だいぶ前に書き上げたのにアップしていなかった。
最後に酷いオチ(?)が有るので、このエントリーを読み始めてしまった貴方は、最後まで読んで欲しい。
コースは京都~富山県高岡市の往復で往路は鯖街道、復路は琵琶湖周りで帰ってくる。
獲得標高は4,500㍍と600㌔としての難易度は平凡かと考えられる。
今年初めての600で、2400までの期間やら、PBP優先権の1000のことを考えると、なんとか一発でSRを取得したいところだった(PBP優先権にSR取得が必要無いと知ったのはこのブルベの出発時)。
が、しかし、2日ほど前から風邪を引いてしまう。
DNSも考えたが、当日になったら多少は良くなるかも?
四国の時みたいに走ってたら良くなるかも?
苦労してとったホテルの事もあるし?
何より、自分の限界はどこら辺に有るのかを知りたいと思った。
走らないで後悔するより、走って後悔したい。
まあ無理なら途中で止めれば良いんだし。
そういう訳でスタート地点に行ったが、風邪の状態は変わらず。
多分微熱有り。少しフワフワする感じで、力は入る感じが無かった。鼻水、痰が一定間隔で出ていた。
スタート地点ではあおばの400でお会いした方に再開し挨拶だけした。
他の人より10分早くスタート。
この10分が後々ジャブのように効いた。
最初に途中越、花折峠へと向かう。それ程急斜面ではないので淡々と。
しかし、寒い。8℃。他の人も言っていたが初日は寒かった。
下りでウィンドブレーカーを羽織った。
途中、トイレストップと元から決めていたコンビニでストップ。
その後檜峠を超えてPC1にたどり着いた。
時間は体調の割には普通の遅さ。
うどんを食ったが、寒い。
日当たりでないと座ってられなかった。
PC2へ。途中のことは余り良く覚えてないが、向かい風が強かった気がする。
1時間の貯金状態で到着したような。
PC2から18㌔の国道上、対抗車の車が過ぎ去った瞬間、その車の後ろから右から左へ黒い生き物が道を走って横断した。
自分からは30mくらいだったと思う。
そのシルエットから一目で熊と分った。
が、野生の(・(ェ)・)に遭遇したのは過去に一回だけ。しかも遠くだった。
自身がないので、走り去った茂みを見ると…
熊と目が合った。
あれ、ヤバイかも(;´∀`)?
走っている途中だったのでさっさと行き過ぎた。
その先の道で地元のおばちゃんに聞くと時々出るとのこと。
さっき見かけたことを伝えて走り去った。
PC3。待っていたのは一人の参加者と今野さんだけだった。
今日はみんな早い。
しかし、このスピードでも一時間以上の貯金ができた。
この後は平地が多くなるので、なんとか寝る時間は確保出来そうだった。
山中温泉は良い所だった。いつか観光に来たいと思っていたら最初のミスコース。
体調が悪いのだからもっと集中すべきだった。
二人組を連れて来てしまった。
その後から徐々に力が入らなくなってきた。
追い風なのにも関わらず伸びない。
PC4は金沢市内。若干の貯金は出来たものの、ここからの往復90㌔で最低限1時間の貯金がないとネカフェでの仮眠が難しくなってしまう。
しかも、寒いのにも関わらずあっさりした物が食べたくてざるうどんを買ってしまう。
ここは何でもいいから温かいものにすべきだった。
この後は本格的に力が入らない。何とか惰性で回しているが力強さは皆無。
途中の天田峠が辛かった。特に下りが寒い。気温以上に寒く感じる。
それで体力を奪われてしまう。
しかも、辛い辛いと必死になっていたら、またもミスコースをしてしまった。
この状況で手痛いミス。
折り返しの高岡駅までは平坦だが、全く足に力が入らない。
ミスしたのも有るが、全く貯金が増えない。
なんと貯金が1時間を切っている。
これはまずい。
急いで、折り返した。この時点で最後尾だった。
しかも雷が鳴り、雨がパラついてきた。
こ、これは益々やばい。
さっきの天田峠(復路)はなんとかクリアしたものの、今度は向かい風。
