あ ど れ な り ん

主にブルベを中心に趣味と日頃の鬱憤を晴らすために書こうと思います。

2018 RM0810 R札幌 2400 / Around Hokkaido 2400 その11 根室~釧路

2020-05-09 16:19:35 | ブルベ
8月18日。スタートから9日目。
9日目は本来であれば3時起きで納沙布岬を周り、その後、浜中、釧路で仮眠、帯広へゴールの予定だった。

当日は7時起きだったと思う。
宿の人とは昨晩は殆ど話せなかったので朝食を食べながら、ブルベの事を話した。
45分頃には出る予定だったが、鼻血が出て来てしまい、横になることにした。
左側は手術をしたので、何かきっかけが無くても出てしまうことがある。
この日はそれだった。
普通の鼻血であれば15分ほどすれば収まるが、なかなか収まらないので焦ってしまった。
またDNFが頭にちらついたが、30分以上も経ってから何とか収まり、8時30分を過ぎて出発することができた。
納沙布岬から同じ場所に戻ってくるので、不要な一部の荷物を宿に残しておいた。
民宿たかの

晴れているが風が冷たく、レインウェアを羽織った記憶がある。
1時間ちょっとで納沙布岬に到着した。意外と遠かった。

2097.9km地点。8つ目のフォトチェックポイントととなる。

本土最東端(2020年現在)


根室の市街地の近くのどこか


この後は一旦、宿に戻って荷物を回収した。
途中で間食を食べ、一路、浜中(霧多布)へと向かう。
この区間は民家、商店が無い。そういった意味で気をつけて走らなければならない区間だ。

昼になって気温も上ってきて暑さを感じた。
この日は弱い向かい風か横風だった気がする。
釧路までは起伏が激しいので、順調に進むのが難しい区間だ。
海岸沿いを走っている間は木々が無く、一つ先の道路の起伏が見えた。
落石というところから、若干内陸に入ると木々の間を走る道路になった。
巡航中の最高速度は22km。体温が上がらないせいもあるだろう、
木陰の間を走っている間は若干肌寒く感じた。
車の通りも少ないので熊が出るのではないかとヒヤヒヤしながら走った。

こんな感じの道が何キロも続く


海沿いはこんな感じ


やがて、浜中(霧多布)に到着。
コンビニで飯を食っていると、吉田さんからSMSで今どこに居るのか問い合わせが来た。
現在の場所を返すと、この先は熊出没区間なので日が明るいうちに抜けるように言われた。
それを早く言ってよと思ったが、北海道はどこもそうなのだろう。
どこが危ない地域なのかは調べておいたが、全区間を把握するのは難しい。
「無理せず、とにかくゴールすることだけを考えましょう。」と言われた。
この時までは、打ち上げには出たいと思っていたが、無理だと悟った(打ち上げ開始は翌日の昼)。
釧路で一泊することに決め、PCの近くに宿を取った。

浜中はモンキー・パンチの出身地でルパン三世の登場人物の旗(?)が飾られている。
それがフォトチェックポイントとなっている。
2187km地点。時間はちょうど16時。

次元、五右衛門、不二子も居ましたよ。


今日はまだ85km有る。
先を急がなくてはならないが、9日目になって、ついに右足だけでなく左足も痛くなってきた。
もう、まともにペダルを回せない。
走り始めて数キロの琵琶瀬展望台というところでクリートをいじるとかしてみた。
何とか再始動。
熊に怯えながら走ったはずだが、次の記憶は厚岸のコンビニまで飛ぶ。

厚岸のコンビニに着いた頃にはすっかり日が暮れ、寒くなっていた。
この日はここからも辛かった。
気温がどんどん下がり、厚岸から10kmほど先の尾幌というところで、遂に10℃を下回って9℃になってしまった。

 え?まじかよ?

日にちは8月18日。標高も10mくらいのはず。
予報は11~12℃だったし、低地でこの日付でこんなにも寒くなるとは思いもしなかった。

釧路までの国道44号の途中は名前は無いが峠のようなところを通る。
そこはもっと寒いということではないだろうか?
着られるものは全部着て、顔にも手ぬぐいを巻いて走った。

やがて上述の峠の様なところに着くのだが、ここは標高は明らかに高いのに気温は11℃になっていて混乱した。
実際、先程より暖かく感じる。
北海道とは本当に不思議な土地だと思った。
ここに来て、またクリートをいじった事を覚えている。

寒さに耐えながら、何とか釧路に到着。
寒かったので、うどんを食べたいと思って店の前まで行ったが自転車の置き場所がない。
諦めてコンビニで飯を買って、宿に行くことにした。

22時前、2272.9km地点。PC9のセブンイレブン釧路寿町店に到着した。
本当は仮眠だけでさっさとゴールしたかったが、この寒さと両膝の痛みでは途中で野垂れ死にしてしまう。
今日も200km走ったので十分だろう。

その後は急遽予約した宿へ。
しかし、宿に着いて、目が点になった。

 ふ、古い… (;・Д・)

扉を開けると、変な匂いが…

 カ、カビくせぇぇぇぇぇ!!!! ∑(`ロ´;)

昭和だ。完全に昭和だ。自分の推測だと30年代の建物じゃないかと思う。
玄関には誰のものと分からないくらい靴や物が雑然と置かれたりしていて、人を向かい入れる「宿」とはとても思えない。
一時的な滞在なので安い所を選んだが、限度というモノがある。
ツーリスト達がまとまって泊まるライダーハウスという扱いらしく、個室素泊まり2500円くらいだっただろうか。
安いのだから文句を言うなと言われるかもしれないが、Googleレビュー3.7は信じられない。
なんで3以上の採点なのか不思議でならない(飯が旨いらしい)。
おばさんは良い人だったけど、呼んでも誰も出てこないし。
銀燐荘

部屋もカビ臭かったが、暖房が効いて暖かい。寒さを凌げるだけでも良しとしなければ。
風呂には入らず、体拭きシートを使った記憶が有る。
ついに明日がゴールだ。とにかく寝て、明日に備えよう。
疲れているのだから当然だ。布団に入ったら直ぐに寝入ってしまった。


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