kebaneco日記

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慰霊の日

2014年06月23日 | 折々の話題
今日23日は沖縄で組織的な地上戦が終わった日、沖縄では慰霊の日、だそうだ。沖縄県民の5人に一人の20万人が亡くなったという、大規模かつ日本で唯一の地上戦の地。県主催の慰霊の式典に安倍首相を始めとして閣僚が何人か出席しているらしいが、目に触れないところで同じ意見を持つ人を集めたアリバイ的諮問機関に意見を出させた上での議論、国民の目に触れるところではアメリカですら「うちは外国人を艦船で避難させません」と通達しているにもかかわらず「おじいさんおばあさん、おかあさんを乗せてくれる米国艦船の保護」などという詐欺的論法で、集団的自衛権行使に向けて前のめりの首相、いったい沖縄の地で何を見て何を感じているのか。

マロなんか、内閣支持率低下・集団的自衛権議論不十分、の記事踏んじゃってるし(苦笑)



国会議事堂に巣くう輩が考えるほど、あるいはその輩ほど国民は馬鹿じゃないってこと、世論調査の結果には出始めている。そもそも相手があることに対して「限定的」っていう言葉を使うこと自体甚だしく無理がある。相手の意思はこちらの思いとは関係ない存在、限定的なんてことばは全く意味を持たない。まともで対等な人間関係を築こうとしたことがありませんって言っているようなもので、だから隣国と仲良く出来ないのねこの政権は、と妙に納得した。

日本が今まで歩んできた道のりは、武器を手に取って戦う道ではなく、経済協力・開発援助・教育文化振興を進めてきた道。それが今の日本を築いてきたし、欧米諸国が入れない国に日本のNGOが援助できている理由だ。それは憲法が云々、というより戦後日本人が自らを振り返って意図的に選んできたことだと思いたいし、その中で生まれ育ったあたしはその道以外に日本が進む道はないと思える。それがあの戦争で亡くなった方々に対する「子孫は皆さんの死を無駄にしていません、同じ過ちを繰り返していません」という弔いであろうし、それこそが問題の多い神社に参拝してよけいな軋轢を生むより謙虚な不戦の誓いの立て方であろうと思う。

ちなみに、ユネスコ憲章は「戦争は人の心に生まれるものだから、人の心に平和のとりでを作らねばならない」とうたっている。その序文には第二次世界大戦の原因について、相互不理解が相互不信を生みそれが戦争を引き起こす、として、万人が教育を受け、真実の探求を妨げられず、自由な意見交換の場を持てることこそ平和の道、そのための機関としてユネスコを設立する、と記されている。

富岡製糸場のユネスコ世界遺産登録に湧く我が国、登録を素直に嬉しい。だけど、だったら、このユネスコ憲章でうたっているようなことをある意味実践してきた日本の国としてのあり方を、あえて今変えなければならない理由がいったいどこにあるのか、(歴史から学ばない謙虚でもなく品格もない政治家を選んだ有権者の責任もあるけど)、正々堂々と説明するよう、もっと国民の意見に耳を傾けるよう、政治家に迫らなきゃならないんじゃないかと思う今日この頃。

ワールドカップだって、平和だからこそ、だもん。

最初の写真は日経から拝借

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4 コメント

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マロさん、 (まろ)
2014-06-23 17:11:11
フン、て言ってますかね。
半数以上が反対、と地方新聞にも大きく載っていました。
支持率は下がりつつあるものの、やはり圧倒的多数の選挙民を味方に付けている(と思っている)自負心でしょうか。
野党もつまらんです。
慰霊の日がくるたび、くるしいですね。子供や女性たちが犠牲になったことを思うと、ね。
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まろさま (keba)
2014-06-23 18:02:23
そうそう、ケッとかね(笑)
野党がね~、ふがいなさ過ぎて
選挙のときも選択肢があってないようなもの。

沖縄の地上戦、東京大空襲、原爆投下そうですが
国際条約で非戦闘員への攻撃は戦争犯罪とされていても
なんだかんだいって非戦闘員が攻撃されるんです。
そして勝てば官軍、そんなことしても国連安保理理事会常任理事国になっちゃうんです。

だからこそ

武力で国民を守るからと胸を張る前に、
そんなことにならなくてよいようにするのが
政治の力だろ~が、と思うkebaです。
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Unknown (クラリス)
2014-06-24 00:35:34
>武力で国民を守るからと胸を張る前に、
そんなことにならなくてよいようにするのが
政治の力だろ~

激しく同意です。

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クラリスさま (keba)
2014-06-24 07:43:49
しかも、守るって言っても、
政治家が守る訳じゃないんっすよね。
恥ずかしくないのかしらん
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