体に全く力が入らず、時々足を止めた。
一度は自転車を降りて数メートルだが押し歩いた。
もうとりあえず休みたい。
イートインのあるコンビニがないか見て回りながら走ったが無い。
そんな感じでフラフラになりながらも金沢市内まで戻って来た。
PCの少し手前になか卯が有ったので、そこに入った。
温かいところで温かいものをゆっくり食べたい。
周りの眼など気にする余裕もなく、反射ベスト着用のまま店内に入った。
はいからうどんを頂く。
これで一心地ついた。
PC6に到着。さっき休んだので直ぐに出発。
カフェインの錠剤を飲んだ。
とにかく先に進んで休める所が有れば休む。ダメになったら止まろう。
これだけ考えて走り始めた。
どれくらい走ったか。間もなくしてイートインの有るファミマを見つける。
これ幸いと思い、買い物をしてイートインスペースに入ると一人の参加者が自分に挨拶をしてきた。
その人とは四国1000の時、四万十川を一緒に集団で走っていたうちの一人、Mさんだった。
リーダー格の人でよく覚えていた。
思わず「あっ!!」と指まで指してしまった。
こんな偶然も有るのかと思ったけど、そういえば股が痛くてずっとダンシングしてた人も居たような気がしたし、
そもそも同じ近畿主催のブルベなのだから、そんなに偶然でも無いのかも。
自分は寝ることを告げ、直ぐに机に突っ伏した。
20分。熟睡とは行かないが何とか気は失った。
起きてみると、なんとまだMさんが居る。
この後集団で走るから付いてこないかという。
おそらく付いて行けないだろうと思ったが、取り敢えず後ろに付かせて貰った。
先頭Mさん。女性3~4人。自分。という隊列で進んだ。
寝たおかげか、カフェインが効いたのかなんとか付いて行けるくらいには回復。
隊列の後ろなので殆ど風の影響を受けずに進むことができた。
女の人の後ろというのが情けない。
K子さんなんてフラペだ。
向かい風が酷くなると直ぐに自分だけ離されるという、苦しい走りが続いた。
つか、彼女らは何でそんなに向かい風に強いんでしょうか?
PC7。1時間前に到着。アンダーのレインウェアを脱いだのはここだったか?
代わりに買っておいた女性用のストッキングを履いてからCWXのロングタイツを履いた。
微熱の自分にはいい感じで暖かい。しかし160㌢の自分でもMサイズは小さかったモヨン。
この後も頭に「必死」を念じながら付いて行くのだった。
PC8もMさんの引きのお陰で1時間前到着。
残り150㌔。
この頃は鼻が酷くて、中が切れており、鼻水に血が混じっていた。
今年ブルベを初めて、なんとこのブルベでSRを達成しようとしているMちゃんが一言。
「流石に600㌔って長いですね(;´∀`)」
それは400走った時に気づけよ!!!(心の声)
そして大きな峠あと2つというところまで来た。
栃ノ木峠は去年の最後のブルベ。中部400で登ったところだ。
余り苦しんだ記憶がない。
それ程でもないかなと思っていたら、思ったよりきつい。
実はこの集団の中に同じ400を走っていた女性ことトントンが混じっていた。
「こんなにきつかったっけ?」
「多分登り口が違うんじゃないかな~?」という。
いや、そんなはずはない。ルートはここしか無いはず…。
最初は調子良く登っていたが、徐々にスピードが落ちていった。
息が続かない。
結局、最後尾でやっとのことで峠に到達した。
頂上の看板
みんなで記念撮影と、自分は余呉高原リゾートの写真を撮影した。
このブルベ初の写真撮影だった。
下りはダラーっと爽快に下る。
直ぐに木ノ本に着くと思っていたが思ったより遠かった。
斜度も緩く、思ったより漕がないとダメだった。
全く記憶に無い…。
間もなくして最後のPC、PC9に到着した。
この時点で1時間半の貯金。
最初は勘違いして3時間半と思ってしまった。
いかにぼーっとしていたかが分かる。
ここで大休憩をするようだ。
最初にレシート記入のためにビワイチゼリーを購入した。
結構、おいしかった。
