kebaneco日記

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少子化対策

2006年03月24日 | 折々の話題
今日は土浦に日帰り出張。上野から特急で40分間、おにぎりをほおばりながら新聞を読んだ。猪口少子化問題担当大臣らが少子化対策として子供のいる世帯に対して減税措置を考えついたっていうはなし。は~~

あの~お言葉ですが、少子化対策で減税ってねぇ・・・減税措置が受けられるから「じゃあ子供でも」って思う人なんて一体どの程度いるんでしょ?政治家ってつくづくバカでどうしようもない人たちだと思う。金銭ずくで物事を判断するのはあなた達だけよ、って言ってあげたい。

人々が何故「子供を生まない」選択をするのか、彼らは本当に理解しようとしたことがあるのだろうか?そもそも、少子化や人口減になると悪いことしか起こらないのか?ヨーロッパの国には人口数百万人だけど日本人よりはるかに楽しそうに暮らしている国がたくさんあるぞ。政治家と役人が税金を無駄遣いしなければ(笑)、んでもって健康な高齢者がてきと~に働いたりすれば、少々人口が減っても縮小均衡でいけんじゃないか?

よく行われる統計で「社会がいい方向に向っていると思うか?」みたいな項目がある。決まって「そうは思わない」という答えが過半数を占めたりする。少なくとも、今後に対して明るい展望をもてない時代において、人はたくさん子供を生んだりはしないと思う。「戦後のベビーブーム」っていうのは戦争が終わって「これからいい時代が来る」という雰囲気がもたらしたものじゃないのかな?

政治家も公務員も、「国民から集めたお金の使い方を操作する」という簡単な方法で少子化傾向を止めようなどという短絡的かつ無意味な方法に頼るのではなく、「子供を生みたくなるような明るい展望が持てる国」にしようという努力をすべきだ。後者が難しいことは承知の上だけど、そもそも政治家とか公務員ってそういうものに使命感を感じる人だけがなるべきじゃないのか?地盤引き継ぎましたからとか、一生保証されるからとかそういう理由じゃあなくて・・・

少子化もそうだけど、年金未払い者が増えているっていうのも、問題なのは現象として現れている少子化や未払い自体より、その背景にある社会に対する漠とした不安だと思う。そしてそれに対して何もしてくれないどころか、無駄遣いはやめない、天下りし放題、官製談合ばれなきゃOK、ファイル交換ソフトで個人情報垂れ流し、といった体たらくの「お上」とか、社会の格差の広がりを是認するかのような政治に対する不信感だと思う。

ある外資系証券会社のエコノミストがウーマノミックス(womenomics)というコトバを作って女性の継続的社会参加が経済にもたらす影響を語ったのを聞いたことがあった。曰く、女性が社会でその才能を発揮しようとすると、女性が本来家庭内で無給でこなしていた作業をお金で買うようになる。ハウスクリーニングやベビーシッター・独居老人の介護ヘルパーなど雇用口がそれによって創出される。そこにはまた子育てを終えて社会に戻りたい女性が社会参加の入り口として集まってくる。つまり女性の社会参加により雇用創出が望めるというもの。そうやって再度社会に参加した女性に自立した収入源が増えると、社会全体として消費が増え、経済に好影響をもたらす。みたいなことだったと記憶している。

政府の子育て支援策も、「明るい未来をイメージできるような国にする」は是非はじめてもらいたいイニシアチブではあるが、結果がでるにはちょいと時間がかかる。つなぎとしての中・短期的政策にはウーマンミックス的発想で考えた策を導入してみたら~?なんて思う。

たとえば・・・今朝読んでいた新聞記事にあったけど、何年も前から進められてきたものの中小企業での出産休暇・育児休暇の制度導入は立ち遅れているそうだ。だったらそっちにお金を使えばいいんじゃないのか?そういう制度を導入した会社には経費の何パーセントかを出すとかいう形かなにかで。出産後に復職できる保証があれば出産を考える人は出るかもしれないけど、個人の財布が数万円温かくなる程度で人は子供生まないぞ!誰が考えてもわかりそうな算数じゃないのか?

人口が減るっていったって、仕事をしたい専業主婦という潜在的労働力や働きたい高齢者が実際に職に就けば、労働力という意味での人口減はある程度補える。労働力の質という点では、やっぱり右往左往の教育を改めるべきだと思う。その上で子供や親の年齢といった家族の状況に応じて「専業主婦」と「兼業主婦」の垣根を気軽に行ったり来たりできる社会になれば、それは女性自身にとっても住みやすいし、家族にとっても悪くないと思う。もちろん夫が専業主夫や兼業主夫を行ったり来たりってのもアリだと思う。

少なくとも「減税するから子供産め」ってのはアホでっせ、他の打ち手全部出し尽くしてコレしかもう残ってまへんわ~じゃないのならば。


写真は今朝出かけようとするわたしのバッグに顎を預けて「で、おいていくわけね、僕のこと」とむくれているところ。明日は遊んであげるがな・・・・

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