くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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どんどん広がる平和運動

2005年06月27日 | Weblog

 6月22日、新日本婦人の会北海道本部副会長、工藤富美子さんによる第7回NPT(核不拡散条約) 再検討会議にむけての、ニューヨーク行動の報告会が清水沢研修センターで行なわれました。

 これは、平和問題でいつもがんばっている「新婦人夕張支部で是非報告会を!」との工藤副会長の強い希望で実現したものです。

 ・・・日本原水協から300人の予定を大幅に上回る、800人をこえる要請団がアメリカ・ニューヨークへ。核兵器廃絶を訴えて、「いま、核兵器廃絶を」の500万筆の署名を携え、アメリカ各地での署名行動やパレード、大集会への参加、各国の国連代表部への要請、アメリカ市民との交流など、さまざまな活動にとりくみました。要請団には全国の新婦人から200人が参加して、地元の新聞にも「全世界から、4万人規模の集会は久しぶり…」と大きく乗ったそうです。・・・

 平和運動も大きく発展していますが、平和運動のHPや、平和を語るHPも、すごい勢いで増え続けています。ほんの少しだけ紹介しますと (下記の青色の文字からジャンプできます。)

「憲法を暮らしに生かす市民の会」

アメイジンググレイスで歌う 峠三吉 「にんげんをかえせ」

不屈 和歌山県版 (他に県内多数の「不屈」ブログ)

戦争を語り継ごうリンク集

非戦つうしん

 さらに、「憲法九条を守れ」の共同も全国の隅々にまで広がり、「九条の会」そして「各地・分野の九条の会」は2千を超え、なお広がり続けています。 

 平和を守り、暮らしを守る運動、HP、本、ビデオ、さらに今度は「漫画で見る憲法問題 みんなで読もう 憲法」が民主商工会から出版されました。

 商店街のラーメン屋さんの元さんとお客、総菜屋のおばあちゃんが、憲法問題をわかりやすく語る15ページほどの漫画です。

 さて、6月議会も終了しました。 今度は、街頭宣伝です。


…改憲が必要ですか?

2005年06月06日 | Weblog
「非戦つうしん」弁護士 毛利正道   より 一部抜粋


改憲をめざす勢力は、海外での実戦行動という狙いをあからさまにしたのでは日本の市民多数が改憲に反対する可能性が強いため、真の狙いを曖昧にし、「日陰者の自衛隊に日の目を見させるための9条2項改正」と強調します。

しかし、これを理由に9条2項を変えて(あるいは2項は変えずに3項を新設して)、「自衛のための戦力(自衛軍=自衛隊)を持てる」との条文にすれば、海外での米軍との実戦行動も「自衛のための戦力としての武力行使」との理由で行われることは、あまりにも明らかです。

「北朝鮮の攻撃から自衛隊が日本を守るには改憲が必要」?…自民党政府は、「北朝鮮が攻めてきたときに日本を守ることは現在の自衛隊と憲法の下でもできる」と言ってきました。それでも改憲しようとするのは、海外の実戦行動が出来るようにするためなのです。

9条の改憲は、自衛隊員に「アメリカの権益のために海外に行って殺し、死ね」と命ずることが、改憲によって実現されることを許すのか否かということです。

これは要するに、自分・子・孫が海外で殺されることを認めるのか、否かの選択を国民に突きつけていることを意味します。子どもを産み育てる女性が、とりわけ「子ども・孫を守りぬく」と必死になって立ち上がりつつあるのも当然です。

さらに、アジア諸国の反応も、自衛隊を認知させるための改憲なら反対の声も起きにくいでしょうが、他国に出かけ他国の人を殺すための改憲ということなら、戦争責任を無視する日本政府の姿勢と重なり、絶対に改憲を許さないとの声が広がるはずです。

事実、小泉首相の靖国参拝、アジア諸国を侵略した戦争への反省をせず、美化するような新しい歴史教科書の問題などによる、アジア諸国からの批判が噴出しています。

このことは、他国との経済交流を通してしか生きられない日本の政府としては、大きな痛手になります。
今の憲法の下でも『専守防衛』はできると強調して来た自民党が、どうしても憲法を変えると言っているのは、イラクでのイギリス軍のように、世界の誰もが反対するアメリカの戦争で、「自衛隊に最前線で戦闘行為をさせて欲しい」と強く言われているためです。

皆さんは自分の子や孫が、人を殺したり、殺されたりすることを許せますか?