食事は稲荷。まあまあ美味しく頂けた。
ここまで食欲が無くならなかったのが走ってこれた要因だと思う。
その後、大阪のYさん、近畿の重鎮(今野さん談)Fさんも加わり7人の隊列で琵琶湖畔を走る事となった。
走り始めて、サドルバッグが開いているとの指摘を受け、早速隊列を離れてしまう。
しかし、ゆっくり進行のため難なく追いつくことができた。
が、しかし、今度はパシューンンンンという、キレイな音を立ててYさんの後輪がパンクしてしまう。
タイヤ嵌めに戸惑うYさん。いつもは手で行けるが今日は嵌まらないという。
見てられなくなり、自分がレバーを使って入れた。
この集団の中でなんとか役に立つことが出来て良かった。
しかし、戸惑ってしまったので貯金を切り崩してしまった。
最初はトントンが、後からYさんが穴埋めのために引いてくれたのだった。
おうおう、これがブルベの醍醐味じゃねーか!
何故がテンションが上がり、少しスピードアップした集団にも付いて行くことができた。
ビワイチゼリーが良かったのだろうか?
いや、多分、ミネラルと塩分の両方が足りていなかったんだと思う。
実はまたやってしまうところだった。
琵琶湖大橋の直前でまた休憩。
最後の比叡山の登りへと向かった。
本格的な登りに入る前に絶壁が待っていた。
これは予想外だった。
にわかに殺意が湧き上がる。
が、その後は普通に殺意が湧いた。
見上げるような坂しか見えない。
ほんの数キロだがいつ着くのやら。
思ったより寒かったので途中でレインウェアを羽織った。
坂の途中から
押し歩こうかとも思ったがそれ程の坂でもない。
絶壁に見えるが、何故か最小ギアでなくとも登れる。
我慢して最後まで登り切った。
頂上ではみんなが待ってくれていた。
「遅くなってすみません」と謝るとと、
「いいえー」と言ってくれた。
あたたかい〜(´;ω;)
比叡山の頂上
みんなで一斉に下りに入り、間もなくしてゴール地点のTraditional House 2に到着した。
39時間半。
長く辛かったが、猛烈に中身の濃い600㌔を走り切った。
今回は間違いなく集団で引いてくれたおかげだ。
元は全く知らない人同士で集団で走るというブルベらしい経験ができたのは楽しかったし貴重な経験だった。
今野さん始め、オダックス近畿のスタッフの皆さん。
そして、一緒に走ってくれたみなさんお疲れ様でした。
最悪(?)のオチ
実はその二日後、検査入院だったのだけど病院に居ると風邪がぶり返してしまい、
顎がガチガチ言うくらい酷い状況になってしまった。
医者が聴診器を当てると…
「あれー、肺炎かな?」
「は?(;;;^ν^)」
「胸のCTスキャン撮ってきて」
検査の結果、肺炎に掛かっていたことが判明。
おかげで検査入院以外に更に二日間入院し、
会社も一週間休む羽目になってしまった。
検査入院していたのは不幸中の幸いだったものの、
金は掛かるわ、仕事は遅れるわでオレの中での経済損失がとんでもないことになってしまった。
しかも、その後まるまる一ヶ月運動が出来なかった。
どれくらいが限界か?体が止まるまで最後まで諦めずに走ろうと思ってはいたが、
まさか肺炎に掛かるまで無理しているとは思わなかった。
幸か不幸か、リアルに自分の限界が判明した訳だ。
これ以上ブルベで無理するのは止めよう。
そう心に誓ったのだった。
最後に酷いオチ(?)が有るので、このエントリーを読み始めてしまった貴方は、最後まで読んで欲しい。
コースは京都~富山県高岡市の往復で往路は鯖街道、復路は琵琶湖周りで帰ってくる。
獲得標高は4,500㍍と600㌔としての難易度は平凡かと考えられる。
今年初めての600で、2400までの期間やら、PBP優先権の1000のことを考えると、なんとか一発でSRを取得したいところだった(PBP優先権にSR取得が必要無いと知ったのはこのブルベの出発時)。
が、しかし、2日ほど前から風邪を引いてしまう。
DNSも考えたが、当日になったら多少は良くなるかも?
