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甘いものと政治の話

聖火リレーというよりスポンサーリレー

2021-03-29 03:06:33 | 日記

コロナの感染者が増加傾向にあるなか…聖火リレーがスタートした…

しかし…

聖火リレーというよりは『スポンサーリレー』という様相のよう…

先頭をきって現れたのはランナーではなく大音量の音楽を響かせた『コカ・コーラ』の大型トラック(コンボイと呼ばれる宣伝用の改造車だとか…)。スポンサーリレーは続き…『トヨタ自動車』、『日本生命』、『NTT』…

 (写真は東京新聞より)

コンボイでは、DJが大音量の音楽をかけながら大声でしゃべる…現地では「うるさい」との声があるようだ。

スポンサーの車列、警察車両の30台ほどが過ぎたころに、ようやくランナー…

だそうで…

 (写真は東京新聞)

テレビでは聖火リレーをみて「感動した」といった言葉が大々的に報道されている。ボクとしてはその気持ちはまったくわからないが…でも家族や知り合い、著名人がランナーとして走っていたり、オリンピック・パラリンピックを待ち遠しく楽しみにしている人たちにとっては「感動する」ことなんだろーなと思う。

そこは理解できる。

しかしこのコロナ渦のなかで、スポンサー車両が大音量で音楽を流し、大声をだし、観覧者を煽るというのは

まったく理解できない。

これが組織委員会が言うところの「復興五輪のレガシー」なのだろうか…「コロナ感染者が増え続けている」「第4波の兆し」というニュースの後の「聖火リレー」は違和感しかない…

聖火リレーならぬスポンサーリレーは、近年、「商業主義」「スポンサーファースト」と揶揄されるオリンピックのまさにレガシーだ…

このレガシーに…アメリカ国内で東京五輪・パラリンピックの放送権を持つ米放送局NBC「新型コロナウイルスの恐怖がある中、東京五輪の聖火リレーが始まったが、これは廃止するべきだ」との記事を掲載した。「聖火リレーのスタート地点である福島県は東日本大震災で地震、津波に襲われ、原発事故が起きた場所だ。これは儀式の偽善、危害、不条理を浮き彫りにしているだけでなく、日本が五輪全体を進める上での問題を象徴している」「聖火リレーが新型コロナウイルスの流行を悪化させる可能性がある。日本ではワクチン接種が進んでおらず、五輪が始まるときにワクチン接種が済んでいることはない。五輪の主催者は外国人の観客は日本に入国させないと発表したが、何千人ものアスリート、コーチ、ジャーナリストが入国すると予想されているのに、ワクチン接種を受ける義務はないと言っている」と問題提起している。

NBCは立派なオリンピックのスポンサーだが、きちんと批判もするジャーナリズムもある。しかし日本の報道機関はどうだろうか…

東京オリンピック・パラリンピックは「日本の闇」が映し出されているように思う。 



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