higher ground

甘いものと政治の話

アスリートのために使いなよ

2021-08-09 19:31:55 | 日記

IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は、IOC総会で五輪運動の発展に寄与したことを称える「五輪オーダー(功労章)」で最高の金章を、菅さん(首相)と小池さん(都知事)に授与するらしい。

なるほど、一泊300万円もする高級ホテルでもてなしを受けた「お礼」というわけか。なんてわかりやすいんだw

とにかく問題だらけの大会だった。そもそものはじまりは、竹田恒和・元招致委員会理事の東京オリンピック・パラリンピック招致をめぐる贈賄疑惑。現在、フランス司法当局の捜査を受けているが、その弁護費用の約2億円全額をJOC(日本オリンピック委員会)が負担している。

…あの…そのお金、選手のために使ってあげてください。と言いたい。このオリンピックは何かと『アスリートファースト』を掲げていたが、ほんと、アスリートファーストとはほど遠い大会だった。7日の午前7時からスタート予定だった女子マラソンは前日の夜に突然、午前6時スタートに変更。暑さ対策のためと理由を挙げているが、そんなことは当の昔からわかっていたことじゃないか。なんにも考えてな、ほんと。

男子マラソンでは、出場した選手106人のうち約3割の30人が途中棄権。まったくフェアでない環境に、海外メディアからは批判の声があがっていた。テニスのメドベージェフ選手(世界ランキング2位)は「今までで最悪の暑さだ」と不満をあらわにした。招致ファイルのなかでは「温暖で適した環境」と書いていたというから嘘もいいところだ。招致の段階から『アスリートファースト』とはかけ離れたところにいたのだ。