四国の時みたいに走ってたら良くなるかも?
苦労してとったホテルの事もあるし?
何より、自分の限界はどこら辺に有るのかを知りたいと思った。
走らないで後悔するより、走って後悔したい。
まあ無理なら途中で止めれば良いんだし。
そういう訳でスタート地点に行ったが、風邪の状態は変わらず。
多分微熱有り。少しフワフワする感じで、力は入る感じが無かった。鼻水、痰が一定間隔で出ていた。
スタート地点ではあおばの400でお会いした方に再開し挨拶だけした。
他の人より10分早くスタート。
この10分が後々ジャブのように効いた。
最初に途中越、花折峠へと向かう。それ程急斜面ではないので淡々と。
しかし、寒い。8℃。他の人も言っていたが初日は寒かった。
下りでウィンドブレーカーを羽織った。
途中、トイレストップと元から決めていたコンビニでストップ。
その後檜峠を超えてPC1にたどり着いた。
時間は体調の割には普通の遅さ。
うどんを食ったが、寒い。
日当たりでないと座ってられなかった。
PC2へ。途中のことは余り良く覚えてないが、向かい風が強かった気がする。
1時間の貯金状態で到着したような。
PC2から18㌔の国道上、対抗車の車が過ぎ去った瞬間、その車の後ろから右から左へ黒い生き物が道を走って横断した。
自分からは30mくらいだったと思う。
そのシルエットから一目で熊と分った。
が、野生の(・(ェ)・)に遭遇したのは過去に一回だけ。しかも遠くだった。
自身がないので、走り去った茂みを見ると…
熊と目が合った。
あれ、ヤバイかも(;´∀`)?
走っている途中だったのでさっさと行き過ぎた。
その先の道で地元のおばちゃんに聞くと時々出るとのこと。
さっき見かけたことを伝えて走り去った。
PC3。待っていたのは一人の参加者と今野さんだけだった。
今日はみんな早い。
しかし、このスピードでも一時間以上の貯金ができた。
この後は平地が多くなるので、なんとか寝る時間は確保出来そうだった。
山中温泉は良い所だった。いつか観光に来たいと思っていたら最初のミスコース。
体調が悪いのだからもっと集中すべきだった。
二人組を連れて来てしまった。
その後から徐々に力が入らなくなってきた。
追い風なのにも関わらず伸びない。
PC4は金沢市内。若干の貯金は出来たものの、ここからの往復90㌔で最低限1時間の貯金がないとネカフェでの仮眠が難しくなってしまう。
しかも、寒いのにも関わらずあっさりした物が食べたくてざるうどんを買ってしまう。
ここは何でもいいから温かいものにすべきだった。
この後は本格的に力が入らない。何とか惰性で回しているが力強さは皆無。
途中の天田峠が辛かった。特に下りが寒い。気温以上に寒く感じる。
それで体力を奪われてしまう。
しかも、辛い辛いと必死になっていたら、またもミスコースをしてしまった。
この状況で手痛いミス。
折り返しの高岡駅までは平坦だが、全く足に力が入らない。
ミスしたのも有るが、全く貯金が増えない。
なんと貯金が1時間を切っている。
これはまずい。
急いで、折り返した。この時点で最後尾だった。
しかも雷が鳴り、雨がパラついてきた。
こ、これは益々やばい。
さっきの天田峠(復路)はなんとかクリアしたものの、今度は向かい風。
体に全く力が入らず、時々足を止めた。
一度は自転車を降りて数メートルだが押し歩いた。
もうとりあえず休みたい。
イートインのあるコンビニがないか見て回りながら走ったが無い。
そんな感じでフラフラになりながらも金沢市内まで戻って来た。
