泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

ホッピーが美味い

2006年05月15日 | その他
勤め先が「下町エリア」にあるので、会社帰りにこじんまりとした飲み屋に立ち寄る機会が増えました。安上がりで、美味い「もつ焼き」などが食べられるので満足しています。新宿に職場があった頃とは大違いで、下町はサラリーマンの味方のような店がたくさんあって楽しいです。そして、そういうお店のお酒の定番と言えば「ホッピー」と言ってもよいでしょう。

中学生の頃でしたか、塾の帰り道にある赤提灯の居酒屋に、ホッピーののぼりが立っていて「ホッピーって何だろう?」と、その謎のネーミングに友達と笑っていたこともありました。私が初めてホッピーを飲んだのは社会人になりたての頃でした。池袋の「加賀屋」に先輩に連れていかれたのが「ホッピー+もつ煮」の黄金セットの初体験でした。「ビール? 新人が生意気言うな、まずホッピー飲め」と先輩に言われるがままにホッピーを飲まされ、ホッピー本体を「ソト」、ホッピーを割る焼酎のことを「ナカ」と呼ぶのもその先輩から教わりました。当時はあんまり美味しいと思わなかったんですけれどね。

ホッピーは、戦前からあるノンアルコールのビアテイストな麦芽発酵飲料で、甲類焼酎と一緒にジョッキに入れて飲むことが一般的のようです。お店でもカロリー控えめ・プリン体ゼロなので「健康飲料」と書かれたPOPをよく見かけます。痛風予防にも良いとされています(が、一緒にもつ煮を食べていたら意味ないですね)。焼酎とホッピーの割合は、1:5が美味いらしいですが、私は2:5ぐらいにして飲むのが好きです。一見、ビールの代用品のような感じですが、香り、風味、味わいともにまるで違うお酒で、下手な発泡酒よりも格段においしいと私は思っています。

ホッピー単体では最近はスーパーなどでも買えるのですが、自宅で飲もうと思ったら、まずグラスと焼酎をキンキンに冷やしておくことを忘れずに。焼酎は甲類25度のものを選びましょう。間違っても泡盛とか芋焼酎などを割ってはいけません。せっかくのホッピーが台無しになること間違いなしです。ジョッキには先に焼酎を注ぎます。ホッピーは後から注ぎますが、最初は勢いよく、途中からゆったりと注いでいきましょう。ジョッキが満たされたら、ついステアしたくなりますが、それをしないのがホッピーなのだとか(あとで混ぜなくても済むように、最初に勢いよく注ぐのがポイントです)。

家ホッピーを楽しむようになったら、ホッピーに使う甲類焼酎をあれこれ試してみるのも面白いでしょう。甲類焼酎はどれも似たようなものだろうと思いがちですが、銘柄によって案外ホッピーとの相性が違っています。また、焼酎の代わりにスミノフなどのウォッカを使ってみても面白いと思います。中にはジンやスコッチウイスキーを使うという人もいるようですが、私はまだ試したことがありません。

下町の居酒屋では、ホッピーの他に「ホイス」なるお酒も出る店があります。ウイスキーハイボールとホッピーの中間みたいな謎めいたお酒ですが、これもホッピーに負けないぐらい実に美味い。歴史あるお酒らしいのですが、どんなお酒なのかきちんと調べてみたいと思っています。それには、まず飲みに行かないと、ネ。

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2 コメント

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始めまして!! (もつ焼きや)
2006-05-17 01:47:14
はじめまして!

「もつ焼き」や「ホッピー」を検索していてここに来ました。

このブログを見て、”泡盛マイスター”というものがあるんだと知りました。

これからちょくちょく来ますのでよろしくお願いします!!
もつ焼き大好物です (きいとん)
2006-05-18 12:52:29
もつ焼きやさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。以外なキーワードでいらっしゃったのですね。泡盛は日常的に飲んでいるのですが、ついついいろいろ考えながら飲んでしまう癖がついているので、本当にリラックスして飲みたいときは、どうしても別の酒になってしまいます。もつ焼きとホッピーの相性は抜群ですね。たぶん私が出入りしている会社の近所のもつ焼きやさんではないと思いますが、美味しいもつ焼きを提供し続けてくださいねー!

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