお賽銭をいれて参拝するわけにはいかないのです。お賽銭の一部は神社本庁に上納され国家神道の別格総本山・靖国神社の国家護持運動に使われたりするかもしれないのです。
 皆さんは明治神宮の祭神をご存じですか。靖国神社はどうですか?

 さて、話があらぬ方向にそれてしまいました。今度の土日は川越祭りです。氷川神社の祭礼にかかわる行事には違いありませんが、山車(だし)の引き回しや、「ひっかわせ」など江戸時代から続く川越町人の祭りでもあります。秩父の夜祭りなどと共に一度は見ておく値打ちがあります。「ひっかわせ」を見ていると時の経つのを忘れます。よろしかったらどうぞお出かけください。
 今年は北海道からお客さんがありますのでご一緒で良ければご案内します。遠慮無く声をかけてください。

 川越祭り
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 川越祭り(スナップ)
  
 http://omatsuri2.exblog.jp/blog.asp?iid=&acv=&dif=&opt=2&srl=606429&dte=2004%2D10%2D19+01%3A57%3A06%2E000