PCの少し手前になか卯が有ったので、そこに入った。
温かいところで温かいものをゆっくり食べたい。
周りの眼など気にする余裕もなく、反射ベスト着用のまま店内に入った。
はいからうどんを頂く。
これで一心地ついた。
PC6に到着。さっき休んだので直ぐに出発。
カフェインの錠剤を飲んだ。
とにかく先に進んで休める所が有れば休む。ダメになったら止まろう。
これだけ考えて走り始めた。
どれくらい走ったか。間もなくしてイートインの有るファミマを見つける。
これ幸いと思い、買い物をしてイートインスペースに入ると一人の参加者が自分に挨拶をしてきた。
その人とは四国1000の時、四万十川を一緒に集団で走っていたうちの一人、Mさんだった。
リーダー格の人でよく覚えていた。
思わず「あっ!!」と指まで指してしまった。
こんな偶然も有るのかと思ったけど、そういえば股が痛くてずっとダンシングしてた人も居たような気がしたし、
そもそも同じ近畿主催のブルベなのだから、そんなに偶然でも無いのかも。
自分は寝ることを告げ、直ぐに机に突っ伏した。
20分。熟睡とは行かないが何とか気は失った。
起きてみると、なんとまだMさんが居る。
この後集団で走るから付いてこないかという。
おそらく付いて行けないだろうと思ったが、取り敢えず後ろに付かせて貰った。
先頭Mさん。女性3~4人。自分。という隊列で進んだ。
寝たおかげか、カフェインが効いたのかなんとか付いて行けるくらいには回復。
隊列の後ろなので殆ど風の影響を受けずに進むことができた。
女の人の後ろというのが情けない。
K子さんなんてフラペだ。
向かい風が酷くなると直ぐに自分だけ離されるという、苦しい走りが続いた。
つか、彼女らは何でそんなに向かい風に強いんでしょうか?
PC7。1時間前に到着。アンダーのレインウェアを脱いだのはここだったか?
代わりに買っておいた女性用のストッキングを履いてからCWXのロングタイツを履いた。
微熱の自分にはいい感じで暖かい。しかし160㌢の自分でもMサイズは小さかったモヨン。
この後も頭に「必死」を念じながら付いて行くのだった。
PC8もMさんの引きのお陰で1時間前到着。
残り150㌔。
この頃は鼻が酷くて、中が切れており、鼻水に血が混じっていた。
今年ブルベを初めて、なんとこのブルベでSRを達成しようとしているMちゃんが一言。
「流石に600㌔って長いですね(;´∀`)」
それは400走った時に気づけよ!!!(心の声)
そして大きな峠あと2つというところまで来た。
栃ノ木峠は去年の最後のブルベ。中部400で登ったところだ。
余り苦しんだ記憶がない。
それ程でもないかなと思っていたら、思ったよりきつい。
実はこの集団の中に同じ400を走っていた女性ことトントンが混じっていた。
「こんなにきつかったっけ?」
「多分登り口が違うんじゃないかな~?」という。
いや、そんなはずはない。ルートはここしか無いはず…。
最初は調子良く登っていたが、徐々にスピードが落ちていった。
息が続かない。
結局、最後尾でやっとのことで峠に到達した。
頂上の看板
みんなで記念撮影と、自分は余呉高原リゾートの写真を撮影した。
このブルベ初の写真撮影だった。
下りはダラーっと爽快に下る。
直ぐに木ノ本に着くと思っていたが思ったより遠かった。
斜度も緩く、思ったより漕がないとダメだった。
全く記憶に無い…。
間もなくして最後のPC、PC9に到着した。
この時点で1時間半の貯金。
最初は勘違いして3時間半と思ってしまった。
いかにぼーっとしていたかが分かる。
ここで大休憩をするようだ。
最初にレシート記入のためにビワイチゼリーを購入した。
結構、おいしかった。
食事は稲荷。まあまあ美味しく頂けた。
ここまで食欲が無くならなかったのが走ってこれた要因だと思う。
その後、大阪のYさん、近畿の重鎮(今野さん談)Fさんも加わり7人の隊列で琵琶湖畔を走る事となった。
走り始めて、サドルバッグが開いているとの指摘を受け、早速隊列を離れてしまう。
しかし、ゆっくり進行のため難なく追いつくことができた。
が、しかし、今度はパシューンンンンという、キレイな音を立ててYさんの後輪がパンクしてしまう。
タイヤ嵌めに戸惑うYさん。いつもは手で行けるが今日は嵌まらないという。
見てられなくなり、自分がレバーを使って入れた。
この集団の中でなんとか役に立つことが出来て良かった。
しかし、戸惑ってしまったので貯金を切り崩してしまった。
最初はトントンが、後からYさんが穴埋めのために引いてくれたのだった。
おうおう、これがブルベの醍醐味じゃねーか!
何故がテンションが上がり、少しスピードアップした集団にも付いて行くことができた。
ビワイチゼリーが良かったのだろうか?
いや、多分、ミネラルと塩分の両方が足りていなかったんだと思う。
実はまたやってしまうところだった。
琵琶湖大橋の直前でまた休憩。
最後の比叡山の登りへと向かった。
本格的な登りに入る前に絶壁が待っていた。
これは予想外だった。
にわかに殺意が湧き上がる。
が、その後は普通に殺意が湧いた。
見上げるような坂しか見えない。
ほんの数キロだがいつ着くのやら。
思ったより寒かったので途中でレインウェアを羽織った。
坂の途中から
押し歩こうかとも思ったがそれ程の坂でもない。
絶壁に見えるが、何故か最小ギアでなくとも登れる。
我慢して最後まで登り切った。
頂上ではみんなが待ってくれていた。
「遅くなってすみません」と謝るとと、
「いいえー」と言ってくれた。
あたたかい〜(´;ω;)
比叡山の頂上
みんなで一斉に下りに入り、間もなくしてゴール地点のTraditional House 2に到着した。
39時間半。
長く辛かったが、猛烈に中身の濃い600㌔を走り切った。
今回は間違いなく集団で引いてくれたおかげだ。
元は全く知らない人同士で集団で走るというブルベらしい経験ができたのは楽しかったし貴重な経験だった。
今野さん始め、オダックス近畿のスタッフの皆さん。
そして、一緒に走ってくれたみなさんお疲れ様でした。
最悪(?)のオチ
実はその二日後、検査入院だったのだけど病院に居ると風邪がぶり返してしまい、
顎がガチガチ言うくらい酷い状況になってしまった。
医者が聴診器を当てると…
「あれー、肺炎かな?」
「は?(;;;^ν^)」
「胸のCTスキャン撮ってきて」
検査の結果、肺炎に掛かっていたことが判明。
おかげで検査入院以外に更に二日間入院し、
会社も一週間休む羽目になってしまった。
検査入院していたのは不幸中の幸いだったものの、
金は掛かるわ、仕事は遅れるわでオレの中での経済損失がとんでもないことになってしまった。
しかも、その後まるまる一ヶ月運動が出来なかった。
どれくらいが限界か?体が止まるまで最後まで諦めずに走ろうと思ってはいたが、
まさか肺炎に掛かるまで無理しているとは思わなかった。
幸か不幸か、リアルに自分の限界が判明した訳だ。
これ以上ブルベで無理するのは止めよう。
そう心に誓ったのだった。