あ ど れ な り ん

主にブルベを中心に趣味と日頃の鬱憤を晴らすために書こうと思います。

BRM1006徳島1000 四国一周 その2

2018-02-12 19:10:44 | ブルベ
ネットカフェではアルミ箔のエマージェンシーシートを半折りにして体に掛けていたが
店内は思ったより暖かく、エマージェンシーシートでは熱くなり過ぎてしまい、熟睡することができなかった。
ちょっと失敗。
この後に不安を残すこととなってしまった。
ここで危なかったのは、目覚ましの設定を失敗していたこと。
念の為スマホで2つ設定しておいたが、早い方は平日のみ鳴るようになっていた。
もう土曜日になっていたので鳴らなかったのだった。
一度横になった後に2つ目を設定しておいて良かった。

焦って店を出てルートに復帰。
通過チェックポイントである、三崎港に向けて再スタートを切った。
松山市駅のファミマに向かうと、参加者の一人が写真を撮っていた。
余裕だなあ。3時スタートか、しっかり寝たのだろう。
コンビニにて朝食と補給食を購入。
口が乾いて唾液が全く出ない。
モグモグしているうちに出発しなければならない時間が過ぎてしまった。
参加者も横を通り過ぎて行く。
仕方ないので走りながら食べることにした。
この時点での平均移動時速は15.8㌔だったと思う。
寝たにしては上出来だ。

やはり松山駅付近で寝ていた人が多かったらしく何人かの人と一緒になった。
海沿いに行く途中20㌔前後で走っているペアと遭遇した。
後ろに付いて行きたかったが随分とゆっくり走っている。
きっと寝ないで走っても大丈夫な類いの人達なのだろう。
このペースだとPC6の雪の宿がギリギリになってしまうので直ぐに追い抜いてしまった。
その後この二人と、すれ違ったりしたかな?よくわからない。

途中の海岸沿い。


次に記憶が有るのは三崎港へ向かうT字路のところだ。
右折して三崎港へ行き、折り返しこの場所に戻ってくる。
左折した先にローソンが有るので一旦トイレ休憩して軽く食事をし、補給食を購入して折り返した。
この先は起伏が激しい。
飛ばさなければ大丈夫とのことだったので、マイペースを守ることにした。
何人かの人とすれ違った。羨ましい。

体調は完全復活という訳ではないが、昨日よりさらに良くなっていた。
激坂とまでは行かないが、4〜5%程度の坂が少しばかり続く。
ここで、今後の道程について考えた。
まず、このペースだと次の日の朝にPC6の雪の宿を通過して中村の駅に着くのは無理だ。
どこかで遅れるかキャンセルの連絡をしよう。
そうなると、どの時点でカフェインを飲むのが都合が良いか?
カフェインの錠剤は効き始めてから8時。さらに最高で10時間効く。
余り遅くに飲むと夜になっても眠れなくなってしまう。
明日の朝までに2回飲み、朝向こうで寝ようと思うと
今飲んでおかないと行けない計算になる。
じゃあ、ということで補給食を食べ、直後に錠剤を飲んだ。
9時は回っていたと思う。
その後も登っては下るというのを繰り返した。
辛いのは覚悟していたので、あまり余計なことは考えず、淡々と走った。

少々苦しんだが、三崎港に到着。
20台くらいはバイクが有ったと思う。


取り敢えず、このブルベの最西端まで来れて安心した。
気温が上がって暖かく、バイクラックの側で寝転んでいる人もいた。
出走前、「どこで寝るかは決めてない。行き当りばったりで適当に寝る。」
という会話をちらほらと聞いた。
既に書いたように、スタートから5時間は雨だったし、
最初の夜はそんなに気温は高くなかった。
外で寝るにしても、床・地面が濡れていて、屋根付きでないと辛かったろう。
そういった人達は何処で寝たのだろうか?
寒さに強いから、多少寒くても外で寝ても大丈夫なのか?
それとも晴れるのは分かっていたから、朝方、暖かくなってから寝たのか…?
おそらく、ここで横になっている人達は途中で寝てこなかったのではないかと思う。

佐田岬はなはなにて、うにまんじゅうを購入した。


三崎港はやはり港でしかなく、本当の佐田岬は15㌔先にある。
そして、最後は歩かないと本当の岬には到達できない。
行けなくて残念だという参加者が居てその人と軽く会話をした。

シューズを脱いで座り、軽く食事をしてから
自分も横になって軽くストレッチをした。
5分ほど横になったと思う。
その後は直ぐに折り返しルートへと出発した。

一度走った道なので、どれ位の勾配かは分かっている。
また、淡々と走り続けた。
登りが続くと比較的抜かす事が多くなる。
対して、抜かされたのは一人だけだったと思う。
数名を抜かし、これから港に向かう数名とすれ違った。

三崎港を折り返してからの登り。


どの時点からかは忘れてしまったが、この折り返し区間で左膝の裏が痛いことに気づいた。
こんな風に痛むのは初めてなので、最初は履いていたスパッツが膝裏でシワが寄る事で痛くなるのかなと思っていた。
ただ、この区間ではそれほど走りに影響していなかった。

