higher ground

甘いものと政治の話

引導を渡せる奴はいないのか?

2021-02-04 17:02:48 | 日記

「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」「女性の理事を増やす場合は発言時間の規制を促しておかないとなかなか終わらないので困る」

そう言い放った人物がいる。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長だ。

この発言は国内だけでなく、ロイター通信やNYタイムズなど海外メディアも取り上げ、世界に恥をさらしている。

そもそもなぜこの人が組織委員会の会長なのだろうか?森喜朗(この際呼び捨て)と言えば、ソチオリンピックのフィギュアスケート女子ショートプログラムで、真央ちゃん(浅田真央さん)が転倒し16位発進となったとき、「あの子、大事なときには必ず転ぶ」と発言した人物だ。

アスリートの気持ちも、ひとの気持ちもわからんような奴が大会組織委員会にいること自体が間違いだ。

なぜこの人を大会組織委員会の会長なんぞにしたのだろうか?そして、こういった発言を容認(辞めさせないということは容認でしょ?)する大会組織委員会もJOCも、森喜朗の所属政党である自民党も何を考えているのだろうか。

組織のなかから引導を渡すひとが現れないというのは…絶望的でしょ、もはや

釈明する森喜朗もひどい…「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということを言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」…

それを蔑視というんだよ。

森喜朗の発言は、いまの日本社会をもろにあらわしているように思う。なぜ男性だけでいいのか?なぜ発言してはいけないのか?「差別」が萬栄し、多様な意見を共有できないのは「民主主義」が根強いていない証拠だ。

ちなみに男女格差を示すジェンダー・ギャップ指数→日本は153か国中121位です。