kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

NHK受信料が法律で義務化?

2006年04月13日 | 折々の話題
総務省がNHK受信料支払いを法律で義務付け、不払い者に対する罰則を導入するかもしれないって?うちは数年前に苦学生風のお兄ちゃんに頼まれて口座振替にしてしまい、以来惰性で払っている。だから確かにそりゃ皆にも払って欲しい、公平なコスト負担ってそういうことだと思う。でも、今のNHKに「払わない人には罰が下ります」っていえるような何があるの?と思うから、払わない人の気持ちも分かる。

NHKが「皆様からの受信料で成り立っています」というのなら、受信料もらえない=スポンサー様のご意向が大切&利潤追求のために視聴率の取れる番組が優先する民間放送局が、どんなに逆立ちしてもできない種類の番組を作って欲しい。財政的に優遇されている(=差別化されている)のだから、結果でも差別化された際立ったものを見せなければ存在価値はない。

たとえば、この冬のオリンピック。どの局も頑張って盛り上げていた。NHKも然り。それ自体は別にいいと思うんだけど、どうして似たような種目ばかりを放送するのか?人気のある種目は民間に任せて、注目はされてないけど日本選手が出場している種目をすべて網羅するなど「視聴率を気にしなくてもいい」という優位的立場はこういうところに生かすべきではないのか?

その関係で言えばパラリンピック。NHKは大会期間中一日1時間程度を教育テレビで放送するにとどまっていたと記憶しているけど、もっと放送枠をとるべきじゃなかったのか?これこそスポンサーが付きにくいから番組として成立しにくい種類のイベントのいい例ではないだろうか?そこで民放と同じように放送時間を最小限しかとらないなんて、それこそ罰金ものじゃないのかな?

罰則を導入するまえに民放との違いが認められないものばかりで構成される番組編成をやめて「NHKだからできる」番組に集中すべきではないだろうか?「こういう番組は商業的に成り立たないから受信料お願いします」系の番組を作って初めて「払ってくれないなら罰則科しちゃいますよ」がいえるんじゃないの?なんだかやってることの順番がおかしい気がする。あるいは、NHKが映らないテレビでも売り出して欲しい。少なくとも「NHKを見ない」というオプションがない状態で見ていないのに受信料徴収する、見ていないのに払ってなければ罰則の対象とする、というのはフェアとはいえない。

ちなみに私が住んでいた頃のイギリスでは「テレビ税」というのがあった。金額は忘れたけど、税金として支払うことが義務となっていた。屋根にアンテナみたいなものがついた自動車が巡回していて、税金を払っていないのにテレビの電波を受信している家を見つけては「支払い督促」をしていた。それで公平さを担保していたんだと思う。徴税コストは結構なものだったのではないだろうか?

私の知り合いで支払いを拒否して裁判所に呼ばれた人もいたりして、払わないなら出るところに出てもらおうじゃないのという姿勢には少なからず驚いた。でも税金の形にするならこういう徹底的な徴収しないと不公平だし、不公平感が高まると制度は崩壊する。なので制度の良し悪しは別にして、運営方法としては王道だと思って感心した。

ちなみにその人は「民主主義の前提は情報開示であり、その情報に対して課税されるのはおかしい」といって払わなかったのだけど、裁判所から出廷命令もらうやいなや、さっさと小切手にサインした。そりゃびびるよね(笑)。

また、当時イギリスには地上波は4チャンネルしかなかった。うち2つはBBCで残りの二つが民放。しかも民放がチャンネルを共有するという日本人には意味不明な世界だった。たとえばあるチャンネルは平日にはAという民間放送局が、週末にはBという放送局が使っていた。

そのせいもあるけど、番組の質の高さは日本の比ではなかった。ニュースは当然だけど、ドラマもアメリカのソープとは一線を画した見ごたえのあるものが目白押しだった(とはいえ、オーストラリアの「ネイバーズ」という番組が人気だったり、アメリカの「ダイナスティ」もやってたけどね)。また、政治対談や政治家のインタビューでは、日本のキャスターの「ご機嫌伺い風」インタビューがちゃんちゃらおかしくなるような、リサーチに基づいた鋭くもあり時には挑発的な質問がびゅんびゅん飛んでた。NHKはそういうのができるようなスタッフそろえてから「払わないなら罰ざんす」って言ってよね、カラ出張で不正にもらったお金で洋服買っちゃうような人なんかも追放してさ。


ケバさんは開脚前屈で毛並みのお手入れです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