苦しい区間を抜け、ようやく元来たT字路を通過。
直ぐにPC4へ着くかと思っていたが、そうだった、八幡浜の小さな港を回り込まないと行けなかった。
程なくしてPC4である、道の駅八幡浜へ到着した。
ここでは30台近くのブルベバイクが有ったと思う。
だいぶ気温が上がったので、タイツを脱いだ。
腹が減ったので、食堂(?)でうどんを食べた。
ちょっと足りなかった。
また、酸っぱいものが飲みたくなって、みかんジュースを飲んだ。
実は柑橘系は飲み過ぎるとお腹が緩くなってしまうのだけれども、
体の方が如実にビタミンを欲求しているのを感じ、
我慢できずに飲んでしまった。
結果、特に体に変調はなかったのだけれども。
うどんを食べている最中、参加者さんに通過チェックで写真を撮った場合は
記入欄に時間を書かなくて良いのか?
と、質問を受けた。
これも初めてだけれども、このブルベでは通過時間は自分で記入することになっている。
ただし、後でチェックはするのでレシートは携帯しておかなければならない。
写真の場合は撮影しておくだけで良い。
なぜかというと、写真撮影しても時間はいくらでも誤魔化すことができるから、
撮影時の時間を画像と共に残しておいても余り意味がない。
ブルベなんてズルをしようと思えばいくらでもできてしまう。
いまさらだけれども、完全に自己満足の世界であることは間違いない。

さて、飯は食った。
ここでも長い休憩は取らずに出発した。
次は宿毛にあるPC5へ向かう。
と、ここで遂に足裏の痛みがハッキリと分かり、走りに影響が出てしまう。
今まではむしろスパッツは痛みを軽減してくれていた。
引き足時の足を畳む時と、伸ばす時で痛い。
筋が痛い感じだ。
どうやら左足だけ引き足に大きな力を使っているのが原因のようだ。
このブルベの前に左足の引き足を改善出来そうなきっかけを掴んでいたのだけど、
一方で、体がアンバランスなので、何か影響は出るだろうと危惧はしていた。
まだ400㌔に満たないところで出るとは思ってなかった。

PC4を過ぎて間も無いのに宇和島の辺りでお腹が空いて来た。
やはりPC4での食事が少なかったようだ。
予め休憩しようと思っていたコンビニまではまだ距離がある。
そこで休憩したほうがその後の補給が楽になるのでそこまで行こうとがんばっていたら、
もうハンガーノック寸前まで来ているのを感じた。
これはマズィと思い、目の間に出てきたコンビニに入って昔ながらのナポリタンを食べた。
う~ん。結構疲労している...。
こんな状態で1000㌔も走れるのだろうか、不安になってきた。

途中、宇和島を過ぎた須ノ川公園の向いにある温泉で仮眠の予定だったが、とてもそんな時間はない。
横を通り過ぎるのみだった。
途中、工場萌えな景色に出会った。
既に辺りは暗闇に包まれており、煙突から立ち昇る煙が工場の灯りに照らされて、少しばかりの非日常感を演出していた。
こういう景色は好きで、旅の醍醐味でもある。
エルモアのロゴが見えた。
パルプ工場でティッシュを作っているのだろう。
こういう景色が見えるところに住みたい。
と一瞬思ったが、工場の横を通り過ぎると、かなりキツイ匂いがした。
これは辛抱ならん。
自分の考えがいかに甘いかをすぐさま思い知らされたのだった。
景色を撮るのが好きなのに写真がない。いかに余裕が無かったかが分かる。
っていうか、今調べてみると太平洋側にエルモアの工場が出てこないので記憶違いかも。

次に記憶があるのは「宿毛33km」の道路標識だ。
ここからPC5までが精神的に一番辛かった。
体力的にも辛くなって来ていたし、結構アップダウンがある。
幹線道であるため、車は時々通り過ぎるものの、
道は暗いし、前後に誰も走っていない。

つ、つらい…。
辛い、寂しい。
寂しい、辛い。

自分一人だけで走っている気がして不安感が湧き上がってきた。
走っても走ってもGPSに次のPCのマークが出てこない。
これは逆に見ないようにしないとダメだ。
と、考えるものの、どうしてもGPSを見てしまう。
とても長い33㌔だった。
ようやく、宿毛の市街へ向かう曲がり角まで来て安心することができた。
他の参加者にも、この区間が一番辛かったと言っていた人もいた。
実は、このブルベに申し込めなかったら一人ででも走ろうと思っていて、
コースは逆回りで多少アレンジすることを想定していた。
そんなのはかなり甘い考えである事をここでも思い知らされたのだった。

時間は23時を回っていた。
スタートから寝たのは松山での1時間半のみ。
中村まで距離が有るので、どこかで寝なければならない。
飯も食ったし、横になれるスペースが有ったので、ここで続けて寝てしまうことにした。
新聞を購入して、駐車場の一角に広げ、アルミシートを掛けて横になった。


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