くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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無知の民族

2004年06月28日 | Weblog
6月27日の、北海道新聞「はなし抄」ビル・トッテンさんの記事は、「目からうろこ・・・」でした。

 日本経済は15年前より衰退している。それは米国と同じ規制緩和、民営化をしたからで、現状はジャングル、弱肉強食の状態。

 人類が文明社会を築いた一つの理由は、規制で弱肉強食を防ぐこと。なのに、日本はなぜ弱肉強食を許すのか。財界はマスコミを広告で、政治家を献金で買収しているから、一部の政府寄りのマスコミと政治家が、大手企業の味方をするのはわかります。

 でもなぜ、一般国民は許すのか、それは国民が政治に無関心で、政治家に任せてしまっているから。
 問題はその政治家がチンプンカンプンだということ。政治家に会うたびに日米安保条約を読んでいるかきいたら、読んでいたのは共産党の志位委員長だけだった。

 日本の政治家は安保条約で日本の保護が約束されたという。でも、条約にそんな約束は書いてない。
 自民党は国を守るために憲法9条を変えたいといっているが、食料自給率4割では国をまもれない。国を守るなら、敵は誰で、なぜ日本を攻撃するのか考えるべき。欧州は敵を減らし、軍事費も減らしている。

 日本の政治家は、日本は輸出中心の国なので円高は困る、といい、マスコミも記事にし、国民は信じる。しかしこれはウソ。

 日本の国内総生産の輸出分はたった1%。その1%の企業が納める税は、全企業のわずか3%で、従業員数は全産業の1%。

 でも、政府は円高になると円安に誘導する。車やテレビを安く輸出できるが、食料などの輸入品は高くなる。

 昨年、日本政府は円高阻止のため21兆円もの米国債を買った。日本が米国にお金を貸した形になってはいるが、差し上げているのと同じ。
   
日本人はいつの間にか、論理やデーターではなく、印象で物事を判断する民族になってしまった。それは無知の民族になるということです。 …札幌市内の講演から…

無知の民族~悲しいですね…。

投書を下さった一市民様

2004年06月15日 | Weblog
 市民の方から投書が寄せられました。
 内容は、まず、「民報ゆうばり」の内容については、いつも賛同すことばかりであること、
そして敬老パスが百円から二百円に倍増されることについて、さらに通院バスが片道無料から二百円に有料化されることについて

「本当に腹が立ちます。百円玉は一体、昔の一銭くらいにしか思っていないようですね。一割・二割でも反対する時代に、百円を二百円に、無料から二百円にとは、百円玉に対して一体どう考えているのかと思います。」

さらに、
「批判されるだけでなく、是非中止させるとか、改めさせるとか、他党派と一緒になって市民のために努力してほしいものです。
市民の福利につながることには、他の議員さんも一緒になって理事者を納得させるようにお願いします。」とも・・・。

 さて、もちろん議会というのは、市民のために議員が協力しあって物事を決めていく場所ですから、当然私たちは、今までも今後も、他の議員さんたちに協力を求めています。

 しかし、議員それぞれの考え方もあるでしょうし、また、会派としての考え方もあり、少数派の主張はなかなか通りにくいのが実情です。

 民主主義といっても、話し合いがまとまらないときは、多数決で決められますから、自分の考えを反映してくれる議員を増やすしかありません。

 選挙の際の公約だけでなく、任期中どんなことに賛成し、反対したかを調べて慎重に投票することが大切です。

 年金法、有事関連法が成立し、国の舵取りを決める参議院選挙が近づいてきました。
現実をあきらめず、「政治を変えるために、選挙に行く」人を増やすことが重要です。

 もちろん、私たちも全力でがんばります。

簡単ホームページ keikumax@goo

2004年06月01日 | Weblog
 先月二十二日付の朝日新聞の記事「ホームページの簡単作成術」で「無料で簡単に作れ、専門用語も必要ない」とのことだったので、早速チャレンジしてみました。

 つくり方にしたがって作業を進めると、本当に簡単に作れてしまいました。
 メインページに

「平和と暮らしと自由をまもる」文字にするとかたいけど、今、とても必用な気がします。ゆるやかなネットワークをつくりませんか。

と書いてどの程度の人が見に来てくれるのかなと思っていたら、 作った当日だけで51人が、一週間ほどで200人あまりの人が見に来てくれました。

 来てくれた人が掲示板にメッセージを残してくれたり、紹介しあったり、同好の士が集まるといった感じでしょうか。

掲示板や各自それぞれのページにはイラク、年金、教育、憲法、現在の日本、小泉内閣に対する不信・不満が渦巻いています。新聞もテレビも報道には編集がつき物ですが、これはつくった本人以外の編集はありません。(他者による悪意の意図的なアラシは別として。)

内部告発をして会社を首になり、裁判闘争をしている人、「恥ずかしい歴史教科書を作らせない会」というページを運営している人、70近い一庶民という人、本当に様々です。

数日前にこの会社のホームページだけで1万件を超えたとの発表がありました。
アメリカや韓国の大統領選挙にも影響を与え、出版業界にも影響を与える、「不特定多数に向けての電子口コミ」といったところでしょうか。

 中学・高校では生徒のインターネットの使用がかなり自由になってきたようです。
他市なみに、一般市民がインターネットを夕張の図書館や公民館でなどで使えるようになるのは、さて・・・。