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甘いものと政治の話

日本国憲法は変えた方がいいのか?変えない方がいいのか?

2022-05-03 07:36:44 | 政治

憲法は変えた方がいいのか?変えない方がいいのか?

今日は憲法記念日。つーわけで改めて憲法を考えてみたいと思う。

最初に言っておくと、ボクは改憲派だ。ただ、今「改憲」を唱える人たちとは、内容が違う。

憲法は国の最高法規であって、憲法に沿った形で国の法律はつくられていく。なので、憲法とは国民が守る法律というよりも、国(権力側・国会議員)が守るべき法律といってもいい。

さて、ここでひとつ問題が…いま、憲法って守られているの?

というところだ。

例えば、安倍政権がごり押しした集団的自衛権。集団的自衛権とは、簡単にいえば、日本が直接武力攻撃されなくても、日本と密接にある国が攻撃されれば、武力をもって阻止をしますよ、ということ。武力で紛争を解決しないと誓う憲法9条をもつ国がもてるものではない。普通に考えれば。

国会は、内閣が招集する以外でも、衆参いずれかの議員の4分の1以上の要求があったときに開かなければなりません。ところがこれも近年の自民党政権は無視してきた。民主主義の根幹が捻じ曲げれれているのが現状だと思う。

この国は、憲法が守られていない状態にある。

そしてこの憲法を守っていない人たちの中心である自民党政権が、「憲法を変えよう!」と言っているのだ。最初に書いたけど、憲法とは権力側が守るべきもの。それができない人たちが「憲法を変えよう!」と言っていることにまず危機感をもたないといけない

ウクライナへの侵攻を強行したプーチン大統領は、この布石となることを大規模な憲法改正を通して行っている。大統領権限を強化するとともに、自らの任期を2036年まで延長可能にしたのだ。これを国民投票で、最低賃金の保障や医療の充実など、あからさまな人気とりと一緒に全改正条項の賛否を一括して問い、承認された。

ロシア憲法と国際法が矛盾する場合はロシアの憲法が優先されるとの条項もあり

さらには、ロシア連邦を「千年の歴史によって団結し、我々に理想および神への信仰、ならびにロシア国家発展の継続性を授けた祖先の記憶を保持するロシア連邦は、歴史的に形成された国家の統一を認める」と記し、「ロシア連邦は祖国の防衛者を追悼し、歴史的真実の保護を保障する。祖国防衛に関する国民の功績の意義を貶めることは、認められない」とした。

愛国心と復古的な内容が目立ち、(プーチン大統領の考える)歴史観や国家観を否定することは許されないという宣言のようになっている。

さてここまで読んだら、ぜひ自民党の憲法改正草案を見てみてほしい。そしていまの日本国憲法とも見比べて何が変えられているのか、きちんと見てほしい。

いま話題になっているのは、緊急事態条項だが、これ自体が私たちの行動を制限するものだ。中国ではいま、「ゼロコロナ政策」で、一歩も家からでれないような強力なロックダウンが行われているが、こういったこともできるようになるのだ。そういった国にしたいのか?ということだ。

安倍元首相の演説をヤジっただけで、警察に排除されるような時代だ。緊急事態を理由にどんな公権力を使われるかわからんよ?

ボクはいまの憲法を「守る」とともに「育てていく」ことが大事だと思う。いまの憲法も完璧ではない。だから変えるときもくるだろうとも思うし、変えていくべきだと思う。

でも「いま」ではないし

この自民党政権の元でも